あきたさけ!

秋田に生まれて35年。秋田市のカフェ、地酒、お得な情報をお届けします。

内緒の話。本当は、好きな日本酒だけ飲んでいたい。

こんにちは、さるあみです。

 

好きな日本酒だけ飲んで生活したい。

あなたも、そうは思いませんか?

 

「いや、飲めばいいじゃん」

 

その言葉はごもっとも。私に効きます。

が、ちょっと待ってください。

これだけは言わせてください。

 

“日本酒業界、誘惑が多すぎます”

 

たとえば、季節の日本酒。

春酒や夏酒なんかがそうですよね。

桜をイメージした色合いのラベルが、春にはずらりと並びます。

 

夏は水色が多いでしょうか。

瓶自体が水色だったり、ラベルが青かったりと、冷感をアピールする日本酒が増えます。

 

秋といえば、ひやおろし、秋あがりです。

紅葉をイメージしたような落ちついた色合いが、秋酒としてずらりと並びます。

夏の味わいを『爽快感』とすると、秋は『うまみ』。

『熟成感』がトレンドになるので、季節感が強く感じられるバトンタッチです。

 

もう少し先へいくと、冬がきます。

新酒の頃です。

 

  • 新酒
  • しぼりたて

 

これらのワードはダメです。よくありません。

無条件で買ってしまいます。

こんなみずみずしい単語を使われて、買わない日本酒好きなどいるでしょうか? いや、いない(反語)

どれだけ熟成した日本酒が好きな人でも、新酒となれば話は変わってくるはずです。

そして、特にずるい単語がこれですよ、これ。

 

『初しぼり』

 

酒造年度が変わって最初にしぼった日本酒によく使われるのですが、単語のパワーがすごくないですか?

『初』の『しぼり』。

『初めてしぼった日本酒』ですよ?

これが『3年ぶり16度目のしぼり』だったらどう思いますか?

「甲子園常連校かな?」くらいにしか思いませんよね。

 

たとえば、『○○純米初しぼり』という日本酒があるとします。

この日本酒、いってしまえば

 

(今年最初にしぼっただけの)純米酒です。

 

次にまた新しく純米酒を仕込んだとしても、それは初しぼりにはなりません。

純米酒(2回目の仕込み)だからです。

だから、初しぼりって、年に1回きりなんです。

 

「なんか当たり前のこといってるよ、この人」

 

と思ったかもしれません。

もう一度いいます。

 

初しぼりって、年に1回きりなんです。

 

どうでしょう?

「飲まなきゃ!」という気持ちになりませんか?

個人的に『初しぼり』とは、

 

“その蔵の1年を占うもの”

 

だと思っています。

なので、『初しぼり』がおいしいとなんだかうれしくなってしまうんです。

「また今年も、ここのお酒を買おう」

そんな風に、目が離せなくなる。

『初しぼり』という単語には、日本酒好きを虜にするセンスがあるように思います。

 

というように、季節を表す日本酒は誘惑だらけ。

勝てるわけがありません。

だって、“いまこの瞬間がうまい”んですから。

 

とはいえ、必ずしも季節の日本酒がおいしいとは限りません。

この蔵ならハズレはないだろう。

そんなこともありません。

酒造側も、毎年挑戦です。

あなたの好みに合わないお酒を出してくることだってあります。

 

「なんか、○○らしくない味……」

 

あなたもそんなふうに思った経験、あるのではないでしょうか。

 

それでも買ってしまうのは、私たちが味だけを求めているわけではないからです

私たちが、日本酒好きだからに他なりません。

 

「私はこれしか飲まない」

 

それはもう日本酒が好きなのではなく、『その日本酒』が好きなのです。

最高の1本を決めてしまった人の感想です。

 

私はまだその域には行けません。

まだまだ日本酒好きでいたいです。

だから、まだまだ好きな日本酒だけを飲む生活はできそうにありません。

あなたもきっと、同じ気持ちではないでしょうか。

 

誰にも強要せず、誰からも強要されず。

さまざまな日本酒を好きなタイミングで、好きなように買って、好きなように飲む。

お互い、そんな楽しみ方をしていきたいですよね。

 

ではでは!

 

※いつかこれらの日本酒を飲みながら過ごしたいです

 

www.saruami-sake.work