こんにちは、さるあみです。
みなさんは秋田の和菓子といえばなにを思い浮かべますか?
「榮太楼のどら焼き」、「三松堂の大福」、「一乃穂のしとぎ豆がき」でしょうか。
あとは、「にこりのなまはげのおくりもの」なんかも人気ですよね。
ですが今回、私がイチオシしたいのは上記の4つではありません。
私がどうしても紹介したいのは、こちら。
旭南高砂堂『まち子姉さんのごま餅』です。
たぶん秋田県民の大半が知っている和菓子だと思いますが、「食べたことあります」という方はどれくらいいるのでしょうか。
おみやげとしての側面が強すぎて、自分では食べたことがないという方も多いはず。
というわけで今回は、「まち子姉さんのごま餅」を紐解いていこうと思います。
この記事を読むことで、おみやげで渡すのがもったいないと思い始めるに違いありません。
「誰にも渡さん、私が食う」
なんて、己に眠る新たな自分と出会えるはず。
記事の後半では『買える場所』についても書いておきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それではいってみましょう。
まち子姉さんのごま餅の“まち子姉さん”って誰?
まずそもそもそこからですよね。商品名はもはや有名になり、知っている方も多いかと思います。
けど、「まち子姉さん」って誰なんだろう。
「そもそも本当にお姉さん?もうおば……」
いや、私は思ってないですが、これを読んでいる方がそう思うのなら仕方のないことです。ちょっとだけ(逆鱗に)触れてみます。
まち子姉さんとは、旭南高砂堂の元店長のことをいいます。
生まれ育った場所は上小阿仁村で、村の婦人会から教わった『ごま餅』こそがこの“まち子姉さんのごま餅”。
いわば、上小阿仁村の味です。
郷土料理といってしまってもいいかもしれません。
途絶えることなく受け継がれる伝統の味。それが“まち子姉さんのごま餅”なんです。
老若男女を虜にする、素朴な味わい
もはや味については、この一言に尽きます。「んめ」
ですが、それだけだと味気ないのでしっかりとした食レポをしてみますので、参考にしていただけるうれしいです。
手に持つと驚きのやわらかさ。
モチモチとした弾力はあるけど、押しかえす力は強くありません。
噛めばサックリ歯が入り、ぶつりと切ることができます。
鼻を近づけたときの香りはそれほどなのに、口にふくむと「ふわっ」。
これがほんとに幸せ。
ごまと砂糖が混ざりあった風味が心地いいんです。
甘さがやさしくて、ひとくち、ふたくち。ついつい食べるペースが早くなります。
食べ終えると舌の奥にやわらかい甘さが残って、余韻までおいしいの。
仮にファミリーに贈るとしても、洋菓子だと年配の方や男性には不評かもしれません。
ですが、“まち子姉さんのごま餅”の素朴な甘さは誰でもうまい。
お中元やお歳暮には向かないかもしれませんが、
- 気張らない贈り物として
- 手土産として
- 急な来客にちょっと気の利いたお茶請けとして
つかいみちはさまざまかと思います。
もちろん、自分用としてもオススメです。
決して贅沢なものではないので、毎日のおやつにしてもいいじゃないですか。
お茶に合う和菓子として、ぜひ普段遣いも考えてみてはいかがでしょうか?
買える場所は?ネットでも買える?
県内の旭南高砂堂はもちろん、アトリオンの地下にある「秋田県産品プラザ」でも購入可能です。
さらに、旭南高砂堂の通販サイトもありますし、楽天でも購入可能となっています。
秋田県内で買える場所
★旭南高砂堂 本店
TEL:018-823-4021
営業時間:9:00~19:00
定休日:無休
★旭南高砂堂 本荘店
TEL:0184-23-3466
営業時間:9:30~18:00
定休日:無休
★あきた県産品プラザ
営業時間:9:30~18:30
定休日:元日
通販サイトはこちら
★楽天市場
まとめ:複雑ないまの時代に必要なのは、素朴でまっすぐな味
写真にどう映るか。
その点でいえば決してオシャレとは言えない商品です。
ですが、それでもおやつの時間への彩りが洋菓子に劣っているとは思いません。
あれこれ複雑化する時代のなかで、“まち子姉さんのごま餅”がもつのはシンプルさ。
「こういうのでいいんだよ」
おもわず唸るのが、この和菓子です。
おいしいって、シンプルです。
いつの間にか「どう見えるか」「どう映るか」がメインになってしまった時代に残る、シンプルなぬくもり。
それが“まち子姉さんのごま餅”なのではないでしょうか。
それでは、今回はこの辺で。
あなたの和菓子選びの参考になればうれしいです。
さるあみでした。
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