こんにちは、さるあみです。
前回は、大館、鹿角エリアの酒蔵2選ということで、北鹿と千歳盛を取り上げました。
こちらですね。
【県北エリア】大館、鹿角市のおすすめしたい蔵元2選!そもそも2つしかありま選……【千歳盛、北鹿】 - 秋田の日本酒、はじめませんか?
ということで、今回は県北エリアでも沿岸にある『能代市』の酒蔵をひとつ紹介したいと思います。
そう思われる方がいるかもかもしれません。
が、ご存知でしたか?
今、能代市が、熱いんです。
なぜか。
理由は大きく分けて2つあります。
- 道の駅とおみやげが熱い!
- 8月、9月は『天空の不夜城』と『おなごりフェスティバル』で大賑わい!
上記の理由から、今回は『喜久水酒造』のご紹介をいたしませう。
能代一強となった『喜久水酒造』。伝統的な造りと、トンネル地下貯蔵は唯一の個性を生んでいる。
喜久水酒造の創業は、1875年。
当主は代々“喜三郎”を襲名し、現在は六代目です。
喜久水酒造といえば、トンネル地下貯蔵。
明治時代につくられた鉄道用のトンネルを地下貯蔵庫として利用していることで有名です。
「え、トンネルで貯蔵するとどうなるの?」
しっかりと利点があるんです。
一年通して12℃を保てる上に、6万本もの貯蔵を可能としているんです。
以前、北鹿の『雪中貯蔵』を紹介したときに『雪の中のタンクで0℃を保つ』という話をしました。
それを雪ではなく、トンネルという立地でやっているんですね。
代表銘柄は、「能代」シリーズ、喜三郎の酒、喜一郎の酒。
『喜三郎の酒』は、原料米に能代産の華吹雪を使用しており、昔ながらの純米酒らしさを残した一本です。
さらに、『能代シリーズ』はトンネル地下貯蔵の利点をフルに活かした日本酒であり、その香りはバナナのようで豊潤。
よく冷やして飲むと、そのフルーティーな香りが堪能できます。
12月~3月の酒造り期間は、杜氏と過ごす『醸蒸多知(かむたち)修行』がおもしろい。
なんと、この期間中であれば、杜氏と寝食ともにしながら酒造り体験ができます。
必要な資格は、健康であること。
あとはなんでしょう……納豆やヨーグルトがなくても生きていける人でしょうか。
修了者には『醸蒸多知』の称号が与えられ、喜久水の技術を盗む権利が与えられます。
今後、酒造りに携わりたい人には特におすすめしたい体験ですね。
通常の酒蔵見学ももちろん行っています。
いつでも予約可能で、試飲や購入も可能なようですよ。
■アクセス
見学 可(要予約)
駐車場 有り
TEL 0185-52-2271
ここからは、先に挙げた能代市が熱い理由1、2について詳しく紹介していきますね。
1、いま、道の駅ふたついと、翁飴が熱い!
リニューアルオープンしてちょうど一周年。
来場者は100万人超えの道の駅「ふたつい」。
米代川や七座山が見られる景観の良さはもちろん、産直、物販コーナーにも賑わいがあります。
ですが、なんといってもこれ。
おすすめしたいのはこれです。
「ジェラソフト」
逆さにしても落ちないソフトとして静かなブーム。
なんと、5.1秒は落ちないとの評判です!
その0.1はなんなのか。アメフトの世界ですか?
もちろん、落ちないというだけでは話題になりません。
なめらかなアイスとメイプル風味のコーンは、夏に食べたい組み合わせですよね。
これからの時期に最適です。
そして、忘れてはいけないのが「翁飴」です。
フィギュアスケートの羽生結弦選手が、XJAPANのToshiさんへの差し入れにしたことで注目されましたよね。
見かけることがあれば、逃したくないおみやげです。
2、7月の花火、8月は天空の不夜城。9月はおなごりフェスティバル。
そして、なんといっても忘れてはいけない大きなイベントがあります。
7月20日は、能代の花火。
東北唯一の三尺玉をふくむ15000発が打ち上がる一大イベントです。
開始は19:30。終了時刻は21:00となっています。
雨天決行ですが、よほどの荒天であれば順延。
21、22日のいずれかとなりますので、足を運ばれる際は天候にお気をつけください。
さらに、8月!
秋田は竿燈だけではありません!
3日(土)、4日(日)に行われるのは能代七夕『天空の不夜城』。
こちらは1000年の歴史があるとされ、明治時代には17.6mもの大きさの大型灯籠が町中を練り歩いたとされるイベントです。
国道101号線の電線が地中に埋められてからはさらに大きさを増し、平成26年には24mもの高さの大型灯籠が運行されました。
そしてこの大型灯籠……高さだけではありません。
その広さも圧巻の一言。
なんとその広さ、たたみ30畳分!
高さ24m、広さはたたみ30畳もある大型灯籠。
想像できますか?
私はできません(笑)
今年は大型灯籠が2基と能代若2基、それに能代小若3基で練り歩くそうです。
が、私のように、知っているというだけでは伝わらないものがあります。
どうぞ足を運び、ご自分の目でお確かめくださいませ。
きっとその迫力に圧倒されること間違いなしですよ。
そして、ラスト。
9月14日(土)は能代に行こう。
おなごりフェスティバルin能代!!
全国各地のイベントが一堂に会する同イベントは、今年で32回目。
「青森ねぶた」「盛岡さんさ踊り」「仙台すずめ踊り」「浅草カーニバル」、そして県内からは「竿燈」と「花輪ばやし」が参加します。
この一日の来場者数は約25万人。
言ってしまえば、ほぼ秋田市の人口と変わりません。
突如訪れた危機感に、私は震えが止まりません……。
さて。
さてさて。
では、なぜそれほどまでに盛り上がるのか。
ぜひ、足を運んでみてください。
人が訪れるのには必ず訳があります。
夏の思い出を華やかに締めくくりつつ、その理由を感じてみてはいかがでしょうか?
まとめ
書いてて思ったのですが、能代という可能性は秋田にとっての希望なのではないでしょうか。
国道沿いにはあらゆる商業施設がならび、生活拠点とするには事欠きません。
さらにイベントも豊富。
25万人も訪れるイベントとなれば、それはもう誇るべき伝統です。
道の駅もリニューアルされ、年間100万人が訪れるスポットとなりました。
も、もしかして、観光スポットとして完成されつつある??
なんというか、秋田市民として少し嫉妬を覚えてしまいます。
20年後にはさらに人口は減少し、50万人クラスになるのではないかと囁かれる秋田県です。
流出する人材を止められない。
ならばせめて、訪れる人にとって最高の場所になりますように。
ネガティブではありますが、そんなことを願ってしまいます。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
みなさん、よい伝統行事を!!