こんにちは、さるあみです。
先日、由利本荘市の齋彌酒造。
『雪の茅舎』で有名なあの齋彌酒造が、古民家を改装してカフェにしたという記事を書きました。
※詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ
『発酵小路 田屋』に興味のある方は多数いるかと思います。
なにせNHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』で取り上げられた、あの齋彌酒造です。
発酵文化の新拠点として浸透していけば、今後まちがいなくにぎわいを見せるカフェになるはずです。
さて、そんな『発酵小路 田屋』に行きたい。行こう。というあなたに質問です。
「せっかく由利本荘までいくなら他にも酒蔵ってないのかな?」
「他にも由利本荘の銘柄ってないのかな?」
そんな風に思いませんでしたか?
実は、あるんです。
由利本荘市には、魅力的な酒蔵が4つ。
地元民に愛される古豪から、世界に羽ばたく気鋭まで、はば広い酒蔵があります。
今回は、その魅力的な4つの蔵を代表銘柄とともにご紹介していきますね。
それではいってみましょう。
- 『齋彌酒造』:田屋にいくなら外せない、雪の茅舎でおなじみの酒蔵
- 『天寿酒造』:秋田が誇る世界6位。登らず飲もう『鳥海山』
- 『秋田誉酒造』:早期にアメリカ進出。秋田流花酵母で全国新酒鑑評会常連に
- 『佐藤酒造』:出羽の冨士の麓にある、地元に愛されつづける古豪
- 由利本荘市を代表する蔵元4選:まとめ
『齋彌酒造』:田屋にいくなら外せない、雪の茅舎でおなじみの酒蔵
齋彌酒造は言わずもがな。
冒頭で紹介し、さらにこの記事を生むきっかけとなった蔵元です。
平成に入ってからの全国新酒鑑評会において、金賞受賞は19回。
これは秋田県トップの成績です。
代表銘柄は、
- 由利正宗
- 雪の茅舎
- 美酒の設計
由利正宗は地元のみならず、秋田市内のスーパーでも当たり前にみかける、県民に愛されている1本です。
特に老舗の居酒屋ではむかしから扱われており、普段づかいの日本酒として楽しまれてきました。
雪の茅舎は、先日行われたIWC2019【インターナショナル・ワイン・チャレンジ】において優れた成績をのこした代表銘柄です。
【シルバーメダル】
- 雪の茅舎 純米吟醸
- 雪の茅舎 花朝月夕
【ブロンズメダル】
- 雪の茅舎 秘伝山廃
- 雪の茅舎 聴雪
雪の茅舎は、名実ともに秋田を代表する日本酒となりましたね。
世界でも評価されてきていて、『どこでも飲める秋田の日本酒』から『世界中のどこでも飲める秋田の日本酒』となる日も遠くないのかもしれません。
そして美酒の設計。
黒田庄産の山田錦と、秋田が誇るベテラン杜氏である高橋藤一氏が生むもうひとつの代表銘柄です。
“櫂入れしない、濾過しない、加水しない”
この「3ない造り」が生むのは、まさに美酒。
「酒造りは自然と出てくるものを待つのが基本」という杜氏の言葉が、そのまま日本酒になっております。
■アクセス
見学:現在休止中。
TEL:0184-22-0536
『天寿酒造』:秋田が誇る世界6位。登らず飲もう『鳥海山』
天寿酒造は、矢島地区にある酒蔵です。
創業は1874年。
2019年には、国内外でのコンテストでの成績をポイント化して順位を決める『世界酒蔵ランキング』において6位の成績をおさめています。
代表銘柄は、
- 天寿
- 鳥海山
「酒造りは米づくりから」の精神で早期から米づくりに取り組み、自社栽培の美山錦、秋田酒こまちを使用した日本酒が好評です。
鳥海山の伏流水でかもす日本酒は、日本国内だけでなく世界での評価も高まっています。
先日行われたIWC2019【インターナショナル・ワイン・チャレンジ】においては、
【ブロンズメダル】
このラインナップの何がうれしいかって、県民にとってはスーパーでもおなじみの2本が受賞したことです。
これらは本当に当たり前に飲まれていて、老舗の居酒屋でなくとも取り扱いがあります。
味は評価のとおりで、価格もお買い得。
肩肘はらずに飲めるすばらしい日本酒となっています。
■アクセス
見学:7日前まで要予約。仕込み期間以外は土日休み。
TEL:0184-55-3165
『秋田誉酒造』:早期にアメリカ進出。秋田流花酵母で全国新酒鑑評会常連に
秋田誉酒造の創業は1944年。
70年以上に渡って地元民に愛されつづけてきた古豪です。
代表銘柄は、
- 秋田誉
- 秋田美人
秋田流花酵母【AK-1】を使用することで鑑評会の常連となり、2000年代にはいち早く全米に進出。
2001、2002、2003年には、全米日本酒歓評会において金賞を受賞しています。
仕込み水は、天寿酒造と同じく鳥海山の伏流水。
なんと、600mものパイプを用いて使用しています。
古酒や原酒にも力を入れており、十年秘蔵酒や十五年貯蔵酒の大吟醸など、マニアにはたまらないラインナップをそろえているのも特徴です。
■アクセス
見学:事前問い合わせ
TEL:0184-22-5231
『佐藤酒造』:出羽の冨士の麓にある、地元に愛されつづける古豪
『佐藤酒造』の創業は、驚きの1907年。
地元矢島町に愛される古豪の中の古豪です。
代表銘柄は、出羽の冨士。
『出羽の国』の『鳥海山』を詠んだ、美しい銘柄です。
最新の器具が導入される秋田の酒蔵のなかでも、佐藤酒造の随所には古くから使われてきた器具の数々が。
丁寧に手入れをされて大事に使われてきた器具たちは、まさに蔵の歴史そのものを表しています。
仕込み水は、もちろん“出羽の冨士”の伏流水。
地元での消費がほとんどだという『出羽の冨士』は、秋田市内ではなかなか手に入りません。
知る人ぞ知る銘酒。
幻の銘酒なんて言葉は、まさに出羽の冨士のためにあるのかもしれませんね。
■アクセス
見学:事前問い合わせ
TEL:0184-55-3010
由利本荘市を代表する蔵元4選:まとめ
私自身、書いてて思ったのは『秋田っていいなぁ』です。
- 全国に認められた日本酒
- 世界に羽ばたいた日本酒
- 地元のためにある日本酒
そのどれもが美しくて、尊いです。
売ることだけが目的ではなく、愛される日本酒をつくりだす。
そんな地元愛を感じました。
言葉を重ねますが、本当に美しくて尊いです。
守るべきものがなんなのか、蔵元の色がよく出ています。
最後に、
東由利地区には地ビールというよりは『ご当地ビール』と呼べる1本があります。
興味のある方はこちらもどうぞです。
それでは、今回はこの辺で。
この記事が、あなたが由利本荘市にいらした際の参考になればうれしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。