ついに建設会社が日本酒をつくる時代がきたか!
そう思って確認すると、この試みはすでに4年目。
私がただ知らなかっただけの話でした……。
地元産にとことんこだわった、秋田の詰まった1本
秋田の北方、能代市の建設会社『大森建設』。
こちらで生まれた純米大吟醸『福八』は、とことん地元産にこだわったのが特徴です。
酵母も秋田県産のものを使い、地産地消への意識の高さが伺えます。
秋田酒こまち
酒こまちは、香り高く、また雑味も少なく、軽快な後味を生むとされています。
全国的にみても第4位の生産量!
まさに秋田を代表する酒米です。
白神山地の湧き水
超軟水として有名であり、喫茶店であれば『白神山地の湧き水』を使用していることを売りにするほどの知名度を誇ります。
秋田杉
日本三大美林のひとつで、杉樽で仕込めば杉の美しい風味がのるとされています。
夏の涼にぴったりかもしれませんね。
さらにさらに、ここからは詳細なスペックを書いていきますよっ。
精米歩合は驚きの29.8%!!
驚きの30%切りです!
「え、なんか数字が半端じゃないか??」
そう思われた方、安心してください。これにはちゃんと理由があるんです。
『福八』
『ふくはち』
『298』
『!!?』
おわかりいただけただろうか……。
いや、いいんです! みなまで言いますまい!
答えは、これを読んだあなたの胸の内に。
そしてさらに情報は加速します!
仕込みはあの山本合名。熟成には白神山地の雪を集めた雪室。
なんと驚いたことに、仕込みはあの『ピュアブラック』『ドキドキ山本』『ツーアウトフルベース』『ミッドナイトブルー』『ロイヤルストレートフラッシュ』等でおなじみの山本合名なんです!
奇抜さだけの著名は一瞬。
なぜ何年も愛されているのか。
なぜ、『また山本か』とみなが笑顔になるのか。
それは、
うまいからです。
奇抜で斬新で革新的で、それでいてうまいからです。
そんな山本合名が醸し、大森建設がこしらえた『白神山地の雪室』で貯蔵する。
とてつもなく素敵な試みだと思いませんか?
心が震えます。
このお酒に逢いたくて震えます。
そして、ネーミング。ここに秋田の心がある
実はこの『福八』という名前は、大森建設創業者『福治』さんの『福』と、創業地である八峰町の『八』からとったものなんです。
ですが、ここで奇妙な偶然が!
幸運を意味する『福』と末広がりの『八』。
縁起がいいじゃありませんか。
偶然ではなく、造り手の思いが生んだ必然だと思いたいです。
まとめ
建設会社がつくったお酒?? と聞いて首をひねった方もいるかと思います。
しかし、徹底的に地元産にこだわり抜いた姿勢と試み。
それは間違いなく行動したものだけが得られる成果あり、成功です。
海外も含めて、1800本限定。
どこでこのお酒に出会えるかわかりません。
ですが、もし出会いがあれば、それ自体が幸運であり、福なのではないでしょうか。
もし、何かのお祝いに購入したいという方。
試みへの共感や気づきを得た方。
また、興味を持たれた方は公式サイトまで目を運んでみてください。
それでは、今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
みなさん、よい晩酌を!