おはようございます、さるあみです。
4月13日、秋田の日本酒業界に新しい風が吹きました。
『備前酒造店』から『株式会社 大納川』へ。
秋田県横手市に蔵をかまえる備前酒造。『大納川』はその代表銘柄で、県内のいたるところで売られているほど知名度の高い商品です。
そんな備前酒造ですが、蔵元の創業は1915年。その歴史は100年以上と長きに渡ってきました。
酒銘にもなっている大納川。その名付け親は当時の貴族院議員だった土田万助翁という方で、地元を流れる大納言川から名付けられたそうです。
『郷土の誉れ』とまでいわしめた高い酒質は、当時からかわらず地元を中心に愛されています。
さて、そんな備前酒造が心機一転、あらたなる船出に乗り出しました。
備前酒造店から『株式会社 大納川』へ。
社名が変わるということは、体制が変わる。
何が変わったのか。
ひとつずつ知っている範囲で紐解いていこうと思います。
1、新ブランドの設立『天花』
天花シリーズとして二種類が仕込まれました。
文章のみで申し訳ないのですが、
まだ買えていないので感想はかけませんが、数値だけで判断すればかなり尖った味わいなのではないでしょうか。
辛口でかつ高い酸度をもっている。それに加えて原酒のパワー。9号酵母の芯のある華やかさ。美山錦の淡麗な仕上がり。
これらから想像するに…………………え、どんな味わいなんだろう。
ちょっとまって! とても気になります。
すっきり辛口でありながら酸があって華やかに伸びるお酒……?
なんだか、秋田県ではあまり見かけない、まったく新しいお酒に出会えそうな予感がします。
これは飲まねば。
事実は小説より奇なりです。
たぶん、想像をたやすく超えてくるに違いありません。
最近の秋田県はわくわくが止まりませんよっ!
こちらもまだ買えていないので感想もかけませんが、数値だけでみると見事な辛口ですね。
使用米と合わせることで、新潟らしいお酒に仕上がっているのではないかと予想できます。
が。
しかし。
But!
金沢系酵母ってなんぞ??
ということで、少しだけ調べてみました。
金沢系酵母の特徴としては、酸の生成が少なくてキレイな味の仕上がりになるそうです。
吟醸香を生むのにも適しているらしいので、こちらの天花ピンクラベルは華やかな香りとキレのある味わいが楽しめそうな予感!
どちらも四合瓶で1400円台で買えます。
立ち寄った酒屋さんに置いてあったら、なんとなく手にとってみてください。
きっとワクワクをくれますよ。
2、応援団長に第65代横綱『貴乃花光司』氏
なんと、船出の応援団長に横綱がきてくれました!! これはすごいっ!
どういった縁なのかはわかりませんが、地域経済の活性化を目指すという部分においてこのタッグは強いですね。
話題性は抜群ですし、航海の出だしとしては最高なのではないでしょうか。
なにより、こういう新たな試みってワクワクとドキドキをくれます。
楽しい。
これが何よりも大切で心にいいんです。
買い手の心がふわっと浮いたとき、またひとりファンが生まれるんですよね。
変わっていく日本酒も、変わらない日本酒も、どちらも心を酔わせる温かみです。
3、國酒 貴乃花
こちらは大披露目会で発表された新商品です。
貴乃花光司氏オリジナルラベルとなっており、2タイプの発売となっております。
『純米大吟醸 原酒 磨き四割五分』(720ml 8000円税抜き)
『純米大吟醸 原酒 磨き三割五分』(720ml 12000円税抜き)
どちらも格が違う!
私なんぞが飲む機会は巡ってこないかと思いますでの、こちらの感想を書くことはないだろうなぁ……笑
いずれにしても、こちらは1500本の限定発売となっております。
ご贈答や自分へのご褒美に、お早めにどうぞ!
4、まとめ
伝統と革新。守りつつも攻める姿勢。それらが強く見えます。
秋田県産にこだわりつつも、全国に視野を広げて小さくまとまらない。
秋田にはなかったお酒を、秋田に。
県内のどこの蔵元ともかぶらない、まったく新しい味わいのお酒を今後もつくりだしてくれそうです。
話題性としては大成功だと思いますし、これからくれるワクワクからも目が離せません。
もっと秋田が楽しくなる。
そんな予感に、私もドキドキしております。
大納川の船出に乾杯をしたいですが、今は手元に大納川のお酒がないのでまた今度。
大納川の一本で記事を書いた際にあらためて、乾杯といかせていただきますね。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございます!
みなさん、よい晩酌を!