※この記事は2020年4月6日に更新されました
「雪の茅舎でおすすめの1本が知りたい」
「純米吟醸の味ってどうなの?」
本記事は、そんなあなたに向けて書いています。
こんばんは、さるあみです。
今回は、『酒屋を利用する人』と『スーパーのお酒コーナーを利用する人』とでは大きく印象がちがうであろう1本。
【雪の茅舎 純米吟醸】
こちらをご紹介していきます。
『雪の茅舎』って、スーパーやコンビニでは当たり前に見かけるのに、酒屋にいくとあまり見かけないんですよね。
さらに、毎日のように新商品が生まれる日本酒業界において、通年商品というのはあまり目に留まらないという事情もあります。
だから、ある人にとっては身近で、ある人にとっては遠い存在。
「いつでも買える」は「いつまでも買わない」。
そんなイメージのある『雪の茅舎 純米吟醸』を、実際に飲んだ感想とともにレビューしていきます。
なかなか買う機会のなかったあなたの背中を押す記事になっていますので、最後まで楽しんでいってくださいね。
それではいってみましょう。
『雪の茅舎 純米吟醸』とは?
『雪の茅舎 純米吟醸』とは、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀でもとりあげられた齋彌酒造のブランドです。
『茅舎』は、かやぶきの家の意。
東京からきた作家が、帰りの車中で“雪に埋もれたかやぶき屋根の家々”をみて提案したことが由来です。
目にうつる景色を言葉にする表現力はさすが作家。
名付けの親が、東京からきた作家というのはおもしろいですよね。
雪の茅舎、というよりも“齋彌酒造の”特徴なのですが、つくりが少しだけ特殊です。
齋彌酒造がかかげる考え方は、『お酒は人がつくるのではなく、微生物がつくる』というもの。
そのため、齋彌酒造のお酒は『櫂入れ』『濾過』『加水』がされていません。
この『三ないづくり』が、味わいにどう影響しているのでしょうか。
つづいて味をみていきましょう。
『雪の茅舎 純米吟醸』の味は?
『雪の茅舎 純米吟醸』の味わいをひとことで表すとこうなります。
"濃厚なうまみ”
水風船を落として割ったかのような、味のひろがり。
ミニトマトを噛んだときのような、はじける感覚。
とにかく濃厚なうまみが、舌全体に一気にひろがります。
どぶん、と濃厚に舌を覆うんです。
そして、たしかに感じる強いアルコール感。
ひとくち目は特に強く感じます。
ですが、飲みなれてくると不思議なもので、辛さが際立ち、ジューシーさの中にあったアルコール感がうすれていきます。
飲みやすさが前面に押しだされて、すーいすいっ。
55%まで磨かれて雑味をなくしたなかで、この大きなうまみ。
雪の茅舎には、スッキリなだけじゃないうまさがあります。
『雪の茅舎 純米吟醸』の商品情報
参考価格は、
720ml:1500円(税抜)
1.8L:2800円(税抜)
雪の茅舎といえば、まずはこちらから。
通年で販売されている雪の茅舎のなかでも、まず最初に飲んでいただきたい1本です。
『齋彌酒造』で他におすすめの1本は?
雪の茅舎ではなく『齋彌酒造』というくくりにしたのには理由があります。
それは、忘れてはいけない銘柄があるから。
齋彌酒造にはこのお酒があります。
『美酒の設計』
兵庫県の最高級山田錦をつかい、販売店を限定したちょっとレアな日本酒です。
味わいは、齋彌酒造のすべてが詰まった、まさに美酒。
もし見かけたら迷わず飲んでいただきたい1本となっています。
※個別記事はこちらから
そして、雪の茅舎からもおすすめを1本。
『雪の茅舎 大吟醸 花朝月夕』
720mlで5,000円オーバーですが、高いだけあります。
買って損なし、贈って損なし。
「いま、いいお酒を飲んでいる」
そんな感覚に包まれる1本です。
『雪の茅舎 純米吟醸』の感想・評価:まとめ
最後にもう一度、『雪の茅舎 純米吟醸』の味わいをひとことで表しておきます。
“濃厚なうまみ”
いろいろな日本酒を飲んでいると、たまに出会います。
「あれ?水っぽくて味がうすい……」
飲みやすいんだけど、それだけを追求したら物足りなくなってしまった。
そんなお酒。
その点でいえば、雪の茅舎には飲みやすさのなかに大きなうまみがあります。
味わいが濃いです。
限りなく自然に近いつくりを近代の技術でやってのける尊さを、ぜひあなたも感じてみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。