こんばんは、さるあみです。
日本酒において通年商品といえば、『純米酒』『純米吟醸』『純米大吟醸』などがあげられますよね。
逆に季節限定品となれば、つかったお米や酵母、それに造り方など、『ちがう点』が必ず記載されているものです。
今回ふれていく『ゆきの美人』もそう。
米ちがい、酵母ちがいの季節品。
そして、
『純米酒』
『純米吟醸』
『純米大吟醸』
のような定番品が存在します。
でも、ちょっと待ってください。
ゆきの美人の純米酒って、2種類ありますよね。
『純米酒』と、そして『完全発酵』。
この『完全発酵』ってなんなんでしょうか。
『純米酒』と何がちがうのでしょうか。
ちょっとだけ詳しくみていきましょう。
『純米酒』と『完全発酵』のちがいは?
実は、『純米酒』と『完全発酵』の大きなちがいは『日本酒度』にあります。
その差は大きく、『純米酒』は+2~5度ほど。
対する『完全発酵』はなんと、+12~15度を記録します。
数値でみればどちらも辛口。
ですが、この差は味わいに大きなちがいを生んでいます。
呼び方をつけるのであれば、『純米酒』は『やや辛口』。
『完全発酵』は『超辛口』といっても過言ではありません。
手書きPOPでは『大辛口』と表現させていただきましたが、これはゆきの美人に『超辛』という商品があるからです。
『超辛』の日本酒度はさらに高く、+17~18度ほど。
ですので、『完全発酵』は『大辛口』と表現させていただきました。
とはいえ、辛口は辛口です。
高すぎる数値は『○○なだけ』という感想を生みかねません。
行き過ぎた甘さは『甘いだけ』。
逆に辛すぎても『辛いだけ』。
そんな、むずかしいラインにある1本『完全発酵』。
いったいどんな味わいだったのでしょうか。
味の感想に移っていきましょう。
『ゆきの美人 純米酒 完全発酵』の味は?
まず、ものの数秒で謝罪しなければなりません。
「辛いだけになるかも?」
そんな馬鹿な。
『完全発酵』には、しっかりとうまみがありました。
日の丸醸造の『うまからまんさく』や、浅舞酒造の『天の戸 醇辛』のように、辛さだけでは終わらないうまさがあります。
ただ、それら2本と大きくちがったのは『若さ』です。
『完全発酵』の味わいにはほんの少し、青みがかった細い芯を感じます。
果物でいうなら、熟す前。
この若々しさは、時とともに失われていくものなので、飲むタイミングで変化をつけるのもおもしろいかもしれません。
そして、なによりこの辛さ。
食事に合わせやすいんです。
突き刺す辛さではなく、うまみでカドのとれた辛さ。
だから飲みやすい。
食卓にあって当たり前の佇まいがあります。
まさに、『和食の席ではこうあるべし』と言わんばかりの引き立てっぷり。
720mlで税込み1,430円というコスパも相まって、毎日の食卓によく似合います。
今日は『純米酒』、明日は『完全発酵』。
そんなふうに、自宅に常に置いておきたい日本酒でした。
『ゆきの美人 純米酒 完全発酵』の商品情報
- 精米歩合:60%
- アルコール分:16度
『ゆきの美人 純米酒 完全発酵』の感想・レビューまとめ
最後に、『完全発酵』の情報をまとめていきましょう。
ラベルから得られる情報が少ないため、これ以上の情報はぜひあなたの舌で感じていただければと思います。
NEXT5の一角である『ゆきの美人』。その定番酒。
すべての『ゆきの美人』の根幹にある味わいを、ぜひ一度、あなたも楽しんでくださいね。
それでは今回はこのへんで。
この記事があなたの悩みを解決できていたらうれしいです。
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