こんばんは、さるあみです。
ゆきの美人というと、季節商品が多いイメージがありますよね。
そこには、1年とおして酒造りが可能な環境。マンションの1階という特殊な環境が、大きく影響しています。
なぜなら、季節ごとに生酒が提供できるからです。
- 夏は『夏吟醸』
- 秋は『秋仕込み』
- 冬は『寒仕込み』
そこに『ひやおろし』や『米違い』などが加わって、年間とおして商品がよく入れ替わります。
だから、定番商品というのはどうしても陰に隠れがち。
「どうせ買うなら限定品……」
という気持ちが、通年でならぶ商品から手を遠ざけます。
では、特別感のないお酒っておいしくないんでしょうか。
そんなわけないですよね。
いつも置いてあるお酒って、いわば酒造の看板。
「これがうちの基準だ!」という自信作であるはずです。
というわけで今回は、ゆきの美人のド定番。
『純米酒』をレビューしていきます。
それでは、いってみましょう。
『ゆきの美人 純米酒』ってどんなお酒?『完全発酵』との違いは?
裏ラベルというものが存在しないため、情報はわずか。
同じく純米酒である『完全発酵』との大きな違いは、日本酒度にあります。
記載こそされていませんが、『完全発酵』は+12~15度。
『純米酒』は、+2~5度ほどです。
価格はどちらも、税込み1,430円。
大量販売のお酒であればお店によって値段もさまざまなのですが、ゆきの美人は取り扱い店舗が限られています。
そのため、価格に大きな変動はないかと思われます。
酒屋さんのみの取り扱いでこの価格というのは、破格も破格。
コスパにすぐれた定番酒といえそうです。
とはいえ、コストパフォーマンスって、味が大切ですよね。
「この味でこの価格!?」という感覚がないとコスパは語れません。
実際のところ、味はどうだったのでしょうか。
『ゆきの美人 純米酒』の味は?
ガス感にびっくり。
『火入れ』の純米酒がこんなにもイキイキするのかと、ひたすら驚きです。
なんでこんなに新鮮なんだろう。
考えてみると、やはり『年間とおしての酒造り』が浮かびます。
味わいは、フルーティーというよりはジューシー。
吟醸ではないのでメロンやバナナのような香味はなく、純米酒らしいブドウ感を覚えます。
このブドウ感がおもしろい。
『ブドウ』というのは、コクの強い果実感にたいして私がよく使う表現なのですが、このコクが軽快なんです。
相反する言葉のようですが、コクが軽いんです。
しかも、純米酒らしく、変に伸びません。
必要以上に伸びないからこそ、スッキリと飲み進められます。
これはうまい。
季節商品の陰に埋もれるにはもったいない1本です。
私自身が季節商品に飛びつく人間なので、灯台の下の暗さに気づかれました。
いわば、『若々しい純米酒』。
自分で表現してみて不思議な感覚ですが、『若々しい純米酒』という謎のジャンルがよく似合う1本でした。
『ゆきの美人 純米酒』の商品情報
- 精米歩合:60%
- アルコール分:16度
『ゆきの美人 純米酒』の感想・レビューまとめ
最後に、『ゆきの美人 純米酒』の情報をまとめていきましょう。
このお酒を飲めば、通年商品に対する見方が変わります。
さんざん迷った結果なにも買わないということがなくなります。
なぜなら、とりあえず『ゆき美の純米』を買っておけば、今夜の晩酌はまかなえるからです。
とはいえ、ラベルから得られる情報は極端に少ないため、これ以上の情報はぜひあなたの舌で確認していただければうれしいです。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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