「名前も味わいも美しい日本酒がほしい」
「NEXT5の日本酒をリーズナブルに楽しみたい」
本記事は、そんなあなたに向けた記事になります。
こんばんは、さるあみです。
今回は、NEXT5の秋田醸造から一本、コスパのよい日本酒をご紹介します。
NEXT5とは、秋田の若手蔵元があつまって構成されたユニットで、参加している蔵元は以下のとおりです。
いずれの代表銘柄も有名なものばかりで、実力は折り紙つき。
秋田県内でも人気の蔵元ばかりです。
今回ご紹介する『ゆきの美人 純米吟醸』もまた、名前に負けない美しさと味わいを兼ねそなえています。
おなじ日本酒をなるべく飲まないようにしている筆者も、見かけるとつい頼んでしまうリピーターです。
いったいどこにそれほどの魅力があるのか。
飲んだ感想をまじえて紹介していきますので、どうぞ最後まで楽しんでいってくださいね。
『秋田醸造』とは?
ゆきの美人をつくる秋田醸造は、秋田市楢山にある小さな酒造です。
住宅街のなかにあり、場所はマンションの1階。
大通りから小道に入ると、大きな文字で『ゆきの美人』と書かれた入口が目にとまります。
創業は1919年で、当時はまだ『ゆきの美人』という銘柄はありませんでした。
最初のころの名は『花旭川』。
2000年以降は純米酒のみの製造に移行しており、近代的な設備は通年での酒づくりを可能としています。
秋田醸造がかかげる精神は、「和食には日本酒で」。
和食に合うのは日本酒であるという意識をもって、和食の味を引き出す1本を追いかけています。
『ゆきの美人 純米吟醸』の味は?
『ゆきの美人 純米吟醸』を一言であらわすのならこうなります。
“酸味の心地よい、消える純米吟醸”
香りからは、フルーティーさのなかに酸味を感じます。
味わいは酸味だけでなくほのかに苦味と甘みも感じられ、それらが本当にいいバランス。
辛さを他3つの味わいで包みこんでいると言えばいいでしょうか。
後味にキレはなく、程よく消える辛口です。
「〇〇のような~」と表現したいのですが、どの果物も『近いけど違う』感じがします。
あくまでも、米だからできた味わい。
それを堪能させていただきました。
『ゆきの美人 純米吟醸』の商品情報
『ゆきの美人 純米吟醸』は、通年販売されている人気の純米吟醸です。
仕込み水は、必要時に往復2時間かけて汲みにいくこだわりよう。
1年通して酒づくりのできる環境にあるので、つねにフレッシュさを維持して提供できるのも『ゆきの美人』の強みです。
ただ、唯一の難点としては、買える場所が少ないことがあげられます。
スーパーでは売っていませんし、地域密着型のちいさな酒屋さんにも置いていません。
それでも、秋田駅ビル『トピコ』の2Fに入っている『石川酒店』なら、『純米吟醸』と『純米大吟醸』を買うことができます。
アンテナショップで買えるという点でいえば、NEXT5のなかでは少しだけ手に入りやすいほうかもしれません。
『ゆきの美人』のほかにおすすめの商品は?
『ゆきの美人』だけでなく、NEXT5にはおすすめの日本酒がたくさんあります。
残りの4つの蔵から、1本ずつご紹介していきますね。
新政酒造『新政グリーンラベル』
秋田県内限定販売の新政であり、唯一の1.8Lです。
手に入りにくい商品ですが、小売店でも買える可能性のあるたったひとつの新政となっています。
その人気は、予約してまで買おうとする方がいるほど。
味はいうまでもなくうまいです。
山本合名『ツーアウトフルベース』
『逆転サヨナラ満塁ホームラン』と迷ったのですが、酸味を楽しむのならこちらがおすすめです。
一度限りの限定品かと思いきや、なぜか毎年すがたを確認しています。
きっと今年も出るだろうと期待してしまう1本です。
福禄寿酒造『一白水成 純米吟醸 槽垂れ』
文句なくうまい1本。
かつて日本酒のイベントでいただき、2年の月日が経っても忘れられません。
いつか思い出になる日本酒です。
栗林酒造店『春霞 純米酒 赤ラベル』
コストパフォーマンスにおいての最高峰です。
芯のある伸びやかさは熊本酵母ならでは。
辛口の日本酒に飽きてしまった方に、ぜひ一度ためしていただきたい1本です。
『ゆきの美人 純米吟醸』の感想・評価:まとめ
『ゆきの美人 純米吟醸』をまとめるとこのようになります。
- 香りにはほんのりと酸味
- 甘み、苦み、酸味のバランスが抜群
- 後味は消えるような辛口
- 価格は1,500円(税抜)
酸味のうまさと消えるような後味は、和食にあう日本酒にまちがいありません。
強い味つけにあわせるのではなく、素材の味で。
素材の味を邪魔することなく、むしろ寄り添ってくれる1本です。
『ゆきの美人 純米吟醸』は、1日の終わりを華やかにしてくれますよ。
どうぞ、『ゆきの美人』と素敵な晩酌をお楽しみくださいませ。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※日本酒選びに迷ったら