こんにちは、さるあみです。
どれだけ酷暑だったとしても夏は終わり、秋を迎え、やがて冬がきます。
日本酒のラベルも青いものから、赤に変わり、そして白が増える。
ラムネのような涼し気な色合いから、紅葉をイメージした温かいデザインになり、やがて雪色が店頭に並びます。
今回は、雪色のラベル。
白のやまとしずくをご紹介します。
この記事を読むことで、ユキノヤマトのもつ奥ゆかしさに触れることとなります。
きっと飲みたくなるに違いありません。
『特約店限定販売』という言葉が憎たらしくなるに違いありません。
米どころ秋田が誇る冬酒です。
どうぞ、最後までゆっくりしていってくださいね。
「やまとしずく純米吟醸 ユキノヤマト」ってどんなお酒?味は?
きっとこれを読んでいる方は、
- いまボトルとにらめっこしていて買おうか迷っている
- 通販サイトで見つけたけどレビューがなくて迷っている
- 口コミをみて興味が湧いた
といった、“味が自分に合っているのかを知りたい方”が多いんじゃないでしょうか。
精米歩合?日本酒度?
そんなのボトルを見ればわかるし、なんなら公式サイトにいけば詳細に書いています。
重要なのは、味。
じっさいに飲んだ人の感想が知りたいというのが本音のはずです。
というわけで、レビューすたーてぃん!
夏に発売されたやまとしずくは『夏のヤマト』。ということは、冬に発売されるやまとしずくは『冬のヤマト』となるはず。
そんな先入観がありました。
ですが、店頭に並んだのは『ユキノヤマト』。
いったいなぜ冬のヤマトではなくてユキノヤマトなのか。そこには響きだけではない理由がありました。
ボトルから、にごりから、そして口当たりから感じたのは雪。淡い新雪でした。
まずは、おりを混ぜずに上澄みで一杯。
口に含んだ瞬間、その透明感に驚かされます。
……よく澄んでいる。
雪解け水のように心地よい冷たさで、口のなかをやわらかく運んでいきます。
そして、勝手な先入観から甘口のお酒をイメージしていたのですが、いい意味で裏切られました。
澄みきった味わいの奥から現れたのは、酸味とわずかな辛み。
舌が疲れず、飲み飽きることのないバランスがあります。
おりを混ぜて、もう一杯。
すると、今度はそこにまろやかさが加わりました!
しかも、とても“おしとやかなまろみ”。
自分で言って矛盾するとは思うのですが、不思議なことに、にごっているのに澄んでいます。
『澄み』と『にごり』が混ざり合って、奥ゆかしい個性を生んでいるように感じました。
冬のような人を遠ざける冷たさではなく、雪のように“見る者を惹きつける冷たさ”のある日本酒です。
「やまとしずく純米吟醸 ユキノヤマト」の詳細スペック。どんな人におすすめ?
せっかくなので情報はこの記事で完結させてしまいましょう。
ここからは『やまとしずく純米吟醸 ユキノヤマト』の基本的な情報と、おすすめしたい人について書いていきます。
★ユキノヤマト基本情報
- 精米歩合:55%
- アルコール度数:16~17%
- 日本酒度:+4
- 酸度:1.8
- 使用米:秋田酒こまち
※火入れしていないお酒なので、おすすめの飲用温度は「冷やして」。
★こんな人におすすめ
- 季節感のある日本酒を探している人
- 見た目に冬が映っているので、飲食店さんにも
- ちょっと珍しい秋田の地酒を探している人
- 居酒屋などでやまとしずくを飲んだことのある人
- 帰省した友や家族との語らいに
とにもかくにも季節感のある日本酒です。
極端な話、夏に見かけたら誰だって『!?』となります。
クリスマスシーズンや年越しのお供にだって似合うお酒ですので、ご一考くださいませ。
まとめ:いま知っておいて損のない秋田の日本酒です
最近では、大手総合ショッピングサイトでも扱うお店があったり、個人のお店でも通販が始まっています。
東京では駅ナカの『はせがわ酒店』さんが有名なのではないでしょうか。
販売店が限定されてるとはいえ、その門は広くとられています。
手に入らなくてプレミア化するようなことはありません。
ちょっとツウなお酒だけど、探せばちゃんと手に入る。
それが『やまとしずく』です。
ツウなお酒のあるべき姿というのは、こういうのをいうのだろうと強く思います。
『秋田県民よりも、都会の人たちのほうが詳しい秋田の日本酒』にはなってほしくないですね。
それでは、今回はこの辺で。
さるあみでした。