「秋田らしいネーミングの日本酒を探している」
「実は飲んだことないんだけど、正直、味ってどう?」
この記事では、そんなあなたに向けて書いています。
こんにちは、さるあみです。
秋田には35を超える酒造がありますが、今回ご紹介する酒造はもしかしたらあまり馴染みがないかもしれません。
【八重寿銘醸】
スーパーマーケットで見かける機会は少なく、酒屋さんでの取り扱いも多くはなく、私も知りませんでした。
ですが、それは【八重寿銘醸】の名前を知らなかっただけ。
『秋田銘醸』といわれてピンと来なくても、『美酒爛漫』と言われればわかる。
それと同じことだったんです。
というわけで、今回ご紹介する秋田の地酒はこちら。
県境をまたぐ世界遺産の名がついた美しい日本酒です。
この記事を読むことで、【白神山地の四季 特別純米酒】の味はもちろん、『八重寿銘醸』の豆知識や、使用酵母の知識がすこしだけ深まります。
2~3分ほどで読めますので、最後まで楽しんでいってくださいね。
それでは、いってみましょう。
【白神山地の四季】とは?
【白神山地の四季】とは、秋田県大仙市の『八重寿銘醸』がかもすブランドです。
あまり馴染みのない名前かもしれませんが、Amazonでは『秋田 日本酒』と打てば上位に表示されます。
八重寿銘醸のちょっとおもしろいところは、パック酒の産地。
八重寿銘醸のパック酒は、販売元こそ『八重寿銘醸』なのですが、製造しているのは栃木県の『北関酒造』となります。
そのため、産地は『栃木県』。
「秋田の地酒……だよね?」
と、ちょっと首をかしげてしまう不思議があるんです。
その点でいえば、【白神山地の四季 特別純米酒】はガッツリ秋田の地酒。
仕込み水には白神山系の水を使用し、酒米には美山錦がつかわれています。
ですので、安心して『秋田の地酒』としてご紹介してくださいね。
【白神山地の四季 特別純米酒】の味は?
【白神山地の四季 特別純米酒】の味わいをひとことで表すとこうなります。
“伝統的な味わいを飲みやすく仕上げた辛口”
香りから感じるのは酸味と甘み。
米の香りを残したフルーティーさがちょっと強めで、ふくらみを感じます。
そして味わい。
味わいには舌がおどろきました。
なぜなら、香りから想像した味わいではなかったんです。
びっくりするほどストレートな辛口。
それでいて、舌が慣れると甘みがうまいです。
甘みにも慣れてくると、最後に際立ってくるのが酸味。
じっくり味わえば味わうほど酸味の余韻が感じられました。
正直にいわせてもらえば、現代を生き抜くには弱いかもしれません。
ただ、伝統的な味わいを飲みやすく仕上げています。
価格も720mlで1,295円とリーズナブル。
年配の方や親戚。「誰と飲むか」で大きな価値が生まれそうな1本と言えそうです。
【白神山地の四季 特別純米酒】の商品情報
日本酒度はサイトによって数値が異なるため、どの数値が正しいのかわかりません。
そのため、とりあえずは地元の大型サイトの数値を参考にさせていただきました。
ちなみに、協会901号酵母とは、いわゆる9号酵母を指します。
9号酵母は香り立つ酵母として知られていて、吟醸酒に多く使われている酵母です。
「同じならなんで901?01はどこからきたの?」
と思われたかもしれません。
実は、この『01』の有無は、“発酵するときに泡が出るか否か”で決まります。
もろみをつくるときの泡って、かなり厄介。
液を均等に発酵させようと思っても、泡によりせっかくの酵母が上へ上へと運ばれてしまいます。
しかも、発酵が盛んになると、仕込み樽からこぼれるほどの泡になることもあるんです。
そのため、仕込みには『泡守り』と呼ばれる“泡を救いだす工程”があるほど。
- 厄介な泡の発生をおさえる
- 酵母のかたよりを防ぐ
- 発酵力を高めることができる
- 仕込みの負担が減る
などの利点の多さからも好んで使われる酵母。
それが末尾『01』の酵母です。
【白神山地の四季 特別純米酒】の感想・評価:まとめ
最後にもう一度、【白神山地の四季 特別純米酒】の味わいをひとことでまとめておきましょう。
“伝統的な味わいを飲みやすく仕上げた辛口”
感想の項目でもふれましたが、『誰と飲むか』で大きく価値が生まれる日本酒だと考えます。
けっして若い世代にウケる酒ではありません。
女性ウケも良いとは言えなそうです。
ですが、年配の方や親戚とであれば光るものがあるのではないでしょうか。
秋田らしいネーミングをひっさげて、親類との集まりに持参する。
普段づかい以外にもそんな使い方がおすすめできそうですね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
よい晩酌を。