こんばんは、さるあみです。
なぜ、毎年スルーしてきたのか。
私は私を恥じます。
『天寿 雪室氷点熟成純米生酒』
すごいお酒でした。
ちょっと詳しく語らせてください。
『天寿 雪室氷点熟成純米生酒』ってどんな日本酒?
『天寿 雪室氷点熟成純米生酒』は、2月の蔵開放時にしぼった純米酒を、
- 生酒のまま
- タンクごと
- 雪でつくった室に封印して
- 0℃の空間で
- 70日寝かせた
雪国ならではの『生酒』です。
発売時期は、4月末。
GWの手前に出荷されて、スーパーや酒の英雄などにならびます。
『天寿 雪室氷点熟成純米生酒』を飲んでみて
ここでちょっと、正直に白状させてください。
私、相当侮っていました。
雪室なんて大げさな舞台装置を用意しなくても、現代なら冷蔵庫で十分。
4~5℃程度の温度を機械のチカラで維持できるし、わざわざそんな大がかりなことをする時代じゃないのでは?
と思っていた自分をぶん殴りたいです。
というのもこの1本、
バツグンにおいしかった。
「ブログに感想を落とし込むよりも先に、とにかくあらゆる方面に伝えなきゃ!」
「数量限定なんだから、早く教えないと!!」
と、本気であたふたした程です。
グラスに注ぐと香りの立ちがよく、フルーティーが丸く香ります。
“つんのめる”感じの張りきった主張ではなく、あくまでも均一に香る感じがたまりません。
“ノッている”という言葉は、ひやおろしの味わいに使われる言葉だと思っていましたが、この1本もそう。
香りがノッています。
さらに、味わいもノリノリ。
お酒自体のとろみについてはわかりませんが、味わいは『とろーーーっ』と広がります。
このときの甘みと酸がもうたまりません。
よく冷やされた酒が舌で温まることで、じわーーーっと沁みていくんです。
濃厚。
なのに、飲みやすい。
まったく嫌ではないジューシーさに、雪室のくれたまろやかさを見た気がします。
そして、余韻!
あとにカッとアルコールが残ります。
17度だからでしょうか。
ですが、その強い後味もすくに消えていくので、異常にグラスが進みます。
全体とおして、満足感のある1本です。
これはおいしい。
ホントにおいしいです。
何年も買わずにいたことを心から恥じるほど、魅力があふれる1本でした。
『天寿 雪室氷点熟成純米生酒』の商品情報
まとめ:とろーーっと広がる甘みがたまらない!
20代を経て30代の半ばにいる筆者が、『天寿』というブランドに抱いていた印象は、
“伝統的”
でした。
昔の造り方を守り、ラベルも歴史あるままで、どこか若者を見ていない。
これまでの固定客を大切にしている、『一見さんお断り』なイメージがあったんです。
ですが、それは大きな間違いでした。
洗練され続けてきた伝統は、若い世代にも響きます。
たとえ流行ではなかろうと、うまいものは、うまいんです。
『天寿 雪室氷点熟成純米生酒』は、低アルコールが流行ると言われる現代とは逆をいきます。
17度。
やや高いくらいです。
軽快な酸やガス感もありません。
それでも、おいしかった。
ラベルは若い世代を惹きつけるものではないかもしれませんが、味わいはビギナーからベテランまでを唸らせるものです。
4月下旬発売の数量限定品なので、見かけたらお早めにですよ。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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