こんにちは、さるあみです。
ウイスキーや焼酎のように、もともとのアルコール度数が高いものだと1度や2度の差って気になりませんよね。
たとえば、40度と42度。
これだと誤差にしか感じません。
でも、缶チューハイだとどうでしょうか。
2度の差って意外と大きいですよね。
サントリーの『ほろよい』とキリンの『氷結』くらいの違いがあります。
実はこれって、日本酒にも大きく当てはまるんです。
今回ご紹介していくのはそんなお酒。
天寿酒造【かすみ純米 生酒】
アルコール度数14度の1本です。
『天寿 かすみ純米 生酒』ってどんなお酒?
『天寿 かすみ純米 生酒』(以下、かすみ純米)は、由利本荘市矢島町にある天寿酒造のお酒です。
天寿酒造は、『ワイングラスでおいしい日本酒アワード』や『全国燗酒コンテスト』、『インターナショナル・サケ・チャレンジ』といった大きな大会での賞常連。
酒造としては“世界6位”の称号をもつ、秋田を代表する酒蔵です。
そんな天寿酒造がつくる『かすみ純米』の大きな特徴は2つあります。
ひとつは、薄いにごり。
そしてもうひとつが、アルコール度数の低さです。
薄いにごりについては味の感想で触れるので、まずはアルコール度数をみていきましょう。
かすみ純米のアルコール度数は14度。
一般的な日本酒のアルコール度数は16~17度ほどです。
「いやいや、たかが2、3度の差でしょう?」
ぶっちゃけ私もそう思います。
ですが、冒頭でもお伝えしたように、缶チューハイに置きかえると2、3度って大きいんです。
『ほろよい』をジュースという人はいても、『氷結』や『本搾り』をジュースと呼ぶ人は少ないかと思います。
呼んだとしても「ジュース“みたい”」といったところではないでしょうか。
では、日本酒だとどうなんでしょうか。
それも含めて、味の感想についてお伝えしていきます。
『天寿 かすみ純米 生酒』の味は?
『かすみ純米』の味わいをひとことで表すならこうなります。
“やわらかくて軽快で、甘さ少なく酸味をもって消えるやや辛口”
こんなに詰め込むのなら黙って二言にすればいいのに
まず、低アルコールなので口当たりがめちゃめちゃ軽いです。
アルコール感が少ないため、舌への刺激も多くはありません。
わずかに感じる甘さはやわらかさ。
残る味わいは、穏やかな酸味とゆるやかな消え味です。
カーッとキレ上がることがない上に、うすにごりのまろやかさも手伝って、最後までスムーズに飲めてしまいます。
“おだやかな酸味を楽しみための日本酒”
飲み終わりに抱いたのはそんな印象でした。
『天寿 かすみ純米 生酒』の商品情報
数値だけをみれば酸度は少しだけ高めで、日本酒度はやや辛口。
寒い地域でも育てやすい美山錦を65%まで磨いた1本です。
ふっくらとした厚みのある味わいを、低いアルコール度で軽快に飲ませる日本酒と読みとれそうです。
『天寿 かすみ純米 生酒』の感想・評価:まとめ
「『かすみ純米』は毎日の晩酌にはどう?」
そう問われれば、ちょっとオススメしづらい部分があります。
なぜなら、生酒だからです。
飲み方の自由がないところに、勧めきれない理由がありました。
とはいえ、生酒として、そして低アルコールの日本酒として楽しむのであれば素晴らしいお酒だと思います。
男女の集まる飲み会で。
また、女子会で。
ここから日本酒を始めて、徐々に度数を上げていくのもありなのではないでしょうか。
ぜひぜひ、あなたにも、おだやかな酸味と、その飲みやすさを堪能していただければうれしいです。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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