こんばんは、さるあみです。
お中元の季節が近づいていますが、もう贈るものは決められましたか?
もしまだであれば、田沢湖ビールなんていかがでしょうか。
田沢湖ビールは、秋田の地ビールとしていちばん最初に挙がるブランド。
なぜなら、
“秋田初のクラフトビールだから”
です。
秋田初という肩書きは、『あくらビール』『羽後麦酒』にも出せないオンリーワン。
味わいでいえば、ビールもまた嗜好品です。
うまいまずいは好みになってしまいます。
ですが、『初』という肩書きだけは揺るぎません。
『最初』に行ったものだけに許された称号なんです。
というわけで今回は、秋田第一号のクラフトビールである田沢湖ビールを【苦み順】で並べていきます。
この記事を読むことで、定番7種のおおよその苦みがわかります。
筆者が飲んでみた感想もありますので、ぜひ地ビール選びの参考にしてみてください。
それでは、いってみましょう。
ビールの苦みはどこを見ればわかる?
ビールの苦みは『IBU』という項目の数値でわかります。
IBUとは、日本語に直すと『国際苦味単位』。
あなたが日本酒を飲まれる方であれば、『日本酒度』のようなものだと思ってください。
“おおよその甘辛度”を表す日本酒度とおなじで、“おおよその苦み”を表すのがIBU(国際苦味単位)です。
とはいえ、いったいなぜ【苦み順】でまとめるのか。
【人気順】でまとめて【1位】を推したほうが親切なのに、なぜこんな面倒なことをするのか。
それは、ビールが嗜好品で、【苦み】が好みを左右する重要な部分だからです。
たとえば、先方の好きな銘柄が『スーパードライ』だったとします。
「スーパードライって辛いイメージ」
とは思っても、
「スーパードライって〇〇と似た味だよな」
とは思いませんよね。
だから、「スーパードライが好きならこの銘柄」とは言いづらいんです。
ですが、こう言い換えたらどうでしょうか。
“スーパードライのIBU(国際苦味単位)は16”
なんだか探しやすくなりませんか?
IBUが16に近いものを選べば、失敗はしない雰囲気がありますよね。
ちなみに、日本の主要銘柄のIBUは以下のとおりです。
キレの良さで有名なスーパードライはとことん低く、苦みのイメージが強いエビスはやはり高い数値を誇ります。
ではでは、これらの数値を参考に田沢湖ビールをみていきましょう。
苦み順でみる田沢湖ビールの定番7本
断言します。
あなたは間違いなく4本目まで読んだ時点で「ん?」と思います。
なので、まず4本目までは読んでみてください。
田沢湖ビール 『バイツェン』(IBU17)
『バイツェン』は、ドイツ語で『小麦』を意味するビールのスタイルです。
IBUは17。
ビールといえば大麦を使っているイメージがありますが、バイツェンの場合は50%以上が小麦麦芽。
香りはよく『バナナ』に例えられます。
クローブの香りとも言われますが、スパイスよりもフルーツのほうが香りのイメージがしやすいのではないでしょうか。
味わいは不思議なもので、ちょっとスモーキー。
燻したような風味とフルーティーさが感じられます。
スーパードライに匹敵するほどIBUが低いため、苦みは少なく、驚きの飲みやすさです。
★好みが分かれるとしたらここ!
- 燻したような風味
日本人がふだん飲むビールからは感じられない風味なので、一瞬「ん?」となります。
チーズやウインナーが欲しくなるので、和食に合わせるビールではないのかなという印象でした。
苦みが少ないので、若い世代や女性の方にもおすすめなスタイルです。
※レビュー記事はこちら
田沢湖ビール 『ブナの森』(IBU17)
『ブナの森』は、日本で唯一、ブナからとれる酵母を使ったクラフトビールです。
IBUは17。
「秋田の原材料だけでビールをつくろう」
という試みから生まれたため、まさに地ビールのなかの地ビールと言える1本です。
グラスに注ぐとにごりのある黄金色が美しく、その色合いは泡にも。
味わいのなかにはやさしい爽快感があり、飲みやすさが突き抜けます。
どこか女性的。
美しさを感じる1本です。
公式にも「女性に人気」とありますが、まさに!といったスタイルでした。
★好みが分かれるとしたらここ!
- やさしい爽快感
ライトなビールを好む方にはとかくオススメな1本ですが、コクのある味わいを好む方にはあまりオススメできません。
特に、エビスやラガーのような“苦みとコクを楽しむビール”。
これらを好まれる方には、ブナの森はあっさりすっきりしすぎているように感じました。
※レビュー記事はこちら
田沢湖ビール 『桜こまち』(IBU17)
『桜こまち』は、秋田初にして全国初。
桜の天然酵母である『秋田美桜酵母』を使ったスタイルの1本です。
IBUは17。
ビールの色は桜色……とは言えず、美しい赤銅色をしています。
ブナの森とおなじく泡にも色を映しているので、消えていくことに美しさがあります。
味わいは、この一言に尽きます。
とにかくとにかく飲みやすい。
嫌な味わいがゼロ。
どうみても二言です。
苦みの数値がここまですべておなじでしたが、『桜こまち』は少しだけ表現が変わります。
少ないではなく、ほのか。
心地よい苦みが舌に沁みます。
このビールが苦くて飲めないという方はいないのではないでしょうか。
それほどに飲みやすく、そしておいしい1本でした。
★好みが分かれるとしたらここ!
- 春のイメージが強すぎる
ネーミングから春のイメージが強く感じられます。
お中元は夏、お歳暮は冬。
そんなはずはないのに『季節外れ』を思わせるのは、『桜』ならではですね。
ぜひぜひ、季節を問わず女性にオススメしたいスタイルです。
※レビュー記事はこちら
田沢湖ビール 『龍角散ドラゴンハーブヴァイス』(IBU17)
「これ、すごいですよ」
IBUは17。
という式が成り立った結果、生まれてしまったピーキーな1本です。
その味わいは、まさに龍角散がダイレクト。
風味がどうとか、香味がどうとか、そんなに細かく書くことはありません。
龍角散。
これ以上、何を語ることがありましょうか。
語るとすれば、
- ベースとなっているビールは『バイツェン』であること
- IBUもおなじ数値であること
- 余韻として、舌にすーーーっとした感覚が残ること
- 食中酒としては不向きだけど、食後酒としておもしろいこと
- 「この感覚を他人と共有したい!」と思わせるパワーは、SNS全盛の時代に合っていること
たったこれだけしかありません。
★好みが分かれるとしたらここ!
贈り物にするのであれば、『わかってくれる人』へ贈りましょう。
少なくとも私は、12本セットでいただいたら9本は誰かにあげます。
ただ、この『龍角散ドラゴンハーブヴァイス』には、クラフトビールに求められるものが詰まっています。
それは、『ここだけの味』。
“この1本を飲めば秋田を思い出す”
地ビールという括りでいえば、もっとも地ビールらしい地ビールと言えそうですね。
※レビュー記事はこちら
田沢湖ビール 『ケルシュ』(IBU20)
ここからはIBUの数値が変わります。
田沢湖ビール『ケルシュ』は、ドイツでも伝統の深いスタイルのひとつです。
ですが、実は『ケルシュ』と名乗れるのはケルンでつくられたもののみ。
それ以外は『ケルシュ風』でしかなく、スタイルとしてしか名乗ることができません。
さて、そんな『ケルシュ』ですが、IBU(国国際苦味単位)はこれまでの4つよりもやや上がります。
IBU20。
スーパードライよりは苦く、一番搾りや黒ラベルに近い数値となっています。
『ケルシュ』の大きな特徴は、ビールらしくない香り。
「白ワインのよう」と評されることも多く、女性にも人気の1本です。
ただ、これだけは言わせてください。
男性である筆者も、この『ケルシュ』を飲んで感動した1人です。
クラフトビールが“高いだけのビール”だと思っていた私を、ハンマーでぶっ叩いてくれたのが『ケルシュ』です。
価値観が変わるとは、こういうことを言うのでしょう。
私は、毎日の『ただ飲むだけのビール』をやめました。
ビールはお酒を飲むと決めた日だけ。
そして、そのビールをクラフトビールにしています。
毎日1本ずつ発泡酒を飲むよりも、週に1度、クラフトビールを嗜む。
量より質とすることで、ただの日課は趣味へと変わりました。
それだけに、誰にオススメとはあまり言いたくありません。
全員。
すべての人に飲んでほしいと思える、宝石のように美しいビールです。
★好みが分かれるとしたらここ!
- 筆者の推しが強すぎる
もっと語りたいのですが、「あれ? この人、ほかの6本をかませ犬にしてない?」と思われかねないので控えます。
※レビュー記事はこちら
田沢湖ビール 『ピルスナー』(IBU28)
田沢湖ビール『ピルスナー』は、日本人にとってもっとも馴染みの深い1本です。
IBUは28。
実は、日本の主要メーカーのビールは、9割以上が『ピルスナー』。
たとえば、キリンの一番搾りもピルスナーですし、ラガービールも実はピルスナーなんです。
この場合のラガーとは、低温で熟成させることを言います。
さらに、サッポロの黒ラベルも、サントリーのプレミアムモルツだってピルスナーです。
もっと言えば、あれだけ辛口なスーパードライだって、スタイルでみればピルスナーにあたります。
それほどに身近。
日本の夜に寄り添ってきたのが『ピルスナー』というスタイルなんです。
ゆえにこちらも、オススメしたい相手は全員。
すべての日本人に向けた田沢湖ビールとなります。
★好みが分かれるとしたらここ!
- 大手メーカーのピルスナーに比べるとIBUが高め
スーパードライが16、一番搾りが21。そして、エビスビールが25です。
苦みを感じやすいエビスで25とくれば、ピルスナーの28には構えてしまうかもしれません。
ですが、安心してください。
スーパードライほどのキレはなく、
ラガーほどのコクはなく、
一番搾りほど濃くもなく、
エビスほど苦くもない。
まさにバランス。
喉を潤しながらも味わえる、見事な1本。
※レビュー記事はこちら
田沢湖ビール 『アルト』(IBU32)
田沢湖ビール『アルト』は、田沢湖ビールの原点にして人気NO.1のスタイルです。
IBUは32。
先ほど紹介したピルスナーの色を金とするのなら、アルトは銅。
赤みの強さから赤銅色と言ってもいいかもしれません。
アルトの大きな特徴は2つあります。
ひとつは、『トースト香』と呼ばれる香り。
そしてもうひとつが、ドイツビール最強の苦みです。
ビールの色合いが、まさに味わい。
苦みとコクがおもしろい1本となっています。
とはいえ、『苦みとコク』なんて言われてしまうと構えてしまいますよね。
特に、ふだん飲んでいるビールがスーパードライだったりすると、IBUは倍の数値です。
「苦みがキツイのは苦手なんだよなあ」
という相手も多いかと思います。
ですが、そこはやっぱり田沢湖ビール。
ここ(腕)が違いました。
アルトは確かに苦みがあります。
ですが、それを飲みやすくする『囲いの味わい』もあるんです。
『囲いの味わい』とは、コク。
このコクがとんでもなくフルーティーで、深い味わいを飲みやすくしてくれています。
なので、まったく嫌じゃない。
構えて飲んでしまった私を恥じるほど、飲みやすい1本でした。
★好みが分かれるとしたらここ!
- 苦いものは苦い
どれだけ飲みやすいとは言っても、他のスタイルと比べれば苦みはあります。
極端に言えば、ふだんバドワイザーを飲んでいる人には合いません。
なぜなら、バドワイザーのIBUは10だからです。
群を抜いて軽やか。
ゆえに、好みがハッキリしている相手には贈らないほうがいいかと思います。
※レビュー記事はこちら
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こちらの6本セットは“自分で6本を選ぶスタイル”です。
1本ずつでもいいですし、『好みに合いそうなものを3本にしてあとは適当に~』という選び方だってできてしまいます。
「こういうセットがあったらいいのに……」
という悩みを、ぜひ楽天で解決してくださいね。
ではでは、この記事があなたの悩みを解決していることを祈って失礼いたします。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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