こんばんは、さるあみです。
ビール好きのなかでも、「一度は聞いたことのある人」と「ない人」が半々に分かれそうな1本。
『バイツェン』
アルトバイエルンと似た響きから、なんとなくドイツビールだと察しがつくかもしれません。
でも、それ以上の情報って調べないとわからないんですよね。
というわけで今回は、『田沢湖ビール バイツェン』をレビューしていきたいと思います。
- バイツェンがどういうビールなのか
- 実際に飲んでみた感想
- 商品情報
- ほかの田沢湖ビールの紹介
- まとめ
という順番でお伝えしていきますので、最後までゆっくりしていってくださいね。
それでは、いってみましょう。
- バイツェンってどんなビール?
- 『田沢湖ビール バイツェン』の味はどうだった?
- 『田沢湖ビール バイツェン』の商品情報
- ほかの『田沢湖ビール』のレビューはこちらから
- 『田沢湖ビール バイツェン』の感想・評価まとめ
バイツェンってどんなビール?
『バイツェン』とは、ドイツ語で小麦を意味するビールのスタイルです。
一般的なビールには発芽させた大麦麦芽をつかっているのですが、バイツェンの場合は50~70%が小麦麦芽。
そのため、泡立ちが他よりも強いといわれています。
小麦麦芽の特性なのか、バイツェンの香りはよくあの果物に例えられます。
その果物とはバナナ。
またはクローブ香と呼ばれることもありますが、バナナのほうがイメージしやすいのではないでしょうか。
『バナナのような香り』とは、よく日本酒でも使われる表現ですよね。
華やかで南国をおもわせるツンとした香り。
吟醸酒にみられる香りです。
そしてこれも小麦麦芽の特性なのか、苦みが少ないのもバイツェンの特徴となっています。
具体的な数値でいえば、『田沢湖ビール バイツェン』のIBU(国際苦味単位)は17。
アサヒスーパードライが16。一番搾りが21なので、苦みの少なさがおわかりいただけるかと思います。
ビールには『上面発酵』と『下面発酵』がありますが、バイツェンは『上面発酵』です。
そのため、広く分けると『ケルシュ』や『アルト』とおなじ分類になります。
他にも、ペールエールやホワイトビールなんかもおなじ『上面発酵ビール』になるので、好みの参考にしてみてください。
と、ここまでが調べればわかることです。
ですが、『田沢湖ビール バイツェン』には、情報にはない味わいがあったんです。
その味わいは、ひとくち飲んで体が硬直するほどのものでした。
『田沢湖ビール バイツェン』の味はどうだった?
これがびっくり。
口のなかで感じる『燻したような香り』。
グラスの注げば泡立ちがよく、『ケルシュ』よりも白く、『ピルスナー』よりも濁っています。
香りはバナナというよりも、単純にフルーティー。
そのフルーティーさは、舌の上でもぴちぴちと弾けるように感じられます。
『柑橘感』といってもいいかもしれません。
味わいは、エールビールのような柑橘の勢いをわずかな苦みでころしています。
勢いそのままに突っ切っていたら、それはもうただのエールビールです。
フルーティーで、少ない苦みで、嫌味のないスッキリとした後味。
これこそがバイツェンらしさなのかもしれません。
そしてそして。
話題は感想の冒頭にもどります。
『燻したような香り』
『燻したような含み香』といえばいいでしょうか。
柑橘のような爽やかな風味のあとに、舌が感じるふしぎな感覚。
まるで燻製したウインナーの表面、あるいは、スモークチーズの表面のような香りがあったんです。
調べた情報にはないものが、口のなかで感じられました。
ただ、同時に思ったんです。
「ぜったい燻製とかウインナーとかスモークチーズに合うやつやん」
これはもう火を見るよりも明らかです。
ドイツの食にがっちりとマッチしているに違いありません。
そしてそれは、日本人の舌にも合わないはずがないんです。
だって、ウインナーもチーズも日本人が手放せない文化じゃありませんか。
だからこそバイツェンは、日本人の舌にあう1本だと考えます。
この癖になる味わいは、また飲みたくなる味わいでした。
『田沢湖ビール バイツェン』の商品情報
- アルコール分:5%
- IBU:17
- 発酵方法:上面発酵
- 賞味期限:180日
ほかの『田沢湖ビール』のレビューはこちらから
苦みとコクをすっきりと味わいたいのなら『アルト』がおすすめ。
ふだん飲んでいるビールに近いものなら『ピルスナー』がおすすめ
※『ケルシュ』や『桜こまち』なども追加予定なのでしばらくお待ちくださいませ
『田沢湖ビール バイツェン』の感想・評価まとめ
田沢湖ビールを飲み比べていて感じたのは、『個性的でありながらどれも飲みやすい』ということです。
『アルト』は赤く、コク深くも飲みやすく。
『ピルスナー』は黄金色で、香り高くも飲みやすく。
『ケルシュ』はやや濁り、わずかな苦みがやさしく消えていくので飲みやすく。
『バイツェン』は濁り、苦み少なく飲みやすい。
みんな違って、みんないい。
特にバイツェンは、なかでも苦みの数値がいちばん低く、苦いビールが苦手な人でも楽しめる1本となっています。
ぜひ、クラフトビールの入門酒として楽しんでみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※ちなみに、家にクラフトビールのある生活を送るのであれば『ドリームビア』がコスパ最強ですよ。