あきたさけ!

秋田に生まれて35年。秋田市のカフェ、地酒、お得な情報をお届けします。

【稲波】の評価・レビュー:はじめて出会った飲食店専用。実は高清水から出てます。

 

こんばんは、さるあみです。

 

なんとも珍しい日本酒を見つけてしまいました。

名を、稲波。

『いななみ』と読みます。

 

赤いラベルに黒い文字と、一見すると焼酎のように見えますよね。

ですが、『稲波』はまごうことなき秋田の日本酒。

それもあの『高清水』で有名な『秋田酒類製造』がつくる1本なんです。

 

もう少しだけ詳しくみてきましょう。

 

 

『稲波』ってどんな日本酒?

『稲波』に関する情報は、驚くほどありません。

なにせ、私もたまたま見つけた1本です。

あまりにも未知のお酒だったため、内気なくせに店主さんに話しかけてしまったほど。

 

「はじめて見ました、このお酒」

 

すると、店主さんがこう返してきたんです。

 

「これね、業務用なんだよ。いわゆる飲食店様向けのお酒」

 

私がまず驚いたのは、そういうお酒があることに対してでした。

『飲食店様向けの日本酒』というものがあることに仰天したんです。

 

もちろん、PB。居酒屋によってはプライベートブランドを用意しているところもあります。

ですがそれは、あくまでも“そのお店限定”。

“飲食店向け”というほど広いものはありません。

 

なので、まさに青天の霹靂。

 

「もしかしたら、どこかの居酒屋で知らず知らずのうちに飲んでいたのかな?」

 

と、ちいさなボトルを眺めながら思案しました。

 

さて、そんな出会いの景色はここまで。

『稲波』に目線を戻しましょう。

 

『稲波』のラベルにはこう書いてあります。

 

“無濾過純米酒一回火入れ”

 

これはつまり、しぼってから濾過せずビン詰めをし、一度だけ火入れをした純米酒ということになります。

現代において二回火入れをしている蔵がどれほどあるのかは不明です。

ですが、一度火入れはフレッシュ感を残します。

また、無濾過でうまみにも期待がかかります。

 

精米歩合は65%。

日本酒度はやや辛口の、+2。

酸度はやや高めの1.5です。

 

これである程度は味わいに予想がつきます。

ですが、肝心な酒米がわかりません。

なので、「きっとこう!」という決め手はなし。

 

ならば、飲んでみるしかありません。

 

『稲波』を飲んでみた感想は?

蔵には蔵の特色があり、お酒の種類はあれど、どれもがどこか似た味わいがするものです。

高清水の場合は、遊びのない味わい。

 

“バランスが取れていて失敗しない味わい”

 

という印象が私にはあります。

 

『稲波』の場合はどうかというと、やっぱり漏れず。

突き抜けたところのない、調和のとれたうまみが感じられます。

 

香りはあくまでも穏やかで、静か。

『秀麗無比』シリーズの『しぼりたて』や、『春の純米』ほどメロンのような香味はありません。

ですが、鮮やかさがない分、うまみがうまいっ。

 

無濾過ゆえでしょうか。

ややコクがあって、すっきり感よりはうまみが先行します。

 

定番品の『純米酒』と比べると明らかに雑味は少ないので、グイグイいける飲みやすさも。

しかも、甘みあるうまみに舌が慣れてくると、余韻もまた良いんです。

余韻になるのは、キレイな酸。

辛さがない分、酸で締めてくれます。

 

私は3月に買ったのですが、

 

定番『純米酒』よりもクリアーで、

『秀麗無比』よりも落ちつきがあって、

『春の純米』よりも、のどかさがある。

 

おなじ時期に出ているお酒と比較すると、似ているけどもどこか違う味わいを感じました。

 

『稲波』の商品情報

  • 原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
  • 精米歩合:麹米60%、掛米65%
  • アルコール分:15.5度
  • 日本酒度:+2
  • 酸度:1.5

 

まとめ:『稲波』は飲食店向けで出してる1本。出会えたのは奇跡?

ということで、情報のない1本はいかがだったでしょうか。

 

個人的には、またリピートしたい1本です。

なぜなら、180mlがありますから。

 

「久しぶりにあのお酒が飲みたい。けど、ちょっとでいいんだよなあ」

 

そんなとき、180ml瓶ってありがたいですよね。

“ちょっと一杯”に応えてくれる180mlには頭が下がります。

酒好きとしては、180mlに足を向けては寝られません。

 

とはいえ、また『稲波』と出会える日はくるのか。

これがわかりません。

 

私は秋田市山王にある『丸孝商店』さんで購入しました。

が、数年前に足を運んだときには見かけなかった商品です。

常にあるのか、たまたまなのか。

たまたまならば、ある内にまた買いに行かなければなりません。

 

改めて購入した時期をお伝えしておくと、2022年の3月です。

 

季節限定、数量限定の可能性もあるので、気になった方は時期をねらって足を運んでみてくださいね。

 

それでは、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

※ちなみに

 

『稲波』といっしょに『福小町 冷撰』も買ったのですが、帰宅して袋を開けると、『福小町』の白いラベルにいくつもの赤いラインが入っていました。

試しに『稲波』のビンで『福小町』のラベルをこすってみると、赤いラインが「すーーーっ」。

 

お気をつけください……。