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【高清水 酒乃国純米酒】の評価・レビュー:古きを磨いた酸ある1本。

高清水 酒乃国純米酒の評価・レビュー:古きを磨いた酸のある1本

こんばんは、さるあみです。

 

秋田の日本酒として一時代を築いた『高清水』。

その勢いは令和になっても衰えることはなく、いまも挑戦的な日本酒を生み出しています。

 

たとえば、『秀麗無比』シリーズ。

これは、

 

  • 6号酵母
  • 秋田流寒仕込み

 

の2つにこだわった高清水の新シリーズです。

 

また、『丑三つ迄』というシリーズをご存じでしょうか?

こちらもまた高清水の新シリーズなのですが、『丑三つ迄』が出たときは驚きました。

なぜなら、大きな酒造に冒険はないと思っていたからです。

 

たとえば想像してみてください。

とんでもなく大きなタンクに、ちょっとした思いつきでノウハウのない酒を仕込む姿を。

 

怖くないですか?

 

失敗したらとんでもない量の失敗作ができあがるんです。

小さなタンクで小さく仕込むのとは事情がちがいます。

一度の失敗がとんでもなく大きな損失を生むかもしれないんです。

 

だからこそ、高清水は冒険しないものだと思っていました。

だからこそ、これまでも商品の数々も、万人受けする当たり障りのない日本酒だと思っていたんです。

それがどれほど難しいことかも知らずに。

 

というわけで今回は、『高清水』の超正統派。

 

『酒乃国 純米酒

 

こちらをレビューしていきます。

どこにでも当たり前に置いてあるお酒が、どうしてどこにでも置いてあるのか。

その理由は、しっかりと味わいのなかにありました。

 

それでは、いってみましょう。

 

『高清水 酒乃国純米酒』ってどんな日本酒?

『高清水 酒乃国純米酒』とは、精米歩合65%の純米酒

60%精米の純米酒が増えてきたなかで、しっかりと酒米を残している1本です。

 

日本酒度は+1と中口で、特筆すべきは酸度のほうにあります。

酸度の数値は1.7とやや高め。

酸のつよさに特徴のある1本だと推測できます。

 

裏ラベルによると、おすすめの飲用温度は以下のとおりです。

 

  • ぬる燗○
  • 常温◎
  • 冷やして◎

 

というわけで今回は、常温と冷蔵のあいだ。

真冬の秋田で、ストーブのない部屋に置いておいたものを飲んでみたいと思います。

 

『高清水 酒乃国純米酒』の感想は?

これはもう世代によって評価が分かれます。

参考までに私、30代男性の意見をひとことで言わせていただくとこうなります。

 

“磨かれた古い味わい”

 

まず、香りに対して大きな感想はありません。

やや酸を感じるふくらみのある香り。

フルーティーという感覚ではありません。

 

味わいは、深いのに後味がやわらかくてすっきり。

キレがないので、あくまでも消えていく感覚があります。

 

最初に感じるのは濃厚さですが、それを感じてから消えていくまでがなめらか。

だから不思議と飲みやすい。

透明とまではいかない酸が、コクと甘みをまとめています。

 

この酸、一歩間違えると雑味にしかならなかったのではないかと思います。

正直、最初の一杯で感じたのは酸の雑味でした。

 

クリアな酸の吟醸酒を好んで飲んできたせいか、ザラっとした酸にはやや敏感です。

そのため、最初もったのはネガティブな感想。

そこから『純米酒』として慣れていくことで、飲みやすさに気づき、普段遣いにいいのではと感じるようになりました。

 

ただ、この純米、消えるけど残ります。

残る味わいが強いです。

 

すっきりとした後味だけど、重めの香りが残ります。

 

なので、おすすめしたいのは、日本酒を飲みなれている世代。

うまみをポジティブに捉えられる、私よりも少し上の世代にこそおすすめしたい1本でした。

 

『高清水 酒乃国純米酒』の商品情報

  • 使用米:秋田県産米100%
  • 精米歩合:麹米60%・掛米65%
  • アルコール分:15.5度
  • 日本酒度:+1
  • 酸度:1.7
  • アミノ酸度:1.9
  • 酵母:協会601号
  • おすすめ飲用温度:ぬる燗~冷やまで

 

『高清水 酒乃国純米酒』の評価・レビュー:まとめ

失礼ながら“置きにいった”とばかり思っていた1本は、しっかりとした個性とターゲットをもっていました。

 

味わいは、古き良き味わいを現代の技術で磨きあげたもの。

酸のしっかりとした晩酌酒です。

 

また、あえてここでお伝えしますが、価格が破格です。

 

  • 720ml:1,032円(税込み)
  • 1.8L:2,235円(税込み)

 

特定名称酒でこの価格というのはなかなかお目にはかかれません。

『安かろう悪かろう』という言葉がありますが、『高清水 酒乃国純米酒』はおねだん以上。

少なくとも1,000円の酒ではありません。

 

ただ、好む世代は分かれます。

 

ある程度飲みなれた世代。

『フルーティーさ』や『おしゃれさ』、それに『話題性』などを求めない方。

おもに、40代以上の方におすすめしたい1本でした。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

※いつも応援ありがとうございます。

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