あきたさけ!

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小玉醸造がつくるクラフトジン?『岑(ぎん)』その感想は!

小玉醸造がつくるクラフトジン?『岑』その感想は?

こんばんは、さるあみです。

 

新聞にも掲載されたことで気になっている方も多いのではないでしょうか。

小玉醸造のクラフトジン『岑』。

『ぎん』と打ち込んでも変換できないので検索の仕方が気になる……というのもあるかもしれません。

そんなときは、『みね』で変換してみてください。やがて出てきます。

が、本当に気になっているのはそこではないはず!

 

「日本酒メーカーのクラフトジンがどんな味なのか」

 

それに尽きるのではないかと思います。

ただ、高い。

クラフトジンって高いのです。

500mlで2,750円。

ちょっと試そうにも敷居が高すぎますよね。

 

でも、誰かが買わないと『気になる』が解決できません。

誰かだ、買ってみないといけないのです。

なので、

 

さるあみ、動きます。

 

何より私も気になります。

だって、あの色を見ましたか?

透明とはほど遠い、琥珀に近い野(の)の色。

気にならないわけがありません。

 

というわけで今回は、小玉醸造のクラフトジン『岑』を紹介していきます。

ぜひ、最後まで楽しんでいってくださいね。

 

 

『岑』ってこんなお酒

『岑』は、原材料に『クロモジ』を。

割り水に、水だけでなく『シラカバ』の樹液を使用したクラフトジンです。

 

とはいえ、『クロモジ』といわれて

 

「ああ、あれね」

 

となる人は少ないのではないでしょうか。

実は私も、「はいはい、クロモジね(なんですかそれ?)」という感想を抱いたひとりです。

なので、ちょっと調べてみました。

 

クロモジとは、クスノキ科の植物なのだそうです。

漢字で書くとこうなります。

 

『黒文字』

 

若い枝が成長していく過程で黒い斑点が出てくることから名付けられました。

昔の人は、斑点を文字に見立てたのですね。

なんだか現代にはない趣があります。

 

もう少し調べていくと、クロモジには用途の豊富さにも驚かされました。

なんとクロモジ、捨てるところがありません。

 

  • 枝は楊枝、箸
  • 葉はお茶
  • 精製することで油

 

さらに今回はジンの材料ということで、まさに万能。

クロモジはなんとも器用な和のハーブだったんです。

 

そしてもうひとつ。『シラカバ』

『白樺』と書きます。

こちらも万能で、アイヌ民族にとっては命をつなぐための大切な樹でした。

特に、樹液。

樹液は、アイヌの人々にとっての水です。

水場のないところで炊事をする際には、水の替わりとして使われていました

 

クロモジ、シラカバ。

ともに、歴史のなかで重用されてきた和のハーブです。

それが現代。

ジンの材料にされるなど、誰が想像したでしょうか。

材料ひとつを見ても、関心の色が光りますよね。

 

『AKITA CRAFT GIN 岑 No.65』を実際に飲んでみて……

これ、すごいですよ。

飲む前から驚きます。

香りの穏やかさ、その整いっぷりにジンを忘れます。

 

まず、突き刺すものがありません。

ジンといえば、柑橘由来の華やかさ。

タンカレー、ゴードン、ボンベイサファイアなど、有名どころには明るい鮮やかさがあります。

が、『岑』にはないんです。

だから静か。

香りの時点で、確かに和が感じられます。

 

味わいは、香りがくれたとおり。

癖がまったくなくて、柑橘感もほぼ感じられません。

絶妙にスムーズな味わいです。

ただ、余韻の部分。

ここにふわりと、自然を超えた野生を感じました。

 

和ではなく、野(の)。

 

なんでしょう、なんといったらいいのか。

土の香りというか、樹そのものというか。

著名なジンを飲んできた方なら間違いなく驚きます。

華やかなジンにはないものが、ここにあります。

 

そして、ジンといったらこれです。

この飲み方ですよね。

ジントニックジンバック

とにかく炭酸で割らないことには始まりません。

試しに、ただの炭酸水で割ってみました。

 

もうね、びっくりするほど和の雰囲気です。

まろやかな味わいの陰にあったシラカバの甘みが、炭酸に押し上げられてきます。

たぶん、ここが好みの分かれ道。

 

シラカバの甘みが不思議なんです。

 

自然の甘みが、逆に不自然というか……。

やさしく包み込むような甘さに、違和感を覚えてしまいました。

正直にいえば、好みではありません。

ただ、ジンの量を減らすことで甘みは緩和されます。

なので、そのときの酔い具合やお腹の具合と相談して、『ちょうどいいところ』を探しながら楽しんでいくつもりです。

 

個人的には、ロックがいちばんでした。

スパイシーさを残しながらも、味わいは穏やか。

秋田のクラフトジンとしてダイレクトに楽しめます。

 

とはいえ、相手はジンです。

アルコール度数が強すぎます。

ロックで飲む際は、しっかりと胃にものを入れてから。

くれぐれもすきっ腹には入れないようにしてくださいね。

20分後には、胃のあたりを押さえながら「うぅ」と嘆くことになりますから。

 

まとめ:『AKITA CRAFT GIN 岑 No.65』は、日本酒の蔵がつくったとは思えないほどしっかりとジン

クロモジってなんぞ?

シラカバの樹液ってなんぞ?

味、どうだったん?

 

とくれば、あと気になるのは名前の末尾。

ナンバーの意味ですよね。

65番目のお酒、というのには間違いないのですが、いったいどこから数えて65番目なのか。

答えは、試作レシピのなかにありました。

 

なんと今回のクラフトジン、完成までに80ものレシピを試しています。

 

なので、No.65とは『65/80』。

80のレシピのなかでいちばん出来のよかった65番目のレシピこそが、『AKITA CRAFT GIN 岑 No.65』なんです。

 

日本酒専門蔵の、ノウハウなき長い道のり。

65番目のレシピに到達したとき、蔵人たちがどう思ったのかは知るよしもありません。

ただ、「これだ!」となったときの感動は計り知れないものだったはずです。

 

挑戦し、失敗し、成功を共有する。

 

その『共有する』という部分が、なんだか羨ましくなります。

挑戦って、素敵ですね。

なんだかうまくまとまりませんが、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。