こんばんは、さるあみです。
常識が、覆りました。
あり得ないと思っていたんです。
実現することはないと思っていたんです。
ですが。それを覆した1本がここにあります。
いってみましょう。
『翠玉 純米吟醸 山田錦』ってこんなお酒
『翠玉 純米吟醸 山田錦』は、湯沢市の両関酒造がつくる1本です。
両関酒造といえば、いちばんに挙がるのは『花邑』かと思います。
あの十四代の蔵元が技術指導を行ったことで話題となり、いまや秋田を代表する銘柄。
地元民よりも県外の方のほうがよく知っている銘柄となりました。
ですが、両関酒造。
『花邑』だけではありません。
ほかにも侮れない銘柄があります。
それが『翠玉』。
地酒屋さんでしか買えない、ちょっと珍しいブランドです。
とはいえ、珍しいというだけで常識は覆るでしょうか。いいえ、覆りません。
手に入らないという点だけでいえば、新政のほうが勝るはずです。
ではこの『翠玉』、いったい何がすごいのか。
実はこの1本、なんと……山田錦が使われているんです。
いや、違うんです。ふざけているわけではないんです。
これまで寒冷地では不向きとされてきた、酒米の王様が使われているんです。
奇しくも『山田』の名を冠した地域です。
秋田県は特に日照時間の少ない県として知られていますが、あえての挑戦は2022年で4度目を数えます。
これまで宮城県が北端でしたが、これからはここが北端。
酒米としての質も、年々評価が高まってきています。
そんな希望の米に、湯沢市が誇る湧き水『力水』が合わさった1本。
肝心な味わいはいかがなものだったのか。
感想に移っちゃいましょう。
実際に飲んでみて:これ、すごいですよ
不向きといわれた寒冷地での挑戦は、文字どおり、実りの時を迎えたんです。
まず何より、ホントにおいしい。
甘いとも辛いとも思わない中口の味わいが、深いんです。
たしかに兵庫県のものには劣るかもしれません。
ですが、劣っていることが必ずしも不利ではないはずです。
寒冷地だからこそ出せた味わいが、この1本にはあるのではないかと思います。
なにせ、うまみがしっとり。
「俺は王様だ!」という強い主張はなく、謙虚なうまみが楽しめます。
それも、ずっとです。
ずっといます。
うまみが『拡がる』なんてことはありません。
最初からずっといます。
ずーーーーっと、ちょっと沈んだところに『うまい』がいるんです。
これがもうたまりません。
今回の山田錦が納得のいくものだったのか。あるいは、まだ途上のものなのかはわかりません。
ですが、これだけはいえます。
めっちゃ好き。
現場からは以上です。
『翠玉 純米吟醸 山田錦』の商品情報
まとめ:農家さんと共に成長していく期待と可能性の1本
正直、ラベルを見たとき我が目を疑いました。
が、信じて買ってよかった。
心からそう思います。
珍しさはもちろんですが、いちばんはやっぱり味。
シンプルに『おいしい』と感じる1本でした。
少し大袈裟かもしれませんが、私ならこの『翠玉』をこう呼びます。
“可能性”
ないはずのものが、あったんです。
来年もきっとあります。再来年だってあるはずです。
10年後には、秋田の山田錦が当たり前になっているかもしれません。
その始まりは、ここ。
この1本のなかにあります。
ぜひ、“いま”知ってください。
そして、“これから”を追いかけてください。
『翠玉 純米吟醸 山田錦』には、あなたをワクワクさせるものが詰まっていますから。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※翠玉ならこちらもおすすめ
※見かけたら『花邑』もぜひどうぞ