あきたさけ!

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【感想・評価】サキホコレの日本酒が限定発売。3種を飲み比べてみた!

【感想・評価】サキホコレの日本酒が限定発売。3種飲み比べてみた!

こんばんは、さるあみです。

 

ついに発売となりましたね。

 

“サキホコレをつかった日本酒”

 

企画段階では8つの蔵が参加を希望し、えらばれたのは

 

  • 大納川
  • 出羽鶴
  • 秀よし

 

の3社でした。

えらばれた理由を推測してみた記事がありますので、気になる方は読んでみてください。

 

www.saruami-sake.work

 

ここではそんな『なぜ?』には触れず、できあがったお酒の比較を中心にお伝えしていきます。

発売初日に張りきって買いにいってきたので、感想はまだホカホカです。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

それでは、いってみましょう。

 

 

サキホコレの日本酒、こんな形に仕上がった!

これ、おもしろいんです。

どこもスペックにおなじ部分がありません。

3社3様。

表にしてわかりやすくしたいのですが、私にそんな技術はないので箇条書きでいかせてください。

 

まずは『出羽鶴』。

『出羽鶴』のラベルにはこのようにあります。

 

 

つづいて『大納川』。

『大納川』のラベルにはこのようにあります。

 

  • 精米歩合:55%
  • アルコール分:15度
  • 秋田流寒仕込み

 

そして『秀よし』。

『秀よし』のラベルにはこのようにあります。

 

 

比べてみると、

精米歩合は、『秀よし>大納川>出羽鶴』の順番に。

アルコール分もまた、『秀よし>大納川>出羽鶴』の順番になっていますね。

 

さて、これを踏まえた上で、実際に飲んでどう感じたのか。

感想が冷めないうちに見ていきましょう。

 

『サキホコレの日本酒』はどれも甘口。ただ、差がすごい。

正直、驚きました。

おなじお米をつかってこんなにも違うのか、と。

 

『大納川』の場合

香りはいちばん独特で、飯米に近いものがあります。

ただ、ものすごいクセッッ!

嗅げば口に運ぶのが憚られます。

「どうしよう……」と本気で悩みました。

 

が、臭みを感じたのはここまで。

 

味わいは丸く、やや青みのある甘さを感じます。

あきらかに後に残るタイプの甘み。

ですが、それでいてやわらかく消えていくのがおもしろかったです。

 

うまいマズいで言うのはちょっと勘弁してください。

言えるとすれば、『大納川』のはギャップを楽しむ1本。

とにかく香りがキツイので、味わいとの高低差をガツンと楽しみたい1本でした。

 

『出羽鶴』の場合

香りは穏やか。甘く香ります。

何かの香りに似ているのですが、なんでしょう。

その『何か』がまったく出てきません(笑)

歳のせい……と言いたいところですが、年齢に罪はないはず。

私のイメージ力不足です。

ああ、伝えられないことがもどかしい!

 

味わいは、個人的にはNO.1!

酸をともなった甘みが、スッキリとしていて飲みやすいです。

深い甘さが一瞬でほどけていくので、軽い軽いっ。

ちょっとしたガス感も飲みやすさに拍車をかけています。

 

精米歩合でいえば60%と、3本のなかではいちばん低い数値です。

ですが、甘みの透明感は、3本のなかでも群を抜いているように感じました。

 

『秀よし』の場合

香りは、さすが50%精米の純米大吟醸クラス!

いちばん華やかさを覚えました。

 

味わいは、3本のなかでもっとも中口寄り。

甘みはあるけども、17度のアルコールが伸びるのを許しません。

甘みに酸も乗るので、より甘さの感じ方が短くなっているように感じました。

 

いちばん印象に残ったのは、アルコール感。

やっぱり17度って強いです。

辛さというよりは重さがあります。

サキホコレの持つ甘みにかぶさるようにカーッとくるので、そこがもったいないように感じました。

 

全体とおして、“うまみ、雑味ありきのちょっと重厚な1本”という印象です。

 

まとめ:飯米つかえば甘みに特化? 今後の展開が気になる!

ここまで散々使ってきて見飽きたかもしれませんが、最後もこの言葉を使わせてください。

3本飲んで感じたのは、

 

“甘みへの特化”

 

あなたは『つぶぞろいのお酒』という純米吟醸を覚えているでしょうか?

いまも販売はしているのですが、あちらも『つぶぞろい』の発売に合わせて生まれた1本です。

『つぶぞろいのお酒』もまた甘みが強く、ほどけるのが早い1本でした。

 

感じ方としては、お米菓子のよう。

ポン菓子をイメージしてみてください。

あの甘み。

あの甘みの終わり方に近いものがあります。

 

なので、どこか懐かしいんです。

 

サキホコレの日本酒には、酒米でつくった日本酒にはない、知っている甘みがあります。

特に、『出羽鶴』がまさにです。

どこか懐かしい甘み。

お米から引き出したのだとわかる甘みが、これでもかと堪能できました。

 

3社3様。

蔵ごとにまったく違う味わいです。

本当に、楽しい経験をさせていただきました。

 

とはいえ、3本買うとお会計は5400円と、なかなかのお値段です。

私のように無理はせずに、あなたは飲みたいものだけを試してみてくださいね。

今月はちょっと静かに過ごします……。

ごちそうさまでした!