こんばんは、さるあみです。
あなたは燗ロックをご存じですか?
燗ロックとは、燗した日本酒を氷で急激に冷やす飲み方。
ウイスキーの飲み方にあるオン・ザ・ロックを、燗酒でやってしまおうという試みです。
「普通のロックスタイルと何がちがうの?」
と思われたかもしれません。
私もそう思いました。
ですが、実際にやってみることで気づくことがあります。
この記事では、燗ロックにすることでどうなるのか。そして、燗ロックのメリットとデメリットについてお伝えしていきます。
燗ロックという飲み方の是非は、あなたに委ねます。
最後まで読んで判断してくださいね。
燗ロックってぶっちゃけどうなの?
燗ロックとは、いわば『わざわざ温めたお酒を、わざわざ冷やす飲み方』です。
そのまま飲んでもおいしい日本酒に、工程を増やす必要などあるのでしょうか。
しかも、工程の数は1でなく2です。
温めて、冷やす。
まったく意味がわかりません。
実際にやるまではそう思っていました。
ところが、いざ燗ロックにしてみると、そのおもしろさに驚かされます。
ひとつに、味わいの変化の速さ。
熱燗が1秒ごとに冷えていくため、口当たりが常に変化していきます。
鼻を刺すような刺激ある香りは鳴りをひそめ、湯気は消え、佇まいはすぐに冷酒へ。
アルコール度数は1桁に落ちつき、日本酒ではなく日本酒風味の味わいになっていきます。
実は、この薄まる味わいがおもしろいんです。
この、あるかないかの味わいが、内臓にやさしいんです。
燗ロックは〆にいい。
この飲みやすさと労りは、酒飲みにこそ効きます。
最初は『日本酒の度数が強いと感じる人』におすすめしようと考えていました。
ですが、それはちがいます。
日本酒が強いと感じる人は、そもそも日本酒を飲みません。
仮に頂き物の日本酒があったとしても、飲まずに料理酒行きの人だっているはずです。
だからこそ、燗ロックは酒飲みのための1杯。
来年も健康に飲むための、心配りの1杯だと考えます。
燗ロックのメリット・デメリット
というわけで、メリットとデメリットをまとめてしまいましょう。
まずはメリットから。
- 味わいの変化が楽しめる
- アルコール度数を落とせる
- 口当たりが軽やかになる
- 身体にやさしい
逆にデメリットは、
- 味わいは一定ではない
- アルコール度数が落ちる
- あるかないかの味わい
『日本酒とは本来割るものではない』という感覚は誰しもが持っているものです。
「完成された味わいを崩すなど言語道断!」という人も少なくないはず。
なので、結局は好み。
『新しい』を『おもしろい』と感じられるかどうかがカギとなります。
燗ロックにおすすめな日本酒は?
燗ロックにおすすめな日本酒は、氷を入れても簡単には味が崩れないもの。
つまり、原酒がおすすめです。
逆に、低アルコールの日本酒はおすすめできません。
たとえば14度程度の日本酒。
このくらい低くなってしまうと、氷を入れたらあっという間に味わいがなくなります。
ちょっと酸の強い水になってしまいます。
「そのまま飲むとキツい」
そんな、18度~21度ほどの原酒で試すのがおすすめです。
まとめ:燗ロックは燗冷ましと加水のダブルパンチ!
正直にいうと、私はこの飲み方に少しだけ救われました。
というのも私、お酒が強くありません。
こんなブログをやっていながらも、720mlを飲みきるほどの強さを持ってはいません。
もっといえば、私にはお酒が強い友人もおりません。
それどころか、日常的にお酒を飲んでいる友人すらいないんです。
なので、買った720mlが飲みきれません。
紹介しようと数は増えますが、空の瓶は増えません。
だからこそ、燗ロックのやさしさがうれしかった。
「これなら……」とポジティブな気持ちにさせてくれたんです。
人によっては『薄い』としか感じない味わいも、人によっては『助け舟』。
飲み方ひとつで日本酒との向き合い方は大きく変わります。
なので、あなたもぜひ色々な飲み方をしてみてください。
キツイと思った日本酒も、不味いと感じた日本酒も、飲み方ひとつで化けることがありますよ。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
日本酒の変わった飲み方として、簡単にできる日本酒カクテルも紹介しています。
ぜひ、新しい飲み方を楽しんでくださいね。