あきたさけ!

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【両関 純米酒 裏銀紋】の感想・レビュー:おねだん以上の価値がある!

両関 純米酒 裏銀紋の感想・レビュー:おねだん以上の価値がある!

 

こんばんは、さるあみです。

 

この1本、気になっている人も多いのではないでしょうか。

『両関 純米酒 裏銀紋』。

エントリー酒として親しまれている『銀紋』の裏バージョンということなのですが、そんなことよりまず言わせてください。

 

「読めねぇ」

 

ラベルを目にした瞬間、思いました。

印刷ミスってますよ、と。

 

ですが、安心してください。

これが正解。伝えたいことは『裏』であるところにあります。

 

この記事では、裏銀紋がどんなお酒で、なぜ安いのか。そして、実際に飲んでみた感想をお伝えしていきます。

タイトルでバレていますが、おねだん以上の価値がある1本です。

ぜひ、最後まで読んでもっと興味をもってくださいね。

それでは、いってみましょう。

 

 

『両関 純米酒 裏銀紋』ってどんな日本酒?

『両関 純米酒 裏銀紋』は、湯沢市にある両関酒造がつくる1本です。

 

両関酒造といえば、地酒屋さん限定の『翠玉』シリーズや、さらに限定性のつよい『花邑』が有名ですよね。

でも、もっと古く。

もっと昔から親しまれてきたのが、今回紹介する1本の表である『銀紋』。

普通酒です。

 

普通酒といえば、あまりいいイメージはないかもしれません。

糖類や酸味料など、添加物の宝庫。

『THE・安酒』という印象はまだまだあります。

 

ですが、『銀紋』はただの普通酒ではありません。

原材料は、米、米麹、醸造アルコール

本醸造酒と比べてもなんら遜色のない、混じりっけなしの普通酒なんです。

 

そんな『銀紋』ですが、今回は『裏』バージョン。

純米酒にして価格も720ml998円(税抜き)と、おどろきの安さを誇ります。

その特徴はどこにあるのか。

少しだけ触れていってみましょう。

 

『裏銀紋』のラベルにはアルファベット表記でこのようにあります。

アッサンブラージュ

 

アッサンブラージュとは、「立体的なもの」を集めて、

 

  • 積み上げる
  • 貼りつける
  • 結びつける

 

などの方法で製作された芸術作品や技法のことをいいます。

「立体的なもの」はなんでもOK。

材料費がかからないことから空き缶や空き瓶が使われることもあり、「ジャンク・アート」としても捉えられています。

 

とはいえ、これだけでは日本酒との関わりなどまったく感じられませんよね。

ですが、アッサンブラージュのもともとの意味を辿ればグッと近づきます。

 

実は、アッサンブラージュとはフランス語で『ブレンド』の意。

ワイン醸造ではよく使われる伝統技法で、原酒をブレンドすることをいいます。

 

『両関 裏銀紋』もまた日本酒をブレンドした1本。

そのため、3つの酒米が使われています。

 

  • ぎんさん
  • ちほみのり
  • ゆめおばこ

 

いずれも『あきたこまち』よりも多く収穫できる見込みをもっていて、安価なのが特徴です。

そして、『ちほみのり』と『ゆめおばこ』はそもそもが飯米。

食べるためのお米です。

確信をもって言えることではありませんが、安さの秘密はそこにありそうですね。

 

『両関 純米酒 裏銀紋』の味はどうだった?

『両関 純米酒 裏銀紋』の味わいをひとことで表すのならこうなります。

 

「あーー、なるほど! 確かに飯米かも!」

 

まずは冷やしていただくと、香りからは甘みのあるフルーティーさ。

まったく予想していなかった華やかさに価格を忘れます。

 

味わいは、甘みの心底奥に青臭い酸味。

透明感はありません。

舌のどの部分でももまろやかな重みを感じます。

 

そして、これが不思議で。

クリアーな味わいではないのに、やわらかさがあるので飲みやすいんです。

冷やで楽しむだけでも998円(税抜き)を超える価値を感じました。

 

ここからは熱燗でいただきます。

 

レンジで40秒温めるだけのお手軽燗でいただくと、これがおもしろい!

香りの表面には華やかさがありますが、すぐにお米の香りに。

それも“炊いたお米”の香りに近くなります。

 

飲めばお米の深いうまみがぐいぐい。

お米の深度が深いです。

“爽やかさ”や“華やかさ”とはまったく無縁。

ただただ全面に「私は米の酒である」と主張してきます。

 

これはいい。いいです。お米を飲んでるって感じがします。

 

そして納得が強いです。

使っている酒米を調べていて、おもわず「なるほど」と唸りました。

だって、3種のうち2つが飯米なのですから。

いうなれば、

 

“食べるためのお米を飲んでいる”

 

はじまりの日本酒って、こういう飾らない味わいだったのかなと想像してしまいます。

 

というわけで、吟醸酒好きの方にはあまりオススメはしません。

あくまでも日常的に晩酌をされる方。

「日本酒は果物じゃない。米なんだよ」

という方にオススメしたい、日本酒の原点を思わされた1本でした。

 

『両関 純米酒 裏銀紋」の商品情報

  • 原料米:ぎんさん、ちほみのり、ゆめおばこ
  • 精米歩合:60%
  • 日本酒度:+2.1
  • 酸度:1.6
  • アルコール度:16度
  • 参考価格:998円(税抜き)

 

『両関 純米酒 裏銀紋」の感想・レビュー:まとめ

実は、『両関 裏銀紋』は2021年11月18日発売の新商品。

また、ブレンドという手法も最近になって耳にするようになった試みです。

なので、私は想像します。

 

この1本もまたコロナ禍が生んだ1本なのではないか、と。

2021年だからこそ生まれた純米酒なのではないかと勘繰ります。

 

もし違ったとしても、飲むことが応援になるのなら。

こうして発信することで、ひとりでも多くの方が飲んでくれるのなら。

この記事にもおねだん以上の価値が生まれるのではないかと思います。

 

そして、そのひとりがまたどこかで発信してくれたのなら。

めぐりめぐって、この記事にも意味が生まれるのではないでしょうか。

 

願わくば、たくさんの方が日本酒を飲んでくれることを祈って。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

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