こんばんは、さるあみです。
可愛らしい名前で手に取って、買うべきか悩んではいませんか?
萌える稲と書いて「もね」と読む。
美しい稲と書いて「うましね」と読むくらいの衝撃ですよね。
さて、そんなやわらかな響きを持つ『萌稲』ですが、酒米ちがいで2種類の発売となりました。
百田と一穂積。
その百田を、爛漫が手がけるとどうなるのか。
実際に飲んでみました。
萌稲シリーズがどんなシリーズなのかと合わせてお伝えしていきます。
最後まで楽しんでいってくださいね。
- 爛漫初の試み。萌稲は自社田育ちの酒米をつかった純米酒。
- 両取り、それがぼんやりと印象に【実際に飲んでみて】
- 『爛漫 萌稲 百田』の商品情報
- まとめ:『萌稲 百田』は未来が気になる1本。これからの変化に要注目!
爛漫初の試み。萌稲は自社田育ちの酒米をつかった純米酒。
『萌稲』の大きな特徴はここにあります。
“はじめての自社田”
自社の田んぼというと『契約農家さんの田んぼ』をイメージするかもしれません。
ですが、それだとどこの蔵でもやっていること。
爛漫は、その先をゆきます。
なんと、文字通りの自社田。
「社員が田植えを手伝いました」では終わりません。
- 育苗
- 田植え
- 稲刈り
- 籾摺り
TOKIOがやってきたことをそのままを、爛漫社員が行ったんです。
その苦労は、鉄腕ダッシュを見たことある方ならわかるはず。
労力はもちろん、時間もかかります。
水害、虫害、一筋縄ではいきません。
失敗する可能性すらあります。
餅は餅屋。
プロに任せるのが、失敗しないためのいちばんの近道です。
では、なぜ爛漫はリスクを冒してまで自社田に取り組んだのでしょうか?
答えは、時代のなかにありました。
実は近年、原料である酒米の確保がむずかしくなってきています。
理由は考えるまでもありません。
いま、あなたも思い至ったのではないでしょうか。
“農業の担い手不足、高齢化”
特に秋田県は、目を背けたくなるほど高齢化が叫ばれている県です。
後継者のいない農家さんも少なくはありません。
なので、爛漫が目指すところは『地域農業の活性化』。
その果てには、
“酒米の郷『湯沢』の復活”
という願いがあるんです。
正直、この自社田からつくるというプロジェクトの熱量は、第三者の言葉では書き尽くせません。
気になる方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
さて、『萌稲』の持つテーマに触れたところで、自社田生まれの百田。
どんな味わいだったのかを見ていきましょう。
両取り、それがぼんやりと印象に【実際に飲んでみて】
これはもう、良くも悪くもこのひとことに尽きます。
“飲みやすさとふくらみの両取り”
香りはやや青さがあり、ツンとくるものがあります。
70%精米らしく、フルーティーさは感じません。
米由来の酸味が、点ではなく面で香ってきました。
そして、味わい。
ここが最初のひとことに通じてきます。
うまみがサラッと濁っているのに、軽くて飲みやすいんです。
口にふくむと、素早くふくらむ旨み。
低精白なので、味にやわらかさは感じません。
奥行きも感じられません。
ただ、百田らしさがあります。
もともと持っている旨みが強いのだと思います。
「お、悪くないかも」というのが第一印象でした。
ですが、やっぱりそこまでなんです。
アルコール度数を落としているせいか、もともと持っている旨みが薄まってしまっています。
だから、飲みやすい。
でも、旨みが弱い。
もったいない印象が付いて回ります。
飲みやすさと旨みの良いとこ取りをしているせいか、なんだか印象には残りません。
「悪くないかも!」
という感想に変わりはないんです。
ただ、美味しいのひとことが、どうしても出てきませんでした。
“どうやって”“誰に”薦めるべきか。
長く考えてしまう1本でした。
『爛漫 萌稲 百田』の商品情報
まとめ:『萌稲 百田』は未来が気になる1本。これからの変化に要注目!
はじめて自社田から生まれた、“爛漫の”百田。
萌稲は、その第1弾です。
試作品とも呼べるのかもしれません。
正直、今年の『萌稲 百田』は、「オススメです!」と声をあげることができませんでした。
ですが来年、再来年と自社田に『慣れ』が生まれ、『安定』してきたとき。
どんな出来栄えの百田で、どんな味わいの萌稲が生まれるのでしょうか。
いまの『萌稲』を知っておけば、明日の『萌稲』に楽しみが生まれます。
そういった意味でも、一度飲んでみてはいかがでしょうか?
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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