こんばんは、さるあみです。
『数量限定』と書かれた首かけを見かけて1か月。
今更なんじゃないかと思いながらも、つい買ってしまいました。
『爛漫 無濾過原酒 特別純米』
いったいどんなお酒で、どんな味わいに感じたのか。
最後まで読んで楽しんでいってくださいね。
それでは、いってみましょう。
『爛漫 無濾過原酒 特別純米』ってどんな日本酒?
『爛漫 無濾過原酒 特別純米』は、湯沢市にある秋田銘醸がつくる“数量限定酒”です。
発売時期は3月初旬。
2022年は、3月1日に発売されています。
『爛漫』といえば、相場をぶち壊すほどのコスパが有名ですよね。
特に、原料米に『ぎんさん』をつかったものは群を抜いて安価となっています。
今回の1本はというと、やはり『ぎんさん100%』。
精米歩合50%のスペックでありながらも、720ml:1,485円(税込み)とお買い得な1本です。
とはいえ、お買い得なだけの日本酒などたくさんあります。
なにか大きな特徴がないと、埋もれてしまうだけ。
今回の『爛漫』にも何か大きな特徴があるはずです。
ちょっとラベルを見てみましょう。
ラベルには大きな文字でこのようにあります。
“無濾過原酒”
“無濾過”で、“原酒”です。
ひと文字ひと文字のパワーが半端ではありません。
単語だけで強い味わいが想像できてしまいます。
数値で見てみると、もっとよくわかります。
アルコール分:17度以上18度未満。
一般的な日本酒のアルコール度数が15~16度だと考えると、1~3度ほど高い数値です。
「いや、大した差じゃなくない?」
と思われたかもしれません。
ですが、想像してください。
ストロングゼロと氷結を。
ほろよいと氷結を。
わずかな差が、おどろくほど舌に響くはずです。
なので、期待される味わいは『重み』。
そしてもうひとつが、『うまみ』です。
実は、ラベルには書いていないのですがこの1本、アミノ酸度がべらぼうに高いんです。
その数値、2.0。
高いほどうまみがあるとされ、熟成酒にとっては欠かせない項目です。
ですが、裏を返せば“新酒には縁のない数値”のはず。
なので、『爛漫 無濾過原酒 特別純米』の持つおもしろいアミノ酸度にも注目しましょう。
さらに、忘れてはいけないのが『AKITA雪国酵母』の存在です。
『AKITA雪国酵母』は、リンゴのような華やかな香り。
なので、飲む前の段階だとこんな期待ができます。
これらに日本酒度や酸度、それに酒米の特徴が加わることでどんな味わいに感じたのか。
実際に買って飲んでみました。
『爛漫 無濾過原酒 特別純米』の感想は?
これはもう、一言であらわすとすれば卑怯な手を使わざるを得ません。
“複雑な味わい”
いや、ちがうんです。逃げたわけじゃないんです。
ちょっと1つずつ触れていきましょう。
香りはやっぱり立ちが良くて、グラスに注いだ段階でふわりと香ります。
すでにうまみも乗ってくるほどです。
口へ持っていく前にグラスを眺めてみると、色に驚きます。
強めの黄色。
コハク色といえば耳に心地よいのですが、はちみつ色のほうがしっくりきます。
さらに、無濾過らしく『うすい濁り』も確認できました。
味わいは、べったりと甘く、こってりとうまい。
色に負けないうまみの強さに、爛漫らしさを感じます。
そしておもしろかったのが、想像まで届かないアルコール感です。
さっき『重み』が期待できると書いたのですが、それを感じさせません。
むしろ、甘みとうまみの割に飲みやすさがあります。
これがホントにおどろきで、
“甘みとコクが深いのに、香りは鮮やかで、しかも飲みやすい”
たしかに、甘口が苦手な人にはおすすめできません。
ですが、そうでない方なら、強い味わいなりにスイスイ飲めてしまうはずです。
ちなみに、熱燗はまったくおすすめしません。
なぜなら、香りの鮮やかさが台無しになるからです。
フルーティーな香りから、蒸したての米の香りになります。
そこへさらにクセが加わるので、嗅ぐのを躊躇するほど。
「蒸したての米の香りだけなら……」と思えど、あるものはあります。どうしてもクセを感じてしまいます。
ただ、燗にすることでおもしろかったのが、甘みの引きです。
際立ったのは、なんと酸。
冷やして飲むのとはまったくちがった味わいが楽しめるので、興味のある方だけやってみてくださいね。
ちなみに、秋田銘醸公式サイトがおすすめする飲み方は、
- ロック
- 冷やして
- 室温
です。
私の言ったことは忘れてください。
『爛漫 無濾過原酒 特別純米』の商品情報
まとめ:のっぺりとした甘みとうまみが意外にイケる!が……
実は私、『無濾過原酒』というワードには1歩引きぎみです。
というのも、やっぱり気になる“コシの強さ”。
これに合わせる食事がむずかしくて、なかなか買うには至りません。
ですが、今回の1本。
『爛漫 無濾過原酒 特別純米』は、爛漫らしさを感じつつも飲みやすい1本でした。
日本酒度こそ低く、どうしても甘みが先行します。
そのため、甘口を苦手とする人にはやはりおすすめはできません。
ですが、女性におすすめしたいかといえば、残念ながらNOです。
なぜなら、
『(強い割に)飲みやすい』
だからです。
悪くはないんです。
嫌いでもありません。
ただ、誰におすすめしたらいいのかがわからない。
強いて挙げるとすれば、ブログを読まない世代でしょうか。
私よりももっと上の年代で、日本酒に『若さ』よりも『熟成』を求める方。
ただ、そこまで上の世代となると『甘口』を好まない可能性もあります。
なので、“むずかしい日本酒”。
ここまで書いても、私にはそのイメージが崩せませんでした。
あなたの背中を押したかったのですが、本当に申し訳ありません。
「んー」という締めになってしまいますが、今回はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございます。