こんにちは、さるあみです。
「おいしい和菓子が食べたい」
「来週、来客があるからお茶請けがほしい」
「おじいちゃんの家を訪ねるから、洋菓子よりも和菓子がいいなぁ」
なんて、和菓子であったほうがいい状況って意外とあるんですよね。
あわててスーパーのお菓子コーナーを見ても、なにかピンとこない。
『なんかいかにも……』といった印象から、なんとなく手を伸ばしづらい方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、近所に都合よく和菓子屋さんがあるという方は少ないです。
それならば、私は『杉山壽山堂』の和菓子をおすすめします。
なぜなら、スーパーの銘店コーナーにも取り扱いがあるからです。
珍しさこそありませんが、どこでも買えるということは“それだけ地元に根付いている”ということになります。
その点でいえば、杉山壽山堂は地元で愛されて3世紀。
300年の歴史があるんです。
ということで今回は、和菓子を作りつづけて3世紀の『杉山壽山堂』について触れていきます。
この記事を読むことで、杉山壽山堂のいちばん人気と、個人的なおすすめ品。そして、本店の場所がわかります。
本店のみで行われるお得な情報もお伝えしますで、どうぞ最後までゆっくりしていってくださいね。
それでは、いってみましょう。
杉山壽山堂って?
当たり前のように名前をあげていますが、知らない方はまったく知らないかと思います。
なにせ、秋田の地元メーカーです。
全国の有名メーカーとはまた違うので、県民でもすぐには名前が出てこない方も多いはず。
ですので、少しだけ『杉山壽山堂』そのものにふれておきますね。
杉山壽山堂の創業は1705年。宝永2年に始まったとされます。
時代でいえば江戸。
当時の将軍は、徳川綱吉です。
ちょっとスケールが違いすぎておもわず、
「300年前か~。すげえな。あんとき俺、なにやってたっけ」
と、ワケのわからんことを考えてしまったくらいです。
いちおう答えを出しておくと、『まだ何もしていません』。
話を戻しますと、創業当時からもっとも有名だったのは『諸越』です。
秋田諸越といえば、年配の方はなつかしさすら覚えるのではないでしょうか。
「もろこし」という名前から、原材料が『とうもろこしの粉』だと思われる方も多いそうですが、杉山壽山堂の「もろこし」は『小豆の粉』が主原料。
『小豆の粉』と『砂糖』をもちいて、添加物や着色料はいっさいつかわない。
これこそが『元祖』と呼ばれる『秋田諸越』の特徴でもあります。
ただ、今回ご紹介するのは『秋田諸越』ではありません。
杉山壽山堂のいちばん人気は、意外なものでした。
いちばん人気は、シンプルだけど奥深い『黒豆大福』
意外に思われたかもしれませんが、店員さんにたずねて得た答えは『黒豆大福』でした。
実際に買って食べてみると、なんとまあ!
いちばんの理由がわかりました。
餅はやわらかくて年配の方にもやさしく、餡はすこし甘みが強いです。
ただ、そのすこし強い甘みを、黒豆がいい塩梅にしてくれるんです。
いい塩梅を生んでいるのは黒豆の『塩気』だけではありません。
食感。
すこし固いくらいの黒豆が、全体的にやわらかい大福のいいアクセントになっています。
黒豆大福なのだから当たり前なのですが、“黒豆ありき”のバランスです。
『餅』『餡』『黒豆』と、シンプルな材料でありながらも奥深い。
お茶との相性も間違いありませんので、お茶請けをお探しのあなたにこそおすすめですよ。
白あんとパイ生地がおいしい『秋田ロマンス』
秋田ロマンスは、秋田市制100年を記念したイメージソング『秋田・ロマンス』にちなんでつくられました。
こちらもシンプルで、主な原材料は『白あん』と『小麦粉』です。
『白あん』の材料は『白手亡豆』。
白手亡豆(しろてぼうまめ)とは、白いんげん豆の一種です。
いまでこそ家庭でつかわれることも増えてきましたが、和菓子につかわれることの多い豆として有名です。
味わいはシンプルで、パイ生地はしっとり。
白あんのやさしい甘さがお茶とよく合います。
名前に『秋田』とついていることもあり、ちょっとした手土産にもおすすめしたい商品です。
ちなみに、イメージソングのほうの『秋田・ロマンス』ってご存知ですか?
「名前も曲もまったく知らない」
「いつの曲?」
「どこかでかかってた?」
という意見や疑問がほとんどだと思います。
私も30年以上生きてきましたが、ずっと杉山壽山堂の和菓子のことだと思っていました。
けど実は、意外とみんな聴いたことがあるかもしれないんですよ。
なぜなら、竿燈まつりの会場でかかっているから。
耳に残っていた歌詞でググって『秋田・ロマンス』を知ったのが私です。
ぜひぜひ、和菓子として、曲として、両方の『秋田ロマンス』を楽しんでいただけるとうれしいです。
本店(本社工場売店)ではお得なフェアも
〇〇のお菓子祭りと題して年に数回、本社工場売店では割引価格での販売がされています。
対象はそのときによって違いますが、『季節のおすすめ』も割引になることが多いです。
冬であれば、『杵つき黒豆大福』『いちご大福』など。
本社工場売店で買い物をするとチラシがもらえるので、まずは一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
杉山壽山堂(本社工場売店)の場所、営業時間は?
ここで杉山壽山堂(本社工場売店)の場所などをまとめていきましょう。
- 住所:秋田市川尻町大川反233-199
- TEL:018-823-5185
- FAX:018-823-5187
- 営業時間:8:30~17:30
- 駐車場:あり
- 公式URL:
場所は、川尻町のびっくりドンキーの斜め向かいです。
いずれの方向から向かったとしても、目印はやはりびっくりドンキーとなります。
駐車場側からみて斜め向かいとなりますのでご注意くださいませ。
※本社工場は閉店し、かおる堂直営『ポンドール』のなかに移転しました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
それでは今回はこのへんで失礼します。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
さるあみでした。