日乃庭縁起神社とは、秋田市大町『サン・パティオ大町』のなかにある小さな神社です。
込められた縁は、人々の縁。
地域の方々への感謝を込めて、日乃庭縁起神社はつくられました。
日乃庭縁起神社には4つの石が祀られています。
- 日乃座石【ひのざせき】
- 白磊【はくらい】
- 赤磊【せきらい】
- 青磊【せいらい】
4つそれぞれに異なるご利益があるとされており、すべてが秋田由来の石となっています。
というわけで今回は、日乃庭縁起神社の名前の由来と、4つの石にあるとされるご利益。
この2つを詳しくみていきたいと思います。
日乃庭縁起神社とは
日乃庭縁起神社のある大町は、もともと佐竹藩の城下町であり、商業の中心地として栄えていました。
かつての大町にあったのはにぎわい、活気。
活き活きする商人あれば、買い物をする人々にも活気が生まれます。
今でも大町が繁華街としてにぎわいを見せているのは、かつての商人たちが大切にしてきたものを受け継いでいるからなのでしょう。
受け継いできたのは、人との縁。
一期一会の心です。
サン・パティオ大町でも、多くの出会いがあります。
建物には飲食店だけでなく保育園や学校も入っており、にぎわい方はさまざまです。
訪れる世代もさまざまで、地域住民の交流の場にもなっています。
そんなサン・パティオ大町が誕生して15年の節目。
「これからも『出会い』と『縁』を大切にしたい」という想いを込めて、日乃庭縁起神社が造設されました。
『日乃庭』の名の由来は、そのものずばり『サン・パティオ』から。
パティオにはスペイン語で『中庭』『裏庭』という意味があり、『陽の当たる場所』というイメージをもって名付けられました。
続いては、4つの石がもたらすとされるご利益を見ていきましょう。
日乃庭縁起神社に祀られている4つの石
日乃庭縁起神社には4つの石が祀られています。
- 日乃座石【ひのざせき】
- 白磊【はくらい】
- 赤磊【せきらい】
- 青磊【せいらい】
日乃座石【ひのざせき】に秘められたご利益は、『子宝』『安産』。
日乃座石とは男鹿の輝石安山岩【きせきあんざんがん】のことで、『安山』は『安産』を意味します。
そのため、擦ることで『子宝』『安産』に恵まれるとされています。
白磊【はくらい】に秘められたご利益は、『厄除け』『健康』。
子吉川の流れは由利本荘市に豊かさと恵みを与えており、白磊もまた豊かな流れに清められてきました。
赤磊【せきらい】に秘められたご利益は、『恋愛成就』『人間関係の改善』。
恋文神社のある『きみまち坂』から見下ろす、米代川由来の石です。
青磊【せいらい】に秘められたご利益は、『仕事運』『学業向上』。
雄物川の名の由来が大きく関係した清め石です。
雄物川の『雄物』とは『御物』。つまり『年貢米』を指します。
年貢米を運んだ川であり、秋田の川沿いに豊かさをもたらしたことから、青磊には『仕事』と『学業』へのご利益が期待されています。
日乃庭縁起神社:まとめ
最後に、日乃庭縁起神社の基本情報をまとめておきましょう。
★日乃庭縁起神社
サン・パティオ大町は、秋田駅から向かう場合はパールシティ秋田を右折。
通町側から向かう場合は、通町のセブンイレブンを右折してください。
秋田市民俗芸能伝承館【ねぶり流し館】と同じ通りになります。
静けさすら感じる日中の大町において、子どもから大人までが訪れる貴重なスポットです。
天気にいい日であれば写真映えもしますので、フォトスポットとしてもご利用ください。
それでは、大町にさらなる活気が訪れることを願って失礼いたします。
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