「食中酒でオススメな秋田の地酒ってどれ?」
今日ご紹介する日本酒は、そんな悩みを解決してくれます。
こんにちは、さるあみです。
日本酒は和食に合うといっても、味わいはさまざま。
単体で飲んだほうがおいしく感じたり、かえって和食の味の邪魔してしまうものだってあります。
「じゃあ、いったい何を飲んだらいいんだろう」
その答えになるお酒こそが、浅舞酒造の1本。
『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』です。
浅舞酒造といえば『天の戸』が有名ですが、『夏田冬蔵』も忘れてはいけないブランドです。
特に、『こま美』は『夏田冬蔵』の定番酒といっていいお酒ですので、知っておいて損はありません。
ぜひ最後まで読んで、食中酒としての価値を見出していただければと思います。
それでは、いってみましょう。
- そもそも『夏田冬蔵』ってなに?
- 『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』とは?
- 『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の味は?
- 『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の商品情報
- 『こま美』以外でオススメの食中酒は?
- 『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の感想・評価:まとめ
そもそも『夏田冬蔵』ってなに?
「『夏田冬蔵』は、『天の戸』といったい何が違うの?」
「そもそも『夏田冬蔵』ってなに?」
その答えは、試みにありました。
『夏田冬蔵』とは、挑戦のためのブランドです。
“ひとつの酒米で純米大吟醸をつくり、酒米による味わいの違いを楽しむ”
そんなブランドとしてスタートしました。
原料米は、『天の戸』と変わらず“蔵から半径5キロ以内でつくられた米”を使用。
地元の水と米でつくった、まさに『地酒』と呼ぶべきお酒です。
『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』とは?
さて、そんな『夏田冬蔵』シリーズなのですが、『こま美』だけがちょっと異質なんです。
理由は2つあります。
ひとつは、“ひとつの酒米でつくっていないこと”
そしてもうひとつが、“純米大吟醸ではなく純米吟醸であること”です。
『こま美』に使われている酒米は『秋田酒こまち』と『美山錦』の2種類。
秋田酒こまちを45%まで精米し、美山錦は55%まで精米しています。
精米歩合は大きい方の数が適用されるので55%。
純米吟醸となります。
夏田冬蔵というブランドのなかでいえば、『こま美』こそが挑戦と言えるのかもしれませんね。
『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の味は?
『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の味わいをひとことで表すとこうなります。
“『天の戸 美稲』よりも酸味、ふくらみが穏やか。水のように流れる”
二言です、ええ。
香りは穏やかで、グラスに鼻を近づけると酸味がほんのりと刺激します。
味わいは、やわらかな甘みと酸味。
後味がスッキリとしているので、水のように流れていきます。
食中酒として有名な『天の戸 美稲』よりも、酸味、ふくらみが穏やか。
軽快で飲みやすさがあります。
食事の邪魔をしないのはもちろん、和食の引き立て役にもなってくれそうです。
もちろん単体でも十二分に楽しめる味わいとなっていますので、食べ終わったからといって飲むのをやめる必要もありません。
いつまでも飲んでいられる、美しい1本です。
味わい強めの食中酒なら『天の戸 美稲』。
軽快でやわらかな食中酒なら『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』。
分けて楽しんでみてはいかがでしょうか。
『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の商品情報
『こま美』以外でオススメの食中酒は?
浅舞酒造のお酒はほとんどが食中酒としておいしいお酒と言っていいかと思います。
特に、先ほどから何度も挙げている『天の戸 美稲』は、その最たるもの。
特約店でしか購入できない『夏田冬蔵』とは違い、『天の戸』は買える場所を選ばないシリーズです。
ぜひ、一度手にとっていただければうれしいです。
とはいえ、「食中酒にオススメなお酒は浅舞酒造にしかないのか!」と問われれば、そんなことはありません。
ここでは、秋田県内の酒造から2本ほど紹介させていただきます。
千歳盛酒造『チトセザカリ純米吟醸:水色』
チトセザカリは2019年に発売されたまだまだ若いブランドです。
桃色は香り高く、単体で。
水色は、キレのある味わいと質の良さで食事を引き立ててくれます。
2020年には『絹色』『緑色』も発売されており、今後もシリーズの幅が広がっていくものと思われます。
まずは、始まりの『水色』から。
チトセザカリというシリーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。
佐藤酒造店『出羽の冨士 純米吟醸 三番』
蔵付き酵母『三番』でつくりあげた1本は、まさに蔵のオリジナル。オンリーワンといっていいお酒です。
味わいはどこか素朴で、毎日飲みたくなります。
「晩酌ってこうだよなぁ」と、しみじみ飲める1本です。
『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の感想・評価:まとめ
最後に、『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』の味わいをもう一度まとめておきます。
“『天の戸 美稲』よりも酸味、ふくらみが穏やか。水のように流れる”
食中酒として有名な『美稲』を引き合いに出しましたが、どちらが優れているという話ではありません。
恐ろしいのは、どちらも優れているということ。
どちらも食事に合っており、それでいてしっかりと違いがあります。
もうね、締めくくる言葉はこれで決まりです。
浅舞酒造さんってすごい。
『夏田冬蔵 純米吟醸 こま美』は、地力とコンセプトに対する解答を詰め込んだ、美しい1本でした。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。