こんばんは、さるあみです。
秋田県内限定販売の日本酒を探しているけど、「量はいらないんだよな」というあなた。
ありました、ちょうどいいサイズの地酒が。
名を、
【銀鱗 大吟醸 生貯蔵酒】
『こまち美人』や『竜乃涙』、『くるくる』シリーズで有名な那波商店の1本です。
このブログでも県内限定販売の日本酒をいくつか紹介してきましたが、銀鱗の1本はちょっと異色。
正統派でありながらも、ちょっとだけ変わった1本となっています。
詳しくみていきましょう。
『銀鱗 大吟醸 生貯蔵酒』ってどんな日本酒?
まず、この一言に尽きます。
“情報のないお酒”
秋田県内限定販売のものに共通している部分ではあるのですが、調べても情報がありません。
かろうじて扱いのある通販サイトを覗けど、あるのは一言だけ。
“華やかな香り、芳醇でスッキリ優しい味わい”
※引用元:
私はトピコの2Fにある石川酒店さんで購入したのですが、店内POPを読んではじめて『秋田県内限定販売』と知ったくらいです。
ただ、それでもこれだけは言えます。
この1本、ガチです。
秋田県内限定販売だから地元の米で仕込む……ではなく、山田錦を35%まで精米したゴリッゴリの大吟醸。
観光の思い出にする酒ではなく、那波商店の実力を持ち帰るための酒となっています。
『銀鱗 大吟醸 生貯蔵酒』の感想は?
35%精米までくると、かける言葉も少なくなってきます。
なぜなら、個性となる部分が削り取られているからです。
たとえば、野球チームを想像してみてください。
足の速い人、パワーのある人、コントロールに優れた人、速球に優れた人。
それぞれが長所によって、打順や守備位置についています。
ですが、逆にいえば、みんな短所もあるんです。
足は速いけど、パワーがないから1番バッター。
パワーはあるけど、守備が下手だからDH。
アベレージでみると劣るけど、ここぞというときに強いからピンチヒッター。
といったように、長所もあるけど短所もある。
だからこそ、
「こいつはここがすごいんだよ」
と、個性を褒めることができます。
では逆に、大谷翔平選手を想像してみてください。
投打で活躍しすぎて、もうどこがすごいのかわかりませんよね?
私のような素人からすれば、「なんかもうとにかくすごい!」としか言えません。
実はこれって、日本酒にもかなり当てはまるんです。
酒米の王様である『山田錦』を、出品酒に匹敵する精米歩合で仕込む。
こうなるともう「うまい」が当たり前になります。
驚きもなく、納得する味わいです。
「そりゃあうまいわ」
と、飲まずともわかる質の良さ。
実際に飲んでみると、ややツンとした青い酸。山田錦らしさがあります。
さらに、やわらかさ!
さすが35%精米といった感じで、ほどけるようなやわらかさに舌が喜びます。
また、後味がすっきりしていて、余計なものが感じません。
辛いという感覚はなく、口の奥のほうでジワーッとくる程度です。
「そりゃあうまいわ」
納得の味わいに、ぜいたくな時間を過ごせました。
『個性』を語るには弱い酒ですが、『実力』を知るにはちょうどいいサイズの1本です。
さらに『秋田県内限定販売』という『価値』もつきます。
おみやげというよりは、自分用に。
新幹線のなかで飲む1本にしてしまってもいいかもしれませんね。
ただ、日本酒度が±0ということもあって、やや甘みが強めです。
辛口好きな方はご注意ください。
『銀鱗 大吟醸 生貯蔵酒』の商品情報
『銀鱗 大吟醸 生貯蔵酒』の評価・レビュー:まとめ
『銀鱗 大吟醸 生貯蔵酒』は秋田県内限定販売で、かつ、大きすぎないサイズ感。
発送せずとも持ち帰れる強みがあります。
スーパーでレジ横にあるガムのように。
あるいは、コンビニのレジにあるチロルチョコのように。
お目当てのお酒を梱包してもらってる間をねらって、ついで買いしてもいいのではないでしょうか。
ぜひ、あなたの秋田での時間を素敵なものにしてくださいね。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。