こんばんは、さるあみです。
最初、誤植かと思いました。
『巡る米』と書いて『巡米(じゅんまい)』。
今回は、酒米の王様『山田錦』をつかった1本を飲んでみました。
巡米酒がどんなシリーズなのかと合わせて感想を書いていくので、最後まで楽しんでいってくださいね。
それでは、いってみましょう。
- サクサク解説!巡米酒シリーズってどんなお酒?
- 『まんさくの花 巡米70 山田錦』を飲んでみて。正直、驚きました。
- 『まんさくの花 巡米70 山田錦』の商品情報
- まとめ:兵庫県産山田錦100%の贅沢精米70%!
サクサク解説!巡米酒シリーズってどんなお酒?
メインは『山田錦』の感想なので、ここはサクサクいってしまいますね。
発売は、年10回。
ほぼ月替わりで、10種類の酒米を楽しむことができます。
とはいえ、1年は12か月あるはず。
「12種類じゃないんだ」
と思いますよね。
そうなんです。
実は、10種のなかに、販売期間を2ヵ月設けている酒米があるんです。
ひとつは、我らが秋田の酒米。1月発売の『秋田酒こまち』。
そしてもうひとつが今回の1本。
5月発売の『山田錦』です。
ちなみに、10種の巡米酒にはあるひとつの共通点があるんです。
それは、精米歩合。
すべてが70%まで磨かれています。
一般的な吟醸酒が55%、純米酒が60%だと考えると、ちょっと磨きが弱いですよね。
とはいえ、食用米に比べるとガッツリ精米。
たとえば、いつも食べているお米は表面だけを削っているので、精米歩合は90~95%ほどです。
なので、70%は純米酒と食用米のあいだくらい。
お酒として楽しみつつも、お米の味わいがしっかりと感じられる数値になっています。
巡米酒は、
というのがわかったところで、味の感想に移っちゃいましょう。
『まんさくの花 巡米70 山田錦』を飲んでみて。正直、驚きました。
こんなにも違うのか、と。
実は私、直近で他社の70%精米の純米酒を飲んでいます。
そのときに感じた味わいは、お世辞にもおいしいとは言えませんでした。
大きな声では言えませんが、ちょっとしたトラウマ。
「もう冒険して下手を打ちたくない」とすら感じたほどです。
なので、今回の1本。
買うには勇気が必要でした。
そしてその勇気は、出して大正解だったんです。
香り味わいとも、奥行きはあまり感じられません。
じわーーーっと沁みるようなやわらかさもありません。
なのに、おいしい。
酸とうまみがパッと咲くんです!
沁みて豊か、伸びて豊かではなく、浅いところで豊かなうまみが感じられます。
なんだか酒米の地力を見せつけられた気分。
個人的には、70%精米でここまでおいしくできるのかと口が開きっぱなしです。
なので、地力を見せたのは酒米だけではありません。
蔵。
酒造の地力も、まざまざと見せつけられた気がしました。
正直、精米歩合70%でこんなに飲みやすい1本を私は知りません。
来年、発売時期が来たらまた買いたい。
そんなふうに思わせてくれる素敵な1本でした。
『まんさくの花 巡米70 山田錦』の商品情報
※数値は2022年のものです
まとめ:兵庫県産山田錦100%の贅沢精米70%!
実は、だいぶ前。3年ほど前に一度だけ巡米酒シリーズを飲んでいます。
そのときに飲んだのは『美郷錦』。
まだラベルがリニューアルされる前のものでした。
そのときも今も、感じたことがあります。
“危険なお酒だ”と。
だって考えてみてください。
10種類あるんですよ?
しかも月替わりの発売です。
“追いかける”でしょう。
この味を覚えているうちに次が飲みたくなるでしょうに。
違いが知りたい。楽しみたい。
1本飲んでしまえば、全種飲んでみたくなっちゃうじゃないですか。
どこの酒造も酒米違いの日本酒は販売しています。
ですが、必ずと言っていいほどスペックが違うんです。
おなじ精米歩合だなんてことはほぼあり得ません。
まして『山田錦』ともなれば、特別な1本。
出品用として使われることだって少なくはないんです。
なので、この巡米酒シリーズ。
試みが贅沢です。
ワクワクしてしまいます。
このワクワク……
ぜひあなたも試してみてください。
「次は美郷錦?」
「朝日? 聞いたことない酒米だなぁ」
なんて、酒米に思いを馳せる日々が始まりますから。
ではでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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