あきたさけ!

秋田に生まれて36年。秋田市のカフェ、地酒、お得な情報をお届けします。

【酒ガチャ】『PONKO 純米酒』の感想・レビュー:山廃蔵の低アルコール!

こんばんは、さるあみです。

 

インスタグラムやツイッターを眺めていると、突然あらわれる『酒ガチャ』の文字。

「おもしろそう!」と思いつつも、やっぱり不安の方が勝りますよね。

 

「合わないものが届いたら損だよなぁ」

「知らない銘柄ばっかり」

 

せめて誰もが知っている有名銘柄があれば……と思ってしまいますよね。

 

やっぱり、『知らない』って『不安』です。

金銭が絡むのであれば、なおさら失敗したくなどありません。

 

でも、ちょっと待ってください。

ということは、『知ってしまえば不安は消える』ということですよね。

だったら話はカンタン。

私、実際にやってみました。

 

【5連ガチャ(日本酒のみ):11,000円】

 

※やってみた感想はこちらの記事に。

 

www.saruami-sake.work

 

届いた5本は、いずれも知らない銘柄。

ラベルもおしゃれなものばかり。

なかでも“たぬき”が描かれた『PONKO』は、可愛さが群を抜いています。

 

というわけで今回は、『PONKO』をレビューしていきます。

いってみましょう。

 

 

『PONKO』ってこんな日本酒

PONKOは、滋賀県にある『美富久酒造』がつくる超ライトな1本です。

 

実をいうと、もともと『美冨久酒造』は、仕込みの70%が『山廃仕込』というゴリッゴリの伝統派。

酸味とうまみが深い、しっかりとした味わいが特徴の蔵なんです。

 

では、PONKOはというと……?

 

もうね、真逆です。

正反対の1本。

蔵の説明(70%が山廃)を読んでもまったくピンときません。

なぜならPONKOは、

 

“日本酒度-60”

 

甘口なんてチャチなものではありません。

大甘口にまとめられてもハミ出ています。

 

しかも、ハミ出ているのは日本酒度だけはないんです。

アルコール度数も、“らしくない”数値を叩き出します。

 

“10%”

 

なんと、低アルです。

10%といえば、低アルコールのなかでもなかなかの数値。

13%台を低アルとする酒蔵も多いなかで、相当攻めた1本と言えそうです。

 

そして、忘れてはいませんか?

美冨久酒造のいちばんの特徴を。

 

美冨久酒造の大きな特徴は、70%が『山廃仕込』。

ということは、『酸』の扱いには一日の長があります。

 

-60の超甘口。

10%の低アルコール。

という新たな道をゆけど、伝統は外しません。

 

PONKOは、酸度もスゴイんです。

なんと3.5。

いまピンと来なかったあなたも、こう言われればどうでしょうか?

 

『一般的な日本酒は1.1~1.5ほど』

『酸を売りにしている日本酒でも2.0はあまり超えない』

 

どうですか?

PONと来ませんでしたか?

なので、『PONKO』というお酒をまとめるとこうなります。

 

“伝統の山廃蔵が超甘口に仕上げた、時代に合わせた低アルコールの1本”

 

商品説明だけですでにおもしろく、ワクワクしてしまいますよね。

もう不要かもしれませんが、実際に飲んでみた感想も置いておきますね(笑)

 

『PONKO』ってこんな味でした

開けたての香りにはややクセがあって、マスカットのような甘酸っぱさ。

味わいは、濃厚な甘みがズキューーーンと来ます。

そこから追いかけるように酸味がきて、申し訳程度の苦みがポツン。

 

甘みが7、酸味が3といったところでしょうか。

 

アルコール度数が低いので、ダラダラとした重みはありません。

ただ、重みがない分、『あれ』が引き立ちます。

 

より一層の『甘み』です。

 

「あまーーーい!」

「けど、軽くて飲みやすーーーい!」

「あ、やっぱりあまーーーい!」

 

という感じで、最後はやっぱり甘みに落ちつきます。

舌には綿あめのような“ふんわりとした風味”が残るので、なんだか童心に帰ったよう。

 

  • 20代
  • 女性の方
  • 甘口が好きな方
  • これから日本酒を飲んでみたい方

 

あと、女子会などの集まりに持っていけば、ラベルも合わせて盛り上がるのではないかと感じました。

 

私は届いた5本のなかから最初に飲んだのですが、この衝撃を忘れることはありません。

『PONKO』はまさに、ガチャの醍醐味。

知らない、わからないの壁をぶち壊す、『おもしろい』が詰まった1本でした。

 

まとめ:『PONKO』は山廃蔵の挑戦。超甘口の低アルコール。

いかがだったでしょうか。

今回購入した5本、すべてレビューするかはまだわかりません。

ただ、そのわからないなかでも、『PONKO』だけはレビューすべきだと思いました。

 

正直、こんな日本酒が届くとは思っていなかったんです。

まさに衝撃。

ガチャガチャならでは。

ランダムだからこそ、自分では選ばない『おもしろさ』に出会えました。

 

酒ガチャは、刺激です。

 

日本酒選びに迷ったら、運にまかせるのもおもしろいですよ。

 

それでは、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。