こんばんは、さるあみです。
2021年、今年もまたKuraMasterが開催されましたね。
KuraMasterとは、フランスで行われるフランス人によるフランス人のための日本酒コンクールです。
そのため、審査員はフランス人を中心としたヨーロッパの方々。
レストランやホテル、料理学校の関係者や、ホテルのトップソムリエ、さらにはフランス国家認定の職人など、そうそうたる面々が審査します。
今年は、
だけでなく、『五百万石部門』と『美山錦部門』が新設されたことでも話題になりました。
さて、そんな世界で戦える日本酒を決める『KuraMaster』ですが、実は秋田県からの出品も多くあります。
なかでも、KuraMasterを語る上で『福小町』を外すことはできません。
というわけで今回は、2021年の快挙。
純米酒部門プラチナ賞。
さらには、全部門から上位16銘柄をきめる『TOP16』にまで選ばれた『福小町 純米吟醸』についてふれていきたいと思います。
- 『福小町 純米吟醸』ってどんなお酒?
- 『福小町 純米吟醸』の味はどうだった?
- 『福小町 純米吟醸』の商品情報
- 【KuraMaster2021】TOP16に選ばれた『福小町 純米吟醸』はどんなお酒:まとめ
『福小町 純米吟醸』ってどんなお酒?
『福小町 純米吟醸』とは、秋田県湯沢市にある『木村酒造』がつくる日本酒です。
木村酒造の代表銘柄は2つ。
ひとつはもちろん『福小町』。
もうひとつが『角右衛門』です。
2つの大きなちがいは、流通の仕方にあります。
というのも、『福小町』は一般流通品ですが、『角右衛門』は地酒屋さんのみの販売だからです。
その理由は、『角右衛門』の仕込みの量が少ないところにあります。
『角右衛門』の大きな特徴は、『挑戦』のブランドであるところ。
おなじ精米歩合でも酒米を変えたり、造りを変えたり、ちょっとした冒険がみてとれるブランドです。
いわば、ちょっと穿った1本。
ちいさく仕込むことで試行錯誤を可能としています。
そのため、万人受けというのはむずかしいブランドと言えるかもしれません。
逆にその分、お気に入りに出会えたときにとことん刺さるのが『角右衛門』の強みとも言えそうです。
対する『福小町』は、いわば『木村酒造の顔』です。
それはなぜか。
実は『福小町』って、どこでも買えるんです。
この『純米吟醸』もそう。
スーパーでも酒のやまやでも酒の英雄でも、駅でも空港でも、大きいところならかならず売っています。
ですが、この『どこでも売っている』ってすごくないですか?
あらゆる場所に置いてあるということは、人に常に見られているということになります。
つまり、そのプレッシャーに打ち勝つのであれば、自信のあるお酒でなければなりません。
「大したことないですよ。出来のいいお酒は地酒屋さんに卸してるんで」
なんて言うわけがありません。
もしそんなことを言う蔵があれば、ちょっとどころかかなり幻滅しますよね。
だからこそ、『福小町 純米吟醸』とは自信の1本。
誰にみられても恥ずかしくはない銘柄だと考えます。
ちなみに、『福小町 純米吟醸』はこのように説明されています。
旨味と酸味が絶妙に調和。毎日でも飽きのこない、親しみやすい味わいです。飲み口は軽く、しかし香りは高く、うまみは深く。ふくらみを持たせながらも、余計なクセは一切感じさせない。どんな料理にも合わせやすく、日々の定番として長く付き合いたい酒です。おすすめの飲用温度 花冷え(約10℃)~ぬる燗(約40℃)
引用元:木村酒造 公式サイト様
さて、実際に飲んでみてどう感じたのか。
感想をみてみましょう。
『福小町 純米吟醸』の味はどうだった?
お、うまーーーーい!!
もう、これに尽きます。
マスカットやリンゴのような鮮やかな香り。
その奥から感じる甘み。
口にふくむと柔らかくてまろやかで、そしてなめらかです。
なにより雑味がない!
丁寧につくられているのを強く感じます。
尖ったものはなくて平均的だけど、平均のレベルがとんでもなく高い。
そんなイメージを受けました。
あとに残るわずかな辛さから、『辛口寄り』のお酒なんだろうとは思います。
ただ、甘い辛いを濁すくらいに、完成度の高い日本酒です。
香りの甘さと、味わいのまろやかさ。
そして、気がつけばグラスが進んでいる雑味のなさ。
どれもが合わさることで、ほぼ中口。
いわゆる『うまくち』の日本酒のように感じました。
どううまいかというよりは、ただただうまい。
そんな、とんでもなく質の良い日本酒が、秋田のほぼどこでも買うことができます。
改めて、「秋田って酒どころだなぁ」と感じさせられる1本でした。
『福小町 純米吟醸』の商品情報
参考価格
1.8L:3,000円(税抜き)
720ml:1,500円(税抜き)
【KuraMaster2021】TOP16に選ばれた『福小町 純米吟醸』はどんなお酒:まとめ
いまは『価値で売る時代』と言われ、希少価値だけで売れているお酒があります。
味よりもまずは価値であり、「おいしい」かよりも「飲めたこと」を投稿する人も増えました。
そんななかで、当たり前にある日本酒が起こした快挙。
『福小町 純米吟醸』が起こした偉業から目を背けることはできません。
【KuraMaster2021 純米酒部門 プラチナ賞(最高賞)】
そして、
【TOP16】
『福小町 純米吟醸』には、世界で戦う力があります。
正直、最初は「フランス人の舌にあう日本酒を決めるのだから、日本人がおいしいと思うかは別問題じゃない?」と思いました。
ですが、飲めばわかります。
『福小町 純米吟醸』には、日本で戦う力があります。
ぜひ一度、手にとってみてくださいね。
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