こんばんは、さるあみです。
新聞を賑わせた、サキホコレをつかったクラフトビールの4社一斉発売。
発売日の夕方にはすでに『完売』しているお店もあり、「足を運んだときには遅かった」という方も多いのではないでしょうか。
私もそうです。
仕事終わりに向かうも、買えたのは『田沢湖ビール』と『あくらビール』の2社のみ。
残りの2本に出会うことは叶いませんでした。
「もう飲む機会はないだろう」
『羽後麦酒』と『湖畔の杜』は、このまま記録することなく終えるのだと思っていたんです。
ところが、発売から1週間後のことでした。
出会ってしまったんです。このクラフトビールに。
『湖畔の杜 サキホコレラガー』
この記事では、『湖畔の杜 サキホコレラガー』がどんなビールで、どんな味わいだったのかをお伝えしていきます。
翌年もまた発売するかもしれない商品ですので、ぜひ心のどこかに留めておいてくださいね。
それでは、いってみましょう。
- 『湖畔の杜 サキホコレラガー』ってどんなビール?
- 『湖畔の杜 サキホコレラガー』の味はどうだった?
- 田沢湖ビール、あくらビールのサキホコレをつかったビールはこちら
- 『湖畔の杜 サキホコレラガー』の感想・レビュー:まとめ
『湖畔の杜 サキホコレラガー』ってどんなビール?
『湖畔の杜 サキホコレラガー』をつくるのは、仙北市にある『(株)トースト』。
『湖畔の杜ビール』というブランドからはじまり、『天空』『天涯』などが賞レースでも常連な醸造元です。
今回発売したサキホコレをつかったラガーには、大きな特徴が3つあります。
原材料にサキホコレ。
ホップはIBUKI。
ここまで『田沢湖ビール』も『あくらビール』も行っていることです。
注目していただきたいのは3番目の『酵母』にあります。
『秋田美桜酵母』
これを使っていることが、日本酒好きにはたまりません。
『秋田美桜酵母』とは、二ツ井町のきみまち阪公園にあるソメイヨシノから培養された、秋田生まれの酵母。
日本酒では、千歳盛酒造の『チトセザカリ純米吟醸:桃色』に。
クラフトビールでは、田沢湖ビールの『桜こまち』などにつかわれています。
どちらも香り豊かで飲みやすく、個人的にはもろ好みな味わい。
それだけに、今回のサキホコレ企画のなかでは1番の期待がかかります。
原料のあらゆるところに秋田がつかわれ、『湖畔の杜 サキホコレラガー』はまさに秋田のクラフトビール。
いったいどんな味わいだったのか。
感想に移りましょう。
『湖畔の杜 サキホコレラガー』の味はどうだった?
これがまたおもしろいんです。
私が飲んだのは4社中3社。
- 田沢湖ビール
- あくらビール
- 湖畔の杜ビール
このなかでも、『湖畔の杜 サキホコレラガー』がいちばん甘みを感じます。
それも手前ではなく、奥から。
サキホコレというお米が持つとされる、噛むほど広がる甘み。
この特徴がもっとも出ているように感じました。
ただ、香りは『秋田美桜酵母』を期待するほど強いものではありません。
あくまでも穏やか。
味わいを楽しむためのビールといった印象です。
甘みは『田沢湖ビール』や『あくらビール』よりも感じられ、かつ、うまみもスムーズ。
じっくり味わうことで甘みが開きます。
しかも、キレは強くないので、どこまでも伸びやかにうまみが続くんです。
やさしいエールビールにはじまり、マイルドな苦みで終わる。
そんな、飲みやすい1本でした。
田沢湖ビール、あくらビールのサキホコレをつかったビールはこちら
お酒って、おなじ原料を主軸においてもおなじ味にならないのがおもしろいですよね。
今回のサキホコレ企画もそうです。
4社がまったくちがう色を出していて、4社とも買う理由があります。
小さく仕込むから、“おもしろい”をカタチにできる。
田沢湖ビールにもあくらビールにも、“おもしろい”がありました。
『湖畔の杜 サキホコレラガー』の感想・レビュー:まとめ
今回のサキホコレ企画は、10000本の限定販売。
羽後麦酒のみ1000本で、ほか3社が各3000本を用意しました。
それを各地で売りさばくとなれば、ひとつの店舗への振り分けは小さいものとなります。
なので、買えぬは当然。
仕方ないというしかありません。
ですが、また来年。
好評であればまた来年、サキホコレビールの発売があるかもしれません。
もしくは、日本酒業界の『百田』や『一穂積』のように、試作品が各社から登場する可能性だってあります。
すべての可能性はゼロではないんです。
秋田がこれから推していく『サキホコレ』を、酒類業界からも。
ぜひぜひ盛り上げていってほしいですね。
ではでは、またなんらかの形でサキホコレと出会えることを祈って、今回はこのへんで失礼します。
ここまで読んでいただきありがとうございます。