「海外の友人に日本酒を飲んでもらいたい」
「イタリアンやフレンチに合わせられそうな日本酒がほしい」
今回の記事は、そんなあなたに向けた記事になります。
こんにちは、さるあみです。
日本酒を飲んだときによくある感想って、だいたい「甘い」か「辛い」かの二択になりますよね。
「日本酒の甘さが苦手で……」
「辛口の日本酒でおすすめってあります?」
というように、買うときも飲むときも、選ぶ基準にされる傾向があります。
でも、今回ご紹介するのはそのどちらでもありません。
秋田清酒『刈穂ホワイトラベル 純米生』。
「甘い」でも「辛い」でもなく、『酸っぱい』秋田の地酒をレビューしていきます。
おもしろいだけなく、味もおすすめできる一本です。
日本酒を選ぶときの常識が変わりますので、どうぞ最後までゆっくりしていってくださいね。
- 『刈穂ホワイトラベル 純米生』とは?
- 『刈穂ホワイトラベル 純米生』の味は?
- 『刈穂ホワイトラベル 純米生』の商品情報
- 『刈穂』で他におすすめの商品は?
- 『刈穂ホワイトラベル 純米生』の感想・評価:まとめ
『刈穂ホワイトラベル 純米生』とは?
『刈穂ホワイトラベル 純米生』とは、焼酎の仕込みにつかわれる『白麹』でつくった純米生酒です。
白麹はクエン酸を生むため、出来上がりは酸の強いものになります。
一般的な日本酒の酸度は1.0~2.0程度です。
2.0もあれば、酸度の高さが特徴になってもおかしくはありません。
ところがどっこい。
『刈穂ホワイトラベル 純米生』の酸度はおどろきの『3.8』。
一般的な日本酒のほぼ倍です。
酸度の高さが特徴というよりは、“酸度の高さにしか目がいかないのが特徴”といって過言はありません。
でも、本当にそれだけなんでしょうか。
一芸に特化した変わった日本酒で終わりなんでしょうか。
もちろん、そんなことはありませんでした。
『刈穂ホワイトラベル 純米生』の味は?
『刈穂ホワイトラベル 純米生』の味を一言であらわすのならこうなります。
“柑橘系に片足を突っ込むレベル”
グラスに鼻を近づけなくても立ちのぼる、酸味のある香り。
味わいも酸味が深くて、膨らみ方がコクのあるレモンのようです。
-6度の甘口でありながらも、強い酸度でさっぱりと飲ませます。
甘酸っぱさがあとに残らなくてうまいんです、これが。
60%まで磨いた美山錦の酒質はクリアーで、ウリである部分を損ないません。
白麹で仕込むことによって生まれるクエン酸がいい具合に作用していて、爽やかにして鮮やか。
いったい、このバランスを得るまでにどれほどの試行錯誤を繰り返したのか。
『純米酒』という括りのなかでここまでの差を生むというのは、本当に凄いことだと考えます。
レモンをしぼって食べる料理なんかと抜群の相性を見せてくれそうです。
あとは、イタリアン!
ぜひイタリアンの席で用意したいお酒です。
『刈穂ホワイトラベル 純米生』の商品情報
とてつもない特化を見せる『刈穂ホワイトラベル』ですが、分類は『純米酒』になります。
- 原料米:美山錦
- 精米歩合:60%
- アルコール分:16%
- 日本酒度:-6
- 酸度:3.8
販売時期は、毎年5月の中旬ころ。
季節限定品となります。
本来ならば大甘口にあたる1本です。
ですが、さっぱりとした味わいは甘みを感じさせません。
甘いのが苦手な方にもおすすめできますよ。
『刈穂』で他におすすめの商品は?
『刈穂』の醸造元である秋田清酒に目を向けると、大きなブランドが3つ見えてきます。
- 刈穂
- 出羽鶴
- やまとしずく
今回はこの3つのブランドからそれぞれ1本ずつ、おすすめをご紹介していきますね。
『刈穂 吟醸酒 六舟』
1つめは、コンビニでも買える辛口の1本です。
雑味のないスッキリとした味わいは、どこでも買えることにおもわず感謝してしまうほど。
迷ったら六舟。
困ったら六舟。
とりあえず六舟。
覚えておいて損なしですよ。
『出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒』
『出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒』は、使用米がおもしろい1本です。
つぶぞろいのお酒の“つぶぞろい”とは、すぐれたものが揃っているという意味ではありません。
つぶぞろいとは、秋田で2015年に誕生したお米。
それも、酒米ではなく食用米なんです。
『やまとしずく 純米吟醸 美郷錦』
『やまとしずく』シリーズは、販売契約店のみで販売されている日本酒です。
さまざまな酒米を使用していることでも有名で、なかでもこの美郷錦は飲みやすさが抜群!
ガス感とわずかな苦味があと味を引き締めてくれるので、何杯でも飲めてしまいますよ。
『刈穂ホワイトラベル 純米生』の感想・評価:まとめ
刈穂ホワイトラベルは、現代だから受け入れられるモダンなお酒です。
そのため、もしかしたら年配層には受けないかもしれません。
ただ、欧州。
世界で戦う力をもったお酒だと考えます。
白ワインのような扱いで、酸味でひきたつ食材と合わせて楽しむ。
それだけでいつもの晩酌が少しだけエレガントなものになりそうですね。
買う価値があるか否かとなると、もちろんアリです。
好みにあえばやみつきになること間違いなしです。
女性にもおすすめできる1本なので、自宅でのパーティなんかに持参すると喜ばれるかもしれませんね。
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