「コロナで外出できないから、スーパーで買える日本酒でおすすめが知りたい」
「家飲みをもっと楽しみたい」
こんな今だからこそ、家飲みを応援したいと思っています。
こんにちは、さるあみです。
一白水成といえば、全国的にも有名な銘柄で、県外にもファンの多いブランド。
2006年に誕生して以来、人気は上がるばかりです。
だから、福禄寿酒造といえば『一白水成』というイメージをもたれがちですよね。
ところがどっこい。
福禄寿酒造にはもうひとつ、大きなブランドラインがあるんです。
それが今回ご紹介する1本。
【十五代彦兵衛 純米吟醸】
青いラベルの彦兵衛です。
精米歩合50%と、スペックは純米大吟醸に匹敵するものとなっています。
味わいも緑の彦兵衛『純米酒』とは違った様相をみせていますので、その差も表現できればと思います。
最後まで楽しんでいってくださいね。
『十五代彦兵衛 純米吟醸』とは?
『十五代彦兵衛 純米吟醸』は、純米酒とは酒米からして違いのある1本です。
緑のラベルの純米酒につかわれているのは『秋田酒こまち』。
対して青のラベル。
純米吟醸につかわれているのは『美山錦』なんです。
どちらにも共通しているのは、その酒米が地元産であること。
五城目町酒米研究会との契約栽培により生まれた酒米を、地元の水で醸したものとなります。
ちなみに、金のラベルの純米大吟醸。
こちらには『山田錦』がつかわれているため、同じブランドでありながら酒米がすべて違うブランドとなっています。
まったく異なる特性をもった酒米が、それぞれの特定名称酒に個性を生む。
おもしろいですよね。
なんと50%。
酒造が変われば『純米大吟醸』として売り出していてもおかしくはない数値となっています。
それでも価格は1600円ほどと、流石のひとこと。
純米吟醸らしい価格に落ちついているのは財布にもうれしいところです。
『十五代彦兵衛 純米吟醸』の大きな特徴をまとめると、
となります。
『十五代彦兵衛 純米吟醸』の味は?
『十五代彦兵衛 純米吟醸』の味わいをひとことで表すのならこうなります。
“はじまり早くジューシー。甘み、酸味、苦みが力強く混ざりあった1本”
どうみても二言です。
香りは穏やかめでありながら、芯のあるフルーティーさを感じます。
味わいは、はじまりが早い。
舌の上で広がるのではなく、広がってから入ってきます。
かなりジューシーなのに、透明感とやわらかさがあるのは圧巻のひとこと。
「端麗でフレッシュで穏やかな味わい」ということでしたが、ちょっとイメージとは違うかなといった感じです。
甘口辛口であらわすのなら、かなり悩みます。
なぜなら、甘み、酸味、苦みが“バランスよく”混ざっているというよりは、“力強く”混ざっているからです。
そして、余韻にあるアルコール感。
これらが辛口を思わせるのですが、ジューシーさが甘くもあります。
だから難しいです。
日本酒度は+2~3なのかな~。
緑のラベルの『純米酒』との大きな違いをひとつだけしぼり出すとすれば、『重み』です。
『純米酒』のほうは、かなりオイリー。
濃厚な米のうまみをダイレクトに感じることができます。
純米吟醸はよく冷やして、
純米酒は常温~燗まで幅広く。
好みによって選んでいただければと思います。
『十五代彦兵衛 純米吟醸』の商品情報
- 使用米:美山錦
- 原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
- 精米歩合:50%
- アルコール度数:15度
参考価格は、
- 720ml:1,650円(税込)
- 1.8L:3,300円(税込)
お店によって多少の前後はあるかもしれませんが、上記の価格となっています。
『十五代彦兵衛 純米吟醸』の感想・評価:まとめ
最後にもう一度、味わいをひとことにまとめておきます。
“はじまり早くジューシー。甘み、酸味、苦みが力強く混ざりあった1本”
二言です。
福禄寿酒造の日本酒を楽しみたいと思っても、一白水成が買えるお店は限られています。
けど、十五代彦兵衛なら。
十五代彦兵衛ならスーパーでも買うことができます。
まずは“福禄寿酒造を知る”という意味でも、十五代彦兵衛からはじめてみてはいかがでしょうか。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※【十五代彦兵衛 純米酒】のレビューは下記の記事からどうぞ。
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