「米のうまみを楽しめる日本酒が飲みたい」
「一白水成は知ってるけど、十五代彦兵衛ってなに?」
本記事は、そんなあなたに向けて書いています。
こんにちは、さるあみです。
今回ご紹介するのは、福禄寿酒造の1本。
【十五代彦兵衛 純米酒】です。
「ん、福禄寿酒造?」
酒造の名前でいわれると一瞬、「ん?」となるかもしれませんが、こういえばいかがでしょうか。
『一白水成』の蔵元。
県内外でも有名な、あの一白水成をつくっている蔵元の名が『福禄寿酒造』です。
さて、そんな福禄寿酒造なのですが、有名なのは一白水成だけではありません。
一白水成が県外に向けて発信されたモダンブランドだとしたら、こちらは地元に向けて発信されたローカルブランド。
【十五代彦兵衛】は、地元で愛されている秋田の地酒です。
この記事では、十五代彦兵衛の【純米酒】についてふれていきます。
どうぞ最後まで楽しんでいってくださいね。
『十五代彦兵衛』とは?
まず、「彦兵衛ってどなた?」という話なのですが、お察しのとおり、彦兵衛とは『福禄寿酒造』の創設者を指します。
福禄寿酒造の創業は1688年。
どぶろく製造から始まりました。
本格的に日本酒の製造が行われはじめたのは江戸末期からで、変遷こそあれど300年以上の歴史があります。
ちなみに、『福禄寿酒造』という社名になったのは平成16年のこと。
それまでは『渡邊彦兵衛商店』という社名でした。
社名から創設者の名は消え、酒銘として残りつづける。
なんだか美しいですよね。
すごく素敵です。
次の項では、そんな『十五代彦兵衛 純米酒』の味についてふれていきますね。
『十五代彦兵衛 純米酒』の味は?
『十五代彦兵衛 純米酒』の味わいをひとことで表すのならこうなります。
“香りも味も濃厚で、ちょっとオイリーな辛口”
色味からも濃厚さは伝わるのですが、グラスに鼻をちかづけると香りも濃厚。
重みを感じます。
吟醸酒を飲みなれてしまっているせいか、口にふくむと衝撃が走りました。
「濃厚」
ズドンと米の味わいが舌に乗ります。
とろみを錯覚するなめらかさに、一瞬、体がふるえました。
味わいはしっかりと辛口で、酸味もついてきます。
米のうまみをどっしりと感じられるのに、後味にはキレがあり飲みやすいです。
「秋・冬の寒々しい季節に、鍋のお供として楽しむと最高だろうなぁ」
と、想像をかきたててくれる、素敵な1本でした。
『十五代彦兵衛 純米酒』の商品情報
- 原料米:秋田酒こまち
- 精米歩合:60%
- アルコール分:15度
- 720ml:1,210円
- 1.8L:2,310円
原料米の秋田酒こまちは、ただの秋田酒こまちではありません。
つかっているのは、五城目町の秋田酒こまち。
福禄寿酒造のある五城目町の秋田酒こまちを使用しています。
『十五代彦兵衛』のラインナップはぜんぶで3種類。
おもしろいのは、いずれも原料米がちがうところです。
純米酒は、秋田酒こまち。
純米吟醸は、美山錦。
それぞれまったくちがった味わいが楽しめるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
『十五代彦兵衛 純米酒』の感想・評価:まとめ
最後にもう一度、『十五代彦兵衛 純米酒』の味をまとめておきます。
“香りも味も濃厚で、ちょっとオイリーな辛口”
米のうまみが存分に楽しめるので、むかしから日本酒を飲まれている方や、日本酒が好きな方におすすめしたい地の酒です。
これから日本酒をはじめる、という方には強すぎるかもしれません。
『一白水成』ばかりが光を浴びて、影を落としがちな『十五代彦兵衛』ですが、テーマのしっかりとした日本酒に仕上がっています。
ぜひぜひ、見かけたときは手にとってみてくださいね。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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