こんばんは、さるあみです。
このお酒の存在を、あなたは知っていましたか?
少なくとも私は知りませんでした。
たまたま行った酒屋さんで、たまたま目に入ったから知ったにすぎません。
「なんだこれ。720mlのとなりのやつ……何ミリ入ってるんだ?」
というのが出会いです。
そんな偶然のようで偶然ではない、人の『気になる心』に触れてきた1本。
あなたも気になっているのではないでしょうか。
この記事では、『福小町 貴醸酒』がどんなお酒なのか。そして、実際に飲んでみた感想、インスタグラムでの口コミについて触れていきます。
きっと、最後まで読むことであなたの背中は押されているはずです。
ぜひ、最後まで楽しんでいってくださいね。
『福小町 貴醸酒』ってどんなお酒?
『福小町 貴醸酒』とは、木村酒造にとって初の試み。
3回目の仕込み(留仕込み)のとき、仕込み水の代わりに純米大吟醸をつかった1本となります。
もともと、貴醸酒自体が“留仕込みに日本酒をつかった酒のこと”をいうのですが、福小町のものは特別も特別。
なぜなら、一般的な貴醸酒につかわれるお酒は『純米酒』だからです。
『純米大吟醸』をつかうなんてなかなか聞きません。
コストに見合わないですし、蔵の代表酒を混ぜものとしてつかうだなんて、大胆すぎる選択です。
もしかしたら、それだけ心血をそそいだ1本。
あるいは、良くも悪くもコロナ禍だからできた1本なのかもしれませんね。
さて、そんな贅沢な貴醸酒ですが、裏ラベルにはこのようにあります。
本品は仕込み水の一部として純米大吟醸酒を贅沢に使用しました。熟したあんずのような果実系の香りと濃醇な甘みやコクが、柔らかな酸味と一体となって深い味わいを奏でます。
リンゴやメロン、バナナのような香りはよく聞きますが、あんずとは。
期待に胸ふくらませて、いただきます。
『福小町 貴醸酒』の感想は?
これ、すごいですよ。
グラスにそそいで鼻を近づけると、熟しすぎた果物のような香り。
香りのなかには甘さと酸味があり、若さは感じません。
この熟れた感じは、言われてみれば確かにあんずです。
味わいのファーストタッチは脳が揺れます。
深すぎる甘みに一瞬、体がぞわぞわ。
くわえて、私の場合は声が出ました。「うおおっ」と。
舌の上では濃厚な甘みとコク、やや苦み。
これらすべての味わいに品が乗っていて、すぐに柔らかくほどけます。
残るのは深い余韻です。
舌にいつまでも熟したあんずのような風味が残りつづけます。
甘みとコクの強さに度肝を抜かれますが、余韻になるのが早いので飲みやすい。
ただそれでも、量を飲むお酒ではないのかなという印象で終わりました。
『福小町 貴醸酒』のインスタグラムでの口コミ
インスタグラムの投稿はまだ16本ほどで、感想込みの投稿はさらに少ない状況です。
一部抜粋させていただくと、
- 食前酒やデザート酒におすすめ
- 確かに杏!でも杏露酒とは全然別物
- 贅沢なデザートを頂いてる感
- ロックやソーダ割もおいしい
- 甘くて濃厚~~~
- 程よい酸味もあって飲みやすい
- 瓶の形が素敵すぎる
- お米ってすごい
「あ~~~確かに!!」と膝を打つものばかりで、特に「贅沢なデザートを頂いてる感」というのには納得させられます。
アイスクリームにかかってても違和感がないです。
それに、飲み方のバリエーションも目から鱗ですよね。
強めの原酒ではないのであまり加水はできませんが、ロックにして時間をかけずに飲むとおいしいのではないでしょうか。
そして、瓶の形!
私も第一印象はワインかイネディットかと思いました。
オシャレでかつ落ちついていて、大人の贅沢といった印象を受けます。
『福小町 貴醸酒』の商品情報
『福小町 貴醸酒』の評価・口コミ:まとめ
貴醸酒ということで、実はかなり身構えて飲みました。
ですが、それでも訪れたガツンとくる甘み。その濃厚さ。
まさに『凝縮されている』といった感覚でした。
ただ、驚くべきところはそこだけではありません。
真に驚くべきは、その『凝縮された味わい』を飲みやすく仕上げているところにあります。
柔らかい。まろやか。重くない。
表現はさまざまありますが、これらの後に続く言葉はいずれも『飲みやすい』です。
なので私自身、2日で空けてしまったことに驚いています。
「270mlでしょう?」
と思われるかもしれません。
ですが、270mlって1合半です。
ふだんの生活で1合すら飲まない私にとっては驚くべきことなんです。
『福小町 貴醸酒』
飲みすぎ注意の1本です。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※日本酒選びに迷ったらこちらをご覧ください。
できる限り通年商品のなかから選んだので、参考にしていただけるとうれしいです。