「ご年配の方と飲む機会があるんだけど」
「どんな日本酒を飲ませても『俺には甘いなぁ』と言われてしまう」
本記事は、そんなあなたにオススメな記事となっています。
こんにちは、さるあみです。
日本酒を語る上でどうしても出てきてしまう壁が、“世代による好みの差”ですよね。
20代が求める日本酒と、60代が求める日本酒はまるで違います。
フルーティーでガス感のある軽めの1杯を好む人もいれば、米の味わいがしっかりと感じられる重みのある1杯を求めている人もいます。
今回ご紹介する日本酒は、後者のほう。
【純米酒 あきた娘】は、昔ながらの日本酒です。
この記事では、あきた娘の味はもちろん、ちょっと珍しい点にもふれていきます。
価格や買える場所も明記していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、いってみましょう。
【純米酒 あきた娘】とは?
たぶん、秋田在住の方ですらそこまで馴染みはないのではないでしょうか。
あきた娘。
実は、木村酒造の日本酒です。
木村酒造といえば、『福小町』『角右衛門』が有名ですよね。
賞の常連でもあり、秋田を代表する酒蔵です。
そんな木村酒造がつくる『あきた娘』に、なぜ馴染みがないのでしょうか。
そこにはプライベートブランドという理由がありました。
『あきた娘』は、“酒の英雄 まるごと市場店”のみで販売されるオリジナルブランドだったんです。
その日本酒度は+10と高く、見事な大辛口。
そして精米歩合は70%と、米のふくらみを残します。
“辛口で米の味がしっかりと残っている”
これって、いわば『ちょっと昔の味わい』だと思いませんか?
米をけずって雑味をなくし、
低温でじっくり香りを出し、
バランスよく仕上げる。
そんな現代とは、極論ですが、逆をいく1本だと考えます。
ところがどっこい。
ところがどっこいです。
じゃあ、『あきた娘』はただの古い日本酒なのかと言われれば、答えはNOなんです。
つづいて味をみていきましょう。
【純米酒 あきた娘】の味は?
【純米酒 あきた娘】の味わいをひとことで表すとこうなります。
“米の香りとふくらみが堪能できる、いまの技術でつくった最高品質の『昔ながらの日本酒』”
香りからはしっかりと米を感じることができます。
味わいも同様で、ふくらみがあってまろやか。
けっして雑味があるわけではなく、うまみとして米を楽しめます。
+10度ということで盛大な辛口なのですが、カッと昇るような辛さではありません。
あくまでも消えていく辛さ。
飲みやすさがあります。
味噌やしょうゆなどの発酵食品と合わせても負けない強さがあるので、食事にも合わせやすいのではないでしょうか。
ただ、これから日本酒を始めたいという方にはオススメできません。
ある程度いろんな日本酒を飲んでやがて行きつくところ。
それくらいでちょうどいいかと思います。
用途としては、
- 毎日の晩酌
- 実家への手みやげ
- 親戚への差し入れ
なんかにもオススメです。
ご年配の方といっしょに楽しめる1本なので、ぜひ、会話のキッカケにしてくださいね。
【純米酒 あきた娘】の商品情報
プライベートブランドであるため情報は少なく、店頭にあるものがすべてとなります。
- 原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
- アルコール分:15.5%
- 精米歩合:70%
- 日本酒度:+10
☆参考価格
- 300ml:462円
- 720ml:1,203円
- 1.8L:2,310円
※ディスプレイ用の1本にかけられた首掛けには+10度とありますが、定番コーナーのPOPには+8度とあります。
定番コーナーのものは『芳香辛口』のスペックかなと思ったので、ディスプレイのほうを記載させていただきました。
木村酒造の日本酒で他におすすめは?
木村酒造といえばやはり『福小町』が有名です。
ですので、『福小町』から3種類。
通年で買えるものをご紹介します。
福小町 芳香辛口
福小町のド定番。
冷やしてよし、常温もよし、燗で辛さを引き立てるもよし。
コスパの高さもあわせて、こちらも普段づかいにもってこいな日本酒です。
福小町 純米吟醸
これまた福小町の大定番。
【福小町 純米吟醸】は、フランス人に選ばれた日本酒です。
飲み口はまろやかで、価格もリーズナブル。
「ここから日本酒をはじめてみるのもおもしろいかも」
そう思わせてくれる質の高さがあります。
福小町 大吟醸
価格は5000円を超えますが、その分、味はピカイチ。
贈り物として喜ばれることはもちろん、自分へのご褒美にも適したすばらしい日本酒です。
【純米酒 あきた娘】の感想・評価:まとめ
最後に、【純米酒 あきた娘】をまとめるとこうなります。
- +10度の大辛口
- 精米歩合70%
- 福小町で有名な木村酒造のプライベートブランド
- 販売元は『酒の英雄 まるごと市場店』
- 香りも味も米を堪能できる
- いまの技術でつくった最高品質の昔ながらの日本酒
- おじいちゃんおばあちゃんと楽しみたい
若い世代の方の普段づかいには向きませんが、世代を越えればいくつもの楽しみ方が見つかる1本です。
ぜひぜひ、あなただけの楽しみ方を見つけてくださいね。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございます。
よい晩酌を。