こんにちは、さるあみです。
毎日のように晩酌を楽しむ方にとって、酒代はなんとか抑えたいものですよね。
かといって、酒代をケチって、マズいと感じるお酒に出会うのも嫌なものです。
「1000円くらいで」
「辛口で」
「ちょっと有名なやつ」
もし、そんな条件の地酒があれば最高だと思いませんか?
しかも、スーパーでも買えてしまうとすれば、なおうれしいと思いませんか?
あります。
あるんです、秋田にはそういう日本酒が。
というわけで今回は、木村酒造の『福小町 芳香辛口』をご紹介します。
先に挙げた条件にあてはまる上に、【福小町】です。
数々の賞を獲得してきた、県を代表する蔵元の辛口酒。
いったいどういったものなんでしょうか。
【福小町】というブランド力にふれながら、公式サイトの情報と私自身が飲んでみた感想をあわせた記事にしていきます。
どうぞ最後までゆっくりしていってくださいね。
『福小町』ってどこのお酒?
福小町は、秋田の県南、湯沢市にある木村酒造でつくられている日本酒です。
木村酒造の創業はなんと1615年。
400年もの歴史をもつ、秋田を代表する蔵元です。
「じゃあ、福小町って400年も前からあったの?」
と思われるかもしれませんが、400年前に販売していた日本酒の名前は、実に男らしいものでした。
ズバリ、男山。
今なお、どこかで聞くことのある名前なのではないでしょうか。
いったいなぜ『男山』という名前でスタートしたのか。
どういう経緯で『福小町』は生まれたのか。
本記事からは脱線してしまうので、詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
『福小町 芳香辛口』の商品情報
純米酒のため材料はシンプルに米のみですが、使用米は明らかにはされていません。
精米歩合は70%とちょっと低め。
特筆すべきは、やっぱり日本酒度です。
+8。
+6以上が『大辛口』にあたるので、相当な辛口だとうかがえます。
あまり酒米を磨いていなくて、かなりの辛口。
これだけの情報だと、期待はやはり薄く感じてしまいます。
特に、ふだんは吟醸酒を好んで飲んでいる筆者からすれば、今まで手に取らなかった理由がそこにあります。
低精白=昔ながら日本酒=安酒
このイメージが大きかったんです。
ですが今回、私はほんとうに自らの愚かさを呪いました。
もっと早く日本酒に潜り込んでいればよかったと、強く思います。
なぜなら、いいお酒に出会ってしまったから。
『福小町 芳香辛口』の味はどうだった?
燗で映えます、これ。
まさに公式サイトのおっしゃるとおりで、上燗がいい。すごくいいです。
常温でいただくと辛さのなかに酸味とコクがあって、これはこれでうまいです。
ですが、700Wで30秒。
ちょっとチンするだけで、飲みやすさが大きく変わります。
まず、酸味が消える。
飲み口がグッとやわらかくなって、口にスッと入ります。
コクと辛さが一体となって、ただただうまいです。
とても+8度の辛口とは思えません。
さらに、おもしろいことに、湯気がフルーティーです。
鼻ではなく、口に入る湯気に果実感があります。
うまいなぁ、これ。
価格も、
- 300ml:420円
- 720ml:1050円
- 1.8L:2100円
※いずれも税抜き
異常にリーズナブルで、逆にこちらがもう少し高く支払いたくなります。
夏はキンキンに冷やしてゴクゴクと。
冬はじんわりと温めて、じっくりと。
四季にあった飲み方をすることで1年とおして楽しめてしまう1本でした。
『福小町 芳香辛口』の感想・評価まとめ:普段遣いにもってこいの辛口
飲んだ感想をふまえて、どんな人におすすめなのかまとめてみましょう。
★こんな人におすすめ
- 辛口のお酒が好きな人
- 1000円くらいで買えるお酒を探している人
- 秋田で有名な地酒を探している人
- 福小町の他の銘柄を飲んだことのある人
- 冬の夜を熱燗で乗りきりたい人
言ってしまえば、口に合わなくても1000円の出費で済みます。
そして逆をいえば、口に合えばたった1000円でパートナーが見つかります。
1500円、2000円もする吟醸・大吟醸でなくとも、毎日飲むならこういうのがいいものです。
飲み疲れない。
普段遣いにもっとも大切な要素が、『福小町 芳香辛口』には詰まっています。
スーパーでもおみやげ屋でも買えるうれしい地酒なので、気になった方はぜひぜひ手にとってみてくださいね。
それでは今回はこのへんで失礼します。
※日本酒選びに迷ったら