「まろやかな飲み口の日本酒が飲みたい」
「リーズナブルな価格で格がそなわっている日本酒がほしい」
本記事は、そんなあなたに向けた記事となります。
こんばんは、さるあみです。
あなたは、KuraMasterというコンクールをご存知ですか?
Kuraとは『蔵』を意味していて、KuraMasterとはフランスで行われる日本酒コンクールを指します。
パリで行われる同コンクールの歴史はまだ浅く、「知名度はまだ低い」という考えの方もいるかと思います。
ですが、このコンクールの影響力は年々増してきているんです。
答えは、そのコンセプトにありました。
“フランス人によるフランス人のためのフランスの地で行われる、日本酒のコンクール”
審査員は一般人ではなく、みなプロフェッショナル。
それも、いまのフランス飲食業界をリードする方々ばかりです。
いってしまえば世界最高の舌をもつ方々であり、このコンクールで評価されることは大きな意味をもちます。
“世界で戦う力があるか”
それが問われるKuraMasterで、『福小町 純米吟醸』は金賞を獲得しました。
世界に通用することを証明してみせたんです。
いったいどんな味なのか。
そして、どんな味わいだからフランスで評価されたのか。
詳しくみていきましょう。
- 『福小町』とは?
- 『福小町 純米吟醸』の味は?
- 『福小町 純米吟醸』はどこで買えるの?
- 『福小町 純米吟醸』の商品情報
- 『福小町 純米吟醸』の他におすすめの商品は?
- 『福小町 純米吟醸』の感想・評価:まとめ
『福小町』とは?
『福小町』とは、秋田県は湯沢市にある木村酒造がかもすブランドです。
定番酒はそれぞれ賞を獲得しており、とくに『大吟醸』は、インターナショナルワインチャレンジ2012(IWC2012)においてチャンピオンに輝いています。
IWCの規模の大きさや2019年の結果はこちらから。
【IWC2019速報】秋田の日本酒の結果はどうだった?全メダル、まとめました!【インターナショナル・ワイン・チャレンジ】 - あきたさけ!
おなじく通年商品である『芳香辛口』も、全国燗酒コンテストにおいて金賞を受賞。
棚に並ぶ福小町の大半が、何かしらの格をそなえています。
目的や予算にあった選び方がしやすいので、秋田で『今』知っておきたいブランドです。
そんな、どれを飲んでもうまい福小町ですが、今回ご紹介する『純米吟醸』の味わいはいかがなものなんでしょうか。
次の項では、『福小町 純米吟醸』の味についてふれていきます。
『福小町 純米吟醸』の味は?
『福小町 純米吟醸』を語る上で必ず出てくるであろう表現が、
『やわらか』『なめらか』『まろやか』
この3つです。
これでほぼ語り尽くしたと言えるほど、評価はこの3語に集約されています。
ですが、これだけでは味気ないですよね。
たとえ蛇足になってももっと伝えたいので、もう少しだけお付き合いください。
香りは、マスカットやリンゴのような華やかな吟醸香。
その奥から甘みが感じられます。
口に含むとやわらかくてまろやか。そして、なめらか。
精米歩合55%だというのに雑味は感じられず、つくりの丁寧さが光ります。
尖ったものはないけれど、ただただうまい。
『平均』のレベルがとんでもなく高いところにある日本酒です。
後に残る辛さから辛口だと推測できますが、それを感じさせないのが「香りの甘さ」と「味わいのまろやかさ」です。
そして、気づけば盃のすすむ雑味のなさにあります。
すべてが合わさって中口。
いわゆる“うまくち”の、たいへん質の良い日本酒に仕上がっています。
2019年のKuraMasterにおいてはプラチナこそ逃しましたが、金賞を受賞。
フランス人の、それも一流のプロの舌を唸らせました。
日本国内での評価は……となると、もしかしたらあまり県外で見かける機会はないのかもしれません。
まさに『秋田の地酒』。
秋田にいらした方だけが楽しめる日本酒ですね。
『福小町 純米吟醸』はどこで買えるの?
「コンクールに出品するような日本酒なのだから、とにかく手に入らない日本酒なんじゃない?」
そう思われる方もいると思います。
ところがどっこい。
ところがどっこいです。
県内ならスーパーで買えてしまいます。
それはそれはもう、当たり前にデイリーユース。
ちょっと贅沢な普段づかい。
どうせ高いんだろうなと思うじゃないですか?
タイトルを見てください。
“1650円で買える、フランス人が認めた秋田の地酒”
こんな素晴らしい日本酒が、スーパーで、しかも1650円で買えてしまうんです。
あとは問われるのはスーパーマーケットの質だけです。
どんな保管をしているのか。
在庫はどのタイミングで値引きして、回転させているのか。
『福小町 純米吟醸』は、火入れの日本酒とはいえ冷暗所での保管が望ましいです。
最上段のような、ライトに照らされる位置であれば少なからず劣化は早まります。
半年経過で値引くのか。
一年経過で値引くのか。
それはこの『福小町』に限らず、どの日本酒にも言えることです。
生酒は冷ケースにいれるのが当たり前なので、スーパーに問われるのは火入れ酒の扱い。
うまい酒を、うまい状態で、お客様のもとへ。
なんて偉そうなことを言ってしまいましたが、私が担当者だった頃にそれができていたかは疑問です。
スーパーで常温の棚から選ぶときは、醸造年月日の確認だけはしておいたほうがいいかと思います。
『福小町 純米吟醸』の商品情報
おすすめの飲用温度が幅広いのも特徴で、さまざまな飲み方が楽しめます。
「この飲み方じゃないとダメ!」
という窮屈がないのもうれしいポイントですね。
『福小町 純米吟醸』の他におすすめの商品は?
先ほど、『福小町とは?』の項で、定番酒のほとんどがなんらかの格をそなえているとお伝えしました。
ですので、今回は福小町から3つ、おすすめの商品をご紹介します。
『福小町 大吟醸』
言わずと知れた傑作中の傑作で、世界一にも輝いた大吟醸です。
こちらでは多く語りませんので、ぜひ個別記事のほうで楽しんでいただきたく思います。
『福小町 芳香辛口』
こちらは+8度の辛口酒で、全国燗酒コンテストにおいて金賞を獲得している一本です。
価格がリーズナブルなのも特徴で、好みがあえばハマること間違いなし。
まずは一度、お試しあれです。
『福小町 特別純米酒』
こちらは秋田県内限定販売の一本で、味わいは素朴。
この素朴さにハマってしまえば、リピートしてしまうこと間違いなしです。
『福小町 純米吟醸』の感想・評価:まとめ
『福小町 純米吟醸』をまとめるとこうなります。
- フランス人にも認められた世界で戦える酒
- 辛口というよりは“うまくち”
- なめらかなやさしい飲み口
- 1500円ほど買える
酒屋にいけば迷いが出て目移りしてしまいますが、もしあなたがスーパーで悩んでいるのならおすすめしたい一本です。
もしあなたが辛口でない日本酒を探しているのでしたら、一度買われてみてはいかがでしょうか。