「毎年でてるけど、安すぎて不安」
「ほんとうに日本酒?」
本記事は、そんなあなたの不安を解決していきます。
こんばんは、さるあみです。
今回ご紹介する日本酒を見かけたら、秋田県の酒好きならだいたい同じことを思うはずです。
今年もきたか、と。
毎年、2月の終わりにふらっと現れて、夏の終わりまでスーパーの酒売場を席巻するあのお酒。
【北鹿 すずしな生貯蔵】です。
300ml瓶で277円(税抜き)と、ミリリッターあたり1円を切っていく大胆なスタイルは、他ではマネできません。
大人にも遠足があれば、300円を握りしめて酒屋へGOです。
そんな、遠足にもっていける秋田の地酒『すずしな』ですが、安すぎるがゆえに不安もあるかと思います。
「買うと損をするんじゃないか」
「できれば買いたくない」
これは廉価なお酒に当てはまりがちなのですが、『飲みたい』という願望ではなく、『飲んでみたい』という興味でとまってしまう。
機会があればひとくちだけ飲んで、味を知れればいい。
そんな、失敗したくない心理が働いてしまうものですよね。
この記事には、実際に買って飲んだ感想があります。
私の評価と世間の評価の両方をお伝えしていきますので、どうぞ最後まで楽しんでいってくださいね。
それでは、いってみましょう。
『北鹿 すずしな生貯蔵』とは?
『北鹿 すずしな生貯蔵』とは、冒頭でもお伝えしたとおり、2月の終わりに北鹿から発売される日本酒です。
分類は、生貯蔵酒。
しぼったお酒を0度で貯蔵し、香りを立てた1本です。
限定品ではありますが、販売時期は夏の終わりまでと広く、長期にわたって買うことができます。
冷やして飲むのが公式でもおすすめされている飲み方なので、どちらかというと夏向けの日本酒といえそうですね。
『北鹿 すずしな生貯蔵』の味は?
『すずしな』の味わいをひとことで表すとこうなります。
“香りは爽やかで、いなくなる味わい”
氷点で貯蔵されていたこともあり、香りはおだやかにして爽やか。やわらかくくすぐります。
味わいは、よく冷やしてから飲むとフィニッシュが早いです。
あっという間に味が終わります。
辛いというよりは“いなくなる”
逆に、常温にもどしてから飲むと伸びやかさが生まれます。
味の入りから終わりまで、尖ることはありません。
甘口でもなく、辛口でもない印象を受けました。
やっぱり、爽やかなデザインと喉ごしの良さは夏向けですね。
店頭に並んでいるのを見て、『今年もこの季節がきたか!!』と納得させるだけのパワーがあります。
暑い日にキンキンに冷やして、大きめのグラスでぐーっと1杯。
そんな映像が目に浮かびます。
『北鹿 すずしな生貯蔵』の商品情報
☆受賞歴
『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020:金賞』
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020には”897”ものの出品があり、最高金賞は24点。
金賞は、242点でした。
ワイングラスの特徴として、ふちに香りが溜まることが挙げられます。
『すずしな』もまた、爽やかな香りが評価されたと考えられそうですね。
『北鹿 すずしな生貯蔵』のほかにおすすめの1本は?
北鹿といえば、コストパフォーマンスにすぐれた日本酒で有名です。
なかでも『北秋田シリーズ』は格がちがいます。
『北秋田 大吟醸』
1000円で買える大吟醸であり、日本でいちばん売れている大吟醸です。
『北あきた にごり酒』
こちらもミリリッターあたり1円を切りそうな1本で、分類上は『普通酒』。
全国燗酒コンテストの特殊ぬる燗部門において金賞の成績をおさめており、価格以上の価値があります。
『北鹿 すずしな生貯蔵』の感想・評価:まとめ
最後のもう一度、『すずしな』の味をまとめておきます。
“香りは爽やかで、いなくなる味わい”
正直にいえば、値段があるからうまいと頷く感じです。
もう一度買って飲もうという気持ちにはならず、おなじ北鹿なら雪中貯蔵のほうが好みでした。
居酒屋のメニューにあってもあえては頼まないでしょうし、むずかしい商品だと感じます
ただ、毎年恒例の行事として1本は飲んでおきたいかな。
「今年もきたか!」と、1年を生きた証に。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。