こんばんは、さるあみです。
にかほ市の四季を描いた『FOURSEASONS』シリーズから夏酒が出ましたね。
新酒として冬を彩った『しぼりたて』にはじまり、春の入口には『うすにごり』を発売。
「夏はどんなネーミングで来るのだろう?」
そんな期待に、あなたも胸を躍らせたのではないでしょうか。
“涼冷え”
2022年は5月18日の発売となったこの1本。
いったいどんな味わいに感じたのか。
ちょっとだけお付き合いください。
- 『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』を飲んでみて
- 『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』の商品情報
- 『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』って実はこんなお酒でした
- まとめ:『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』は、軽さの後ろにふんわりメロン!
『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』を飲んでみて
『涼冷え』の味わいをひとことで表すとすれば……
もったいなくてそんな真似できません。
『軽快!』のひとことで終わらせるなんて、あまりにももったいない複雑味があります。
というのも、後ろにしっかりと味わいがあるんです。
甘みと酸味。
よく冷やしてから飲むと、水のような口当たりから酸が開いていきます。
そこから気が付けば甘みが加わって、味わえば味わうほどメロンのよう!
しかもこの甘み、ひかえめです。
メロンはメロンですが、ひとくちを迎え入れるたびに酸が勝ります。
甘みでは終わりません。
余韻となる部分が酸で締まるから、いくらでも飲めてしまいます。
なんでしょうね……。
9%のストロングゼロはキツくて飲みきれないのに、13%の涼冷えはすーいすい。
『ぐびぐび』こそ飲めませんが、『ぐいぐい』いけてしまう魔力がありました。
さすが、“山廃仕込みといえば飛良泉”。
酸がうまくて、低アルコールと見事にマッチした1本でした。
『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』の商品情報
『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』って実はこんなお酒でした
実は、今回紹介した『FOURSEASONS』の販売は2021年からで、まだ生まれて間もない新ブランドなんです。
なので、まだ実験的な部分が感じられます。
というのも、
2021年発売の『涼冷え』と、2022年発売の『涼冷え』はまったく別物だからです。
2021年のものは四段仕込みを採用していて、日本酒度はより甘めの-7。
大甘口に分類されます。
対する2022年のものは、原点回帰の山廃仕込みで日本酒度は±0。
味わいは中口に分類されるんです。
なのでまだ、
「涼冷えはこう!」
という断言ができません。
逆にいえば、“これからどうなっていくのかが楽しみなブランド”とも言えます。
つまり『FOURSEASONS』は、今から追いかけることで
「出たばかりの頃はさ~」
と懐かしむことができちゃう新ブランドなんです。
変わらぬものも大切ですが、変わりゆくものもまた大切に。
時代が欲するものを真摯に造りあげる姿を、今日からあなたも追いかけてみてはいかがでしょうか。
まとめ:『飛良泉 FOURSEASONS 涼冷え』は、軽さの後ろにふんわりメロン!
最後に、これだけは言わせてください。
「もう1本買います」
もうね、とにかく飲みやすいんです。
「低アルなんだから当たり前だろ!」と言われそうですが、飲みやすいポイントは軽さだけではありません。
ほどよい甘さと、引き締めの酸味。
どちらもあるから日本酒として楽しめます。
『涼冷え』は、味わいはほんのりと。
ですが、『夏酒』としての存在感はしっかりと持ったおいしい1本です。
酒屋さんで見かけたら、あなたもお見逃しなくですよ。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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