こんばんは、さるあみです。
新酒の頃の『しぼりたて』に始まり、春は『うすにごり』、夏は『涼冷え』という形で鳥海山の四季をあらわしてきたシリーズ。
“FOURSEASONS”
いよいよ、秋の1本が発売されましたね。
甘酸で攻めた春夏とは異なるスタイルで設計されたこの1本。
いったいどんな味わいに仕上がっているのか。
今回も、私の主観でまとめていきます。
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
それでは、いってみましょう。
- 『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』ってこんなお酒
- 山廃仕込みのなかでも落ちついた味わい。まさに食中酒なひやおろし。
- 『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』の商品情報
- まとめ:まさにひやおろし、まさに食中酒な1本!
『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』ってこんなお酒
高清水の『秀麗無比シリーズ』は秋を『山廃純米』で表現しましたが、FOURSEASONSの秋はひやおろし。
ひと夏寝かせた、熟成の1本です。
秋のコンセプトは、
“食事と合わせて完成する【辛口の食中酒】”
おおよその甘辛度をあらわす日本酒度は+7と、シリーズでも断トツの数値を誇ります。
秋の味覚に合わせて設計されており、飲むタイミングはまさに今。
旬を背負った1本なんです。
あなたも、飛良泉のお酒と聞くとこんなイメージを持ってはいませんか?
「酸味が強い」
その代名詞である『飛囀シリーズ』はいわずもがな。
FOURSEASONSのなかにも、『春』という怪物が存在しています。
が、今回の1本はそれらと真逆。
酸度はたったの2.0と、抑えめになっています。
とはいえ、2.0も大した数値です。
一般的な酒造であれば、そこをウリにしてもおかしくはありません。
そんな(飛良泉にしては)控えめな1本。
いったいどんな味わいに感じたのか。
感想を見ていきましょう。
山廃仕込みのなかでも落ちついた味わい。まさに食中酒なひやおろし。
この1本、いい意味で透明感がありません。
舌の上を水のように流れるなんてことはなく、しっかりと触れていくんです。
日本酒度は+7と、四季シリーズ断トツの辛口。
とはいえ、さすがはひやおろしです。
キレ上がりが強くはないので、そこまでカーーッとくることはありません。
なので、
“ドライな中に、ゆったりとうまみ”
秋の夜長にぴったりな1本です。
正直、春に発売されていたら暗い印象をもっていたと思います。
秋だからこそ。
これから冷えて長くなっていく夜だからこそ良いのだと感じました。
あまり大きな声では言えませんが、今年の飲んだ山廃仕込みのなかではいちばん好きな味わいです。
やっぱり、落ちつき。
ワイワイ飲むには静かすぎますが、一人の夜にはちょうどいい。
そんな寄り添ううまみがたまりませんでした。
いいなぁ、このお酒。
『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』の商品情報
※数値は2022年のものです
まとめ:まさにひやおろし、まさに食中酒な1本!
新鮮さの冬、
やりすぎな春(酸度)、
飲みやすさの夏ときて、
秋は落ちつきに着地しました。
日の丸醸造の『うまからまんさく』を飲んだときも感じたのですが、うまみある辛口ってズルいです。
どのタイミングで飲んでもおいしくて、なんにでも無理なく合わせられます。
飲んでて疲れないのもうれしいところ。
飽きがこないので、麦茶や水のようなポジションなのではないかと思うほどです。
とはいえ、『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』は季節限定の1本。
今しか飲めません。
もう少し季節が過ぎると、今度は『しぼりたて』が出てきます。
そうなるともう、市場は入れ替わり。
『ひやおろし』は売り切りの態勢に入ってしまいます。
なので、飲むなら“今”です。
気になって検索してくれた“今”こそが飲み時なんです。
ぜひぜひ、あなたもこの機会に1本、試してみてくださいね。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※「もう『しぼりたて』が出てきてるんだけど……」というあなたにはこちらの記事もオススメですよ。