「とんでもない酒が出た」
飲んだ瞬間、心が震えました。
こんばんは、さるあみです。
この記事は、
「お中元で贈るお酒、どうしよう?」
「甘口で最高においしい日本酒が知りたい」
そんなあなたに向けて書いていきます。
とはいえ実は私、あまりのおいしさに筆をとっているのですが、まだ頭がパニックを起こしていて書くことが決まりません。
あなたもおいしいものに出会ったときって、そんな感覚になったりしませんか?
○○で○○で、○○が○○で、○○だからおいしい!
なんて面倒な感想は出てきませんよね。
まず、「うまっ!!」
つづいて、「うわ、これホントおいしい!」
そうして、無言で食べて飲んでを繰り返す。
「いや~、おいしいわ、これ」
本当においしいものに出会うと、その場では言葉が少なくなりがちです。
語彙力が消えます。
「おいしい!」をひたすら重ねることしかできないんです。
ですが、ここは『あきたさけ!』。
がんばって伝えなければなりません。
おいしい以上の情報をがんばってひねり出します。
あなたがこの『楪蔵』を選びたくなるくらいの感想を、不格好な文章で書きあげます。
ぜひ、最後まで楽しんでいってくださいね。
『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』ってこんな日本酒!
『楪蔵』は、にかほ市にある『飛良泉本舗』がつくる珠玉の1本。
『飛良泉本舗』といえば、その歴史の長さが有名です。
なんと、創業して530年あまり。
時代でいえば室町時代まで遡るんです!
秋田県ではもちろん最古の酒造であり、東北でもトップの歴史。
全国でみても3番目に古い酒造として知られています。
というのは、どこを見ても書いてある伝統のお話ですよね。
いま注目したいのは、伝統を超えた先。
次代を担う若き蔵元の挑戦にあります。
というのもこの『楪蔵』、ひとつの商品を終わらせて生まれた新商品なんです。
終わらせたのは『純米吟醸酒』。
スーパーにもならぶ、定番の1本です。
純米吟醸でありながらも立派なカートン入りで、価格も720mlで3,000円オーバーと強気にいく商品でした。
私は以前スーパーの酒担当者をしていたのですが、正直、
「だれがどのタイミングで買うのだろう?」
と思っていました。
昔ながらのデザインに、ならびから飛び出た価格。
お中元、お歳暮の時期にはギフト専用コーナーが設けられ、専用の商品がならびます。
そのため、定番商品は売れません。
贈り物のような価格をしていながら、贈り物にされないお酒。
私が『純米吟醸酒』にいだいていたのは、そんな印象でした。
ですが、2022年5月。
伝統に終止符が打たれました。
『楪蔵』の発売です。
『純米吟醸酒』のリニューアル品ということですが、『蔵付酵母』をつかうことでまったく別物に。
「飛良泉といえば!」の『山廃造り』で醸すことで、伝統を損なうことなく新しい商品が生まれました。
いうなれば、
『伝統』と『革新』のハイブリット。
つまり『楪蔵』は、これからの『飛良泉』を象徴するような1本なんです。
ちなみに、ネーミングの由来は蔵の玄関口にある『ゆずり葉の樹』から。
縁起物として多用されることから、あやかって『楪(ゆずりは)』の文字が充てられています。
『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』を飲んでみて
これは手書きのPOPにも書いたのですが、
“たった一口で、もう幸せ”
一口の充実感が尋常ではありません。
苦み、渋みがないので、うっとりするような甘みがスムーズに流れます。
さらに驚くべきは、酒の落ちつき。
メロンのようなジューシーさはありますが、重みがありません。
変にふくらむことがないので、甘みがほどけるよう。
味わっていくと私のなかに、ほぼチョコレートにしか使わないあの言葉が浮かびました。
あの言葉とは、
“口溶け”
人肌で溶けていくようなやわらかさに、甘口の理想形を見たんです。
もうね、おいしい瞬間しかありません。
始まりから終わりまで、丁寧で落ちついたおいしさがありました。
『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』の商品情報
まとめ:『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』は理想の甘口。飲んでみな、飛ぶぞ
実をいうと、今回飲んだ『楪蔵』は頂き物。
縁あって中身だけが私に巡ってきてくれた1本なんです。
なので、『楪蔵』のイチオシポイントであるカートンがありません。
このカートンこそが贈り物に最適なところなのですが、本当にごめんなさい!
形をイメージさせるのであれば、写真に勝るものはありませんよね。
言葉で説明しようだなんて、愚です。愚の骨頂です。
本当に申し訳ないので、飛良泉本舗さんの宣伝もかねて公式サイトのURLを貼らせていただきます。
この『楪蔵』をきっかけに、ぜひ『飛良泉本舗』への興味をもっていただけるとうれしいです。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※四季折々の表情を見せるFOURSEASONSシリーズもオススメですよ。
☆春は『うすにごり』
☆冬は『しぼりたて』