あきたさけ!

秋田に生まれて36年。秋田市のカフェ、地酒、お得な情報をお届けします。

【飛良泉 純米大吟醸 楪蔵】の感想・レビュー!これは理想の甘口。飛ぶぞ。

『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』の評価・レビュー!理想の甘口。飛ぶぞ。

 

「とんでもない酒が出た」

 

飲んだ瞬間、心が震えました。

 

こんばんは、さるあみです。

 

この記事は、

 

「お中元で贈るお酒、どうしよう?」

「甘口で最高においしい日本酒が知りたい」

 

そんなあなたに向けて書いていきます。

 

とはいえ実は私、あまりのおいしさに筆をとっているのですが、まだ頭がパニックを起こしていて書くことが決まりません。

あなたもおいしいものに出会ったときって、そんな感覚になったりしませんか?

 

○○で○○で、○○が○○で、○○だからおいしい!

 

なんて面倒な感想は出てきませんよね。

まず、「うまっ!!」

つづいて、「うわ、これホントおいしい!」

そうして、無言で食べて飲んでを繰り返す。

 

「いや~、おいしいわ、これ」

 

本当においしいものに出会うと、その場では言葉が少なくなりがちです。

語彙力が消えます。

「おいしい!」をひたすら重ねることしかできないんです。

 

ですが、ここは『あきたさけ!』。

 

がんばって伝えなければなりません。

おいしい以上の情報をがんばってひねり出します。

あなたがこの『楪蔵』を選びたくなるくらいの感想を、不格好な文章で書きあげます。

ぜひ、最後まで楽しんでいってくださいね。

 

 

『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』ってこんな日本酒!

『楪蔵』は、にかほ市にある『飛良泉本舗』がつくる珠玉の1本。

『飛良泉本舗』といえば、その歴史の長さが有名です。

 

なんと、創業して530年あまり。

時代でいえば室町時代まで遡るんです!

 

秋田県ではもちろん最古の酒造であり、東北でもトップの歴史。

全国でみても3番目に古い酒造として知られています。

 

というのは、どこを見ても書いてある伝統のお話ですよね。

いま注目したいのは、伝統を超えた先。

次代を担う若き蔵元の挑戦にあります。

 

というのもこの『楪蔵』、ひとつの商品を終わらせて生まれた新商品なんです。

 

終わらせたのは『純米吟醸酒』。

スーパーにもならぶ、定番の1本です。

純米吟醸でありながらも立派なカートン入りで、価格も720mlで3,000円オーバーと強気にいく商品でした。

 

私は以前スーパーの酒担当者をしていたのですが、正直、

 

「だれがどのタイミングで買うのだろう?」

 

と思っていました。

 

昔ながらのデザインに、ならびから飛び出た価格。

お中元、お歳暮の時期にはギフト専用コーナーが設けられ、専用の商品がならびます。

そのため、定番商品は売れません。

 

贈り物のような価格をしていながら、贈り物にされないお酒。

 

私が『純米吟醸酒』にいだいていたのは、そんな印象でした。

 

ですが、2022年5月。

伝統に終止符が打たれました。

 

『楪蔵』の発売です。

 

純米吟醸酒』のリニューアル品ということですが、『蔵付酵母』をつかうことでまったく別物に。

「飛良泉といえば!」の『山廃造り』で醸すことで、伝統を損なうことなく新しい商品が生まれました。

いうなれば、

 

『伝統』と『革新』のハイブリット。

 

つまり『楪蔵』は、これからの『飛良泉』を象徴するような1本なんです。

 

ちなみに、ネーミングの由来は蔵の玄関口にある『ゆずり葉の樹』から。

縁起物として多用されることから、あやかって『楪(ゆずりは)』の文字が充てられています。

 

『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』を飲んでみて

これは手書きのPOPにも書いたのですが、

 

“たった一口で、もう幸せ”

 

一口の充実感が尋常ではありません。

苦み、渋みがないので、うっとりするような甘みがスムーズに流れます。

 

さらに驚くべきは、酒の落ちつき。

メロンのようなジューシーさはありますが、重みがありません。

変にふくらむことがないので、甘みがほどけるよう。

味わっていくと私のなかに、ほぼチョコレートにしか使わないあの言葉が浮かびました。

あの言葉とは、

 

“口溶け”

 

人肌で溶けていくようなやわらかさに、甘口の理想形を見たんです。

もうね、おいしい瞬間しかありません。

始まりから終わりまで、丁寧で落ちついたおいしさがありました。

 

『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』の商品情報

 

まとめ:『飛良泉 純米大吟醸 楪蔵』は理想の甘口。飲んでみな、飛ぶぞ

実をいうと、今回飲んだ『楪蔵』は頂き物。

縁あって中身だけが私に巡ってきてくれた1本なんです。

なので、『楪蔵』のイチオシポイントであるカートンがありません。

 

このカートンこそが贈り物に最適なところなのですが、本当にごめんなさい!

形をイメージさせるのであれば、写真に勝るものはありませんよね。

言葉で説明しようだなんて、愚です。愚の骨頂です。

本当に申し訳ないので、飛良泉本舗さんの宣伝もかねて公式サイトのURLを貼らせていただきます。

 

www.hiraizumi.co.jp

 

この『楪蔵』をきっかけに、ぜひ『飛良泉本舗』への興味をもっていただけるとうれしいです。

 

それでは、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

※四季折々の表情を見せるFOURSEASONSシリーズもオススメですよ。

 

☆春は『うすにごり』

 

www.saruami-sake.work

 

☆冬は『しぼりたて』

 

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