こんにちは、さるあみです。
とんでもない普通酒があらわれました。
名を【飛良泉27】
価格は1,430円(税込み)。
秋田最古にして、全国でも3番目の歴史を誇るとされる飛良泉本舗がつくる『普段づかいにもってこい』の1本です。
『なぜ』という部分。
『味』という部分。
語りたいことがたくさんあります。
「スーパーとかで見かけるけど、なんか怖くて手を出してないんだよね」
という方にはもってこいの記事となっています。
ぜひ、最後まで楽しんでいってくださいね。
『飛良泉27』ってどんなお酒?
飛良泉27とは、精米歩合27%まで磨き上げた“普通の日本酒”です。
「は? 27%!?」
しかも、添加物はなし。
それも、純米大吟醸のなかでもハイクラスの精米歩合といえます。
では、そんなお酒がなぜ『普通酒』なんでしょうか。
答えは『原料米』にありました。
飛良泉27につかわれている酒米は『規格外米』。
精米するときに“砕けてしまった”あるいは“欠けてしまった”。そんな『弾かれた酒米』のことをいいます。
この、本来ならばつかわれることのない部分をつかうことで、『27%の普通酒』を可能としました。
「けど、なんで27%なの?」
この『27』という数字は、いまの専務が蔵元を継げば『27代目』になるからなんだそうです。
実は、飛良泉本舗では、2年前までは『飛良泉35』という普通酒を出していたんです。
こちらも規格外米をつかったもので、『35』という数字もまた精米歩合をあらわしていました。
この時点ですごかった。
この時点ですごかったんです。
ですが、飛良泉本舗は『すごい』の先をいきました。
Plus Ultra(もっと先へ)というモットーがありますが、まさにそれ。
前人未到の普通酒はいま、たしかなインパクトを引っさげて市場へと並んでいます。
『飛良泉27』の味は?
飛良泉27の味わいを一言であらわすとこうなります。
“27%というやわらかさ。しかし、決して贅沢ではない味わい”
香りは、おだやかながら甘酸っぱさが感じられます。
口に含んだ瞬間、おどろきのやわらかさ。
「おおっ」
と、おもわず頭のなかで叫びます。
ところが、やわらかさへの驚きはほんの一瞬でした。
すぐに味わいが開きはじめ、酸味があらわれたのです。
そして、その酸味が“酸味だけのものではない”ことに気づき、甘みとの混ざりを感じていきます。
しかも、その甘みはベタベタしないので、スッキリとした飲みやすさが。
「ああ、飛良泉ってこうだわ~」
『蔵の味わいへの納得と唸り』をもって、グラスがぐいぐいと進んでいきました。
もちろん、最高級米をつかった20%台のお酒と比べると味わいは劣ります。
味わいの広がり、強さが勝り、やわらかさが奥へと消えてしまいます。
けれども、コストパフォーマンスを考えればまさに最高級。
けっして贅沢な味わいではなく、気負うことなく飲める最高の普通酒です。
まず1,430円の味ではありません。
これで数量限定でなければ……ッッ!
『飛良泉27』の商品情報
- 原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
- 原料米:秋田県産米
- 精米歩合:27%
- アルコール分:15度
- 使用酵母:IYAPU-2酵母
- 日本酒度:-1(やや甘口)
- 酸度:1.5
- 参考価格:1,430円(税込み)
原料米は非公開となっています。
ちなみに、『IYAPU-2酵母』の『IYAPU』とは、
- 秋田県立大学(akita prefectual university)
- 岩野教授(iwano)
- 横山教授(yokoyama)
秋田県立大学の岩野教授と横山教授が開発したことから、それぞれの頭文字をとって名付けられた酵母です。
『飛良泉27』の感想・評価:まとめ
最後にもう一度、『飛良泉27』の味わいを一言であらわしておきます。
“27%というやわらかさ。しかし、決して贅沢ではない味わい”
失礼な言い方になるかもしれませんが、お祝いの席で『飲む』、あるいは『贈る』お酒ではないように感じました。
あくまでも日常で。
一人での晩酌や気のおけない仲間との時間にもってこいな日本酒です。
私自身、常に家に置いておくのなら、
上記の日本酒のような、どこか素朴で親しみのある味わいのものをおすすめします。
ぜひ、ふだんの晩酌の友にどうぞ。
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