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【飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて】の感想・レビュー:酸味の引き出し方がうまいっ

飛良泉 FOURSEASONS しぼりたての感想・レビュー:酸味の引き出し方がうまいっ

こんばんは、さるあみです。

 

『飛良泉本舗』が、にかほ市の四季をイメージして作り上げたFOURSEASONS(フォーシーズンズ)シリーズ。

ついに、『冬』が発売されましたね。

 

春は『うすにごり』

夏は『涼冷え』

秋は『ひやおろし

 

と、それぞれが鳥海山の季節を味わいに落とし込んでいます。

では、冬は?

日本酒の仕込みがはじまる厳寒の冬は、いったいどういう景色を見せてくれるのか。

ちょっと詳しくみていきましょう。

 

 

『飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて』ってどんな日本酒?

『飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて』は、にかほ市の冬をイメージして生まれた『生酒』です。

発売は12月初旬。

そのため、ジャンルとしては『新酒』にあたります。

 

飛良泉のあるにかほ市といえば、鳥海山日本海に挟まれた土地。

夏は暑く、冬は寒い。

四季がありありと感じられる、やさしくも厳しい土地として知られています。

 

そんなにかほ市の冬が、日本酒になりました。

 

酒米には県産の『美山錦』と『秋田酒こまち』を。

酵母には、秋田酵母の『NO.15』を。

それぞれ使用し、飛良泉本舗が誇る伝統の『山廃仕込み』で仕上げました。

 

『FOURSEASONS しぼりたて』は、日本酒度が±0とがっつり中口。

ですが、酸度が一段ちがいます。

 

酸度の数値は2.1。

 

たとえば、一般的な日本酒は1.0~2.0のあいだです。

さらに、酸を売りにしている『ゆきの美人(秋田醸造)』にも2を超えるお酒はなかったかと思います。

それだけに、この酸度の高さは『FOURSEASONS しぼりたて』の大きなポイントです。

 

というわけで、数値でみれば、

 

  • 中口
  • 高い酸度

 

実際に飲んでみてどうだったのか見ていきましょう。

 

『飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて』の味は?

『飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて』の味わいをひとことで表すのならこうなります。

 

“酸味の引き出し方がうまい!”

 

水のようにやわらかな飲み口から、じんわりと広がる酸味。

まろやかに、すーっときます。

尖るものがないので、これは確かにバランスがいいです。

 

シンプルに、超現代版の山廃純米。

 

うまいは飲みやすいはで、本当にいくらでも飲める1本です。

これはもう言わせていただきます。

 

1,750円(参考価格)の価値はありません。

 

なぜなら、飲みやす過ぎてあっという間になくなってしまうからです。

1,750円が水のように消えていきます。

いくらおいしいからって、こんなにスピーディーになくなられると困ります。

もう1本買わなければなりません。

 

「そんな大げさな」

 

と思われたかもしれません。

実は、私のここまでの感想にはカラクリがあるんです。

 

というのも、この生酒、

 

“燗にしてもおいしい”

 

ぬる燗くらいだと際立った酸味がこれでもかと楽しめます。

さらに、もうちょっと。

もうちょっと温度を上げてみてください。

 

熱燗でうまみが先にきます。

 

そして、そのうまみがすぐに酸味を纏うんです。

これがうまい。

もともとスッキリとした味わいなので、燗にしても厚みが出ません。

熱燗向けの日本酒って『重厚』なイメージがあるかもしれませんが、『FOURSEASONS しぼりたて』ならそのイメージが崩れます。

 

冷やして、『生酒』の凛とした透明感を味わうもよし。

温めて、『燗酒』のうまみある柔らかさを味わうもよし。

 

「生酒は冷やして飲むんだッッ! それが決まりなんだッッ!!」

 

という概念が吹きとぶ1本です。

ぜひ、冬が終わる前に、冬だけの楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。

 

『飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて』の商品情報

  • 原料米:秋田県産美山錦74%・秋田酒こまち26%
  • 精米歩合:60%
  • 使用酵母:秋田酵母NO.15
  • 日本酒度:±0
  • 酸度:2.1
  • アルコール度数:15度(原酒)

 

『飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて』の感想・レビュー:まとめ

くどいようですが、本当にあっという間に飲みきってしまった1本です。

もともとの飲みやすさ、バランス。

そして、飲み方の自由さ。

あれこれ試しているうちになくなってしまいました。

 

とはいえ、そもそもなぜ生酒を温めてみたのか。

 

それは私が、すべてのお酒ですべての飲み方を試しているからではありません。

そんなガチガチ真っ向から日本酒に挑めるほど、日本酒漬けの毎日を送る余裕もありません。

 

実をいうと、裏ラベルに書いてあったんです。

 

しぼりたてらしく冷やでもよいのですが、特に寒い日には生酒をお燗にするのも粋です。

 

と。

 

こういうことを造り手側が言ってくれるのってうれしいですよね。

だって、日本酒には固定概念がつきものだから。

 

  • 生酒は冷やして飲む
  • 燗向けの酒は燗で飲む
  • おすすめ飲用温度にない飲み方はしない

 

要冷蔵の日本酒を常温に戻して飲んだっていいじゃないですか。

燗酒を冷やして飲んだっていいじゃないですか。

日向燗がおすすめでも、温度が上がり過ぎちゃうことだってあるじゃないですか。

 

「○○って言うけど、私は▽▽のほうがおいしく感じた」

 

そういう、自分の好みってかならずあります。

でも、常識がそれを発言させません。

だからこそ、造り手が飲み方の自由を発信してくれると、飲む側の気持ちがフッと楽になりますよね。

 

ぜひあなたも、『飛良泉 FOURSEASONS しぼりたて』で新しい発見をしてみてください。

 

「ああ、そうやって飲んでもいいんだ!」

 

って。

 

それでは、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

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