あきたさけ!

秋田に生まれて34年。秋田市のグルメやカフェ、そして地酒の魅力をお伝えします。

【飛囀 鵠(HAKUCHO)】の感想・評価:若き蔵元がかもす酸の共演。個性で終わらないうまさがある

「どえらい個性的な日本酒が飲みたい」

「サプライズに使えそうな日本酒が欲しい」

 

本記事は、そんなあなたに向けた記事になります。

 

こんばんは、さるあみです。

 

個性的な日本酒って、うまいまずい関わらず、飲んじゃいますよね。

ワクワクするというか。

楽しいというか。

なんかこう、場を盛り上げてくれるんですよね。

 

今回ご紹介する一本も、そんな日本酒。

 

【飛囀 鵠(HAKUCHO)】

 

県南の古豪「飛良泉本舗」の若き27代目が手がけた新シリーズです。

飛良泉本舗といえば山廃仕込みに定評のある蔵元で、“むかしながらの日本酒”というイメージがあります。

そこに新世代の蔵元が加わることで、どんな化学変化が起きたのか。

 

ずばり、とてつもない一本です。

 

酸味をここまで活かした日本酒ははじめてかもしれません。

ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。

 

 

『飛囀シリーズ』とは?

飛良泉本舗『飛囀』とは?

飛囀シリーズをかもす飛良泉本舗は、東北でもいちばんと言われるほど古い酒造です。

創業は1487年とされ、時代は室町。

500年以上の歴史をもち、当代で27代目を迎えます。

 

飛良泉本舗といえば、山廃仕込み

味わいには酸味と深みがつきもので、“むかしながらの”というフレーズがよく似合います。

そんな歴史ある酒造にあらわれたのが、若き27代目です。

 

「日本酒をもっとたくさんの方に楽しんでほしい」

「日本酒文化を若い世代に受け継いでいきたい」

 

飛囀シリーズとは、若き蔵元のねがいであり、挑戦なのです。

 

『飛囀 鵠(HAKUCHO)』の味は?

『飛囀 鵠(HAKUCHO)』の味わいを一言であらわすのならこうなります。

 

“とんでもない高さでバランスがとれている”

 

『飛囀 鵠(HAKUCHO)』は、酸度5.5に対して日本酒度が-24。

ラベルを読んでから香りをかぐと、なんと穏やかなことでしょうか。

完全に嵐のまえの静けさです。

不安と一瞬のためらい。

鼻息で水面がゆれるなか、恐る恐る口のなかに運びます。

すると……なんということでしょう。

 

甘くて酸っぱくてキレがいいではありませんか!

 

とてつもない甘さを酸味でつつみ、とてつもない酸味を甘さでつつむ。

太極図を想像してみてください。

勾玉を2つ合わせて円をつくっているアレです。

甘さのなかにも酸味があり、酸味のなかにも甘さがある。

そして、それが高い次元で行われています。

 

うはー! おもしろいお酒だこれーー!

 

どちらかに突き抜けていたら、私は『好みが分かれる』とお伝えしていました。

けれども、この『飛囀 鵠(HAKUCHO)』に関しては、だれが飲んでも『こういうお酒としてうまい!』と言っていただけるはずです。

 

話のタネにもなる、とてもおもしろい一本でした。

 

『飛囀 鵠(HAKUCHO)』の商品情報

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  • アルコール分:15度(原酒)
  • 精米歩合:麹米50%・掛米60%
  • 原料米:秋田酒こまち100%
  • 酵母:きょうかい酵母No.77
  • 日本酒度:-24
  • 酸度:5.5
  • 参考価格:720ml:1600円(税抜)

 

仕込みに白麹を用いることでクエン酸を。

酵母にNo.77をつかうことでリンゴ酸を。

山廃酛から乳酸を。

それぞれ3つの酸が掛け合わさることで、ほかにはない酸味を生みだしています。

 

試みがおもしろいお酒など山あるなかで、バランスまでおもしろいというはなかなかありません。

日本酒の楽しさを教えてくれる一本です。

 

『飛囀 鵠(HAKUCHO)』の他におすすめの商品は?

実は、『鵠(HAKUCHO)』は飛囀シリーズの3作目にあたる日本酒です。

先に生まれた2本は同時発売で、こちらもまた秋田の日本酒業界をにぎわせました。

 

『飛囀 雛(HINA)』

はじまりの飛囀。

若き蔵元がオリジナル酵母を用いてつくりあげた、最初の一本です。

 

www.saruami-sake.work

 

『飛囀 HIBARI」

漢字に変換できないのが、こちらの『HIBARI』です。

『雛』でつかったオリジナル酵母ではなく、AKITA雪国酵母UT-2をつかっているのが特徴で、『雛』よりも飲みやすさがあります。

 

www.saruami-sake.work

 

『刈穂ホワイトラベル 純米生』

会社は違いますが、酸味で勝負している日本酒として紹介しておきます。

刈穂ホワイトラベルもまた、白麹で仕込むことでクエン酸を引き出した一本です。

こちらも飲みやすいので、食中酒におすすめ。

 

www.saruami-sake.work

 

『飛囀 鵠(HAKUCHO)』の感想・評価:まとめ

『鵠』はこんな人におすすめです。

 

  • 白ワインが好きな人
  • 白麹をつかった日本酒が好きな人
  • 変わった日本酒が飲んでみたい人
  • 甘酸っぱい味が好みの人
  • 飛良泉本舗の今後がたのしみな人

 

『飛囀』というシリーズには、お米にはまだこういう引き出しがあるのかと深く頷かされました。

世界を舞台に戦えるSAKEであり、日本人を驚かすことのできる酒でもあると思います。

これからの飛良泉がどう進化して、どこへ渡っていくのか。

秋田で目が離せない酒造のひとつですね。

 

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