あきたさけ!

秋田に生まれて34年。秋田市のグルメやカフェ、そして地酒の魅力をお伝えします。

【秀よし 寒しぼり純米生原酒】の感想・評価:生酒と原酒のぜんぶ盛り。口当たりがスムーズで飲みやすい

「毎年みかけるから気になってる」

「家飲みで日本酒がほしいけど720mlだと多いんだよなあ」

 

本記事は、そんなあなたに向けて書いています。

 

こんばんは、さるあみです。

 

今回は、“毎年1月くらいから酒屋で見かけるんだけど、ラベルに情報が多すぎて結局どういうお酒なのかわからない日本酒”。

 

【秀よし 寒しぼり純米生原酒 生一本無調整】

 

こちらをご紹介していきます。

 

  • 寒しぼり
  • 純米
  • 原酒
  • 生一本
  • 無調整

 

表ラベルだけでもさまざまなワードが飛び出してきますが、表ラベルの上にも注目していただきたい。

『香り爽やか 秋田流花酵母

『甘くて艷やか 華こまち酵母

なんと、酵母が2種類つかわれているお酒なんです。

原料米が2種類つかわれていることは珍しくありませんが、酵母が2種類とはなかなか聞きませんよね。

 

いったいどういう日本酒なのか。

実際に買って飲んでみたら、家飲みにもってこいなお酒だということがわかりました。

もしかしたら、「720mlなんてあっという間に飲みきってしまう」という方には無益な記事かもしれません。

ですが、「ちょっと飲んで楽しむくらいがちょうどよい」という方には有益な記事となっています。

味や商品情報に詳しくふれていきますので、どうぞ最後まで楽しんでいってくださいね。

それでは、いってみましょう。

 

 

『秀よし 寒しぼり純米生原酒』とは?

秀よし 寒しぼり純米生原酒とは?

『秀よし 寒しぼり純米生原酒』とは、大仙市にある鈴木酒造のつくる日本酒です。

ラベルどおりの読むのなら、

 

『秀よし 寒しぼり純米生原酒 生一本 無調整』

 

どえらい情報量が一目で飛びこんできます。

 

寒しぼりとは、寒の入りを待ってからしぼること。

純米は、米だけでつくったお酒。

生は、生酒。

原酒は、加水していないお酒。

生一本は、「なまいっぽん」ではなく「きいっぽん」と読みます。

意味は、『この純米酒、うちでつくりました』。

混じりっ気のない、鈴木酒造のみでつくられた純米酒であることを証明するための日本酒用語。

それが「生一本」です。

 

そして、無調整。

「豆乳かな?」と思われたかもしれませんが、実は日本酒でもよくつかわれる用語です。

ただ、どちらかというと『無濾過』という呼び方のほうが多いかもしれません。

 

一般的な日本酒は、『濾過』と『加水』をすることで『色』、『味』、『香り』を調整しています。

強すぎるアルコールを抑え、色合いを透明に近づけ、香味のバランスをとることで、全体のバランスを整えているわけです。

だから、無調整とはそのものズバリ、調整していない日本酒を指します。

できたて本来の味わいが楽しめるのですが、いずれかの要素が強すぎたりして好みがわかれやすい日本酒ともいえます。

 

では、『秀よし 寒しぼり純米生原酒 生一本 無調整』の味はどうだったのでしょうか。

次の項でレビューしていきます。

 

『秀よし 寒しぼり純米生原酒』の味は?

『秀よし 寒しぼり純米生原酒』の味わいをひとことで表すのならこうなります。

 

“強くて華やかな香りと重くなめらかな甘み、そしてアルコール感”

 

まず、香りがとっても強くて華やか。

けっして重くはなく、軽やかでフレッシュさがあります。

2種類の酵母をつかいながらも、喧嘩することのない調和のとれた香りになっています。

この香り、好きだなぁ。

 

ファーストタッチはなめらかに甘く入ってきて、そこから酸味と重みを感じはじめます。

突き刺すような個性的な味わいかと思いきや、驚きのまろやかさ。

キレ上がりがないので、後味がよく伸びます。

その後、口のなかの温度で蒸発したかのような強いアルコール感が。

ぶわぁぁぁっと広がったアルコール感は、そのまま余韻になっていきます。

 

全体的に舌への圧力と主張がすごいのに、キレを抑えつつなめらかに伸びる。

そこに『秀よし』らしさを感じました。

 

これはうまい。

毎年発売する理由もわかります。

 

『秀よし 寒しぼり純米生原酒』の商品情報

  • 原料米:麹米・秋田酒こまち
  • 原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
  • 精米歩合:60%
  • アルコール度:18度
  • 日本酒度:+3.5
  • 酸度:1.7 
  • 酵母:秋田流花酵母・華こまち酵母

 

いまや原酒でも低めの度数のものはありますが、『秀よし 寒しぼり純米生原酒』は18度と高め。

強いアルコール感は、余韻としてしっかりと感じることができます。

 

参考価格は、

 

500ml:836円(税込)

1.8L:2,563円(税込)

 

少量ビンの規格は720mlではなく500ml。

無理なく飲めるちょうどいい量で、かつ、価格は1,000円を切ってきます。

 

販売時期は毎年1月からで、もちろん数量限定です。

その人気は根強くて、取引先によっては1年分を一気に注文するほど。

 

「あれ?まだある……。もしかして売れ残り?」

 

ではありません。

人気のお酒なので季節問わず買えるように、そのお店がたくさん仕入れただけかもしれませんね。

 

『秀よし 寒しぼり純米生原酒』まとめ:家飲みを応援する力強いお酒

最後にもう一度、『秀よし 寒しぼり純米生原酒』の味わいをまとめておきます。

 

“強くて華やかな香りと重くなめらかな甘み、そしてアルコール感”

 

実をいうと私、原酒が苦手でした。

正確には、高アルコールの日本酒が得意ではありません。

キッカケはむかし飲んだ原酒。

むかし飲んだ原酒が、強すぎて味がわからない。おいしいと思えなかったんです。

銘柄までは言及しませんが、植えつけられたイメージが原酒を遠ざけていました。

ただ、それでも今回、原酒を手にとったのには理由があります。

 

それは、『秀よし』だからです。

 

秀よしの日本酒にあるイメージは、やさしくて伸びやか。

甘いのではなく、辛くない日本酒という印象をもっています。

だから買いました。

高アルコールでの辛口はキツいです。

『飲みやすい』という言葉を遠ざけます。

ロックで楽しむならウイスキーを買いますし、あえて度数の高い日本酒を買おうとは思いません。

 

そのため、『秀よし 寒しぼり純米生原酒』に求めたのは強すぎない味わいでした。

 

結果、うまかったです。

香りから味わいまで見事でした。

根強いファンがいるのもうなずけますし、私自身、また来年も買いたいと思いました。

 

寒の入りにしぼるお酒ということで、『秀よし 寒しぼり純米生原酒』は季節を告げる日本酒です。

冬を楽しむお酒として1月に嗜むもよし。

冬をシメるお酒として3月に楽しむもよしです。

 

ぜひぜひ、家飲みを心温まる時間にしてくださいね。

 

それでは、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。