こんにちは、さるあみです。
またも悲しいニュースが入ってきました。
R-BOXアルヴェ店の閉店。
ファミリーマートのとなりにあったはずの賑わいは、2019年10月6日をもってなくなりました。
アルヴェの1Fといえば、テナントさまざま。
特定の年代を狙った店ではなく、幅広い年代に応えるような並びになっていますよね。
24時間営業のファミリーマートは深夜の灯火。
まめまめハウスは創業27年の老舗コーヒーショップ。
秋田チケットではチケットの売買だけでなく、ちょっとした秋田土産も買えてしまいます。
さらには薬局も入っており、バスで秋田駅前に通うお年寄りにもやさしい仕様です。
そんななかで、消えたのは10代向けのアミューズメント施設『R-BOX』。
いったい原因はどこにあるのか。
そこには“訪れる世代のわずかなズレ”があるのではないかと推測します。
メイン層は中高生。そこに決定的な違いあるのでは……?
ゲームセンターに湯水のようにお金をつかう世代って、中高生より下か、もしくは上ですよね。
パパママと一緒に訪れる10歳以下(むしろその子のパパ)。
自分で稼ぐようになった大学生から20代後半まで。
このあたりの層が、ためらいなくゲームセンターにお金を落とす世代かと思います。
後者には私がもろに当てはまります(笑)
ファミリーで訪れるゲームセンターとなると、浮かぶのはイオンモール。
大学生から20代後半までが訪れるゲーセンとなると、遅くまでやっているところ。ラウンドワンや万sai堂なんかがそうですよね。
R-BOXも含めて、秋田市内で閉店したゲームセンターを挙げてみるとこうなります。
この3店に共通するのは、「学生が学生をやっている時間帯に集客が見込めないこと」が挙げられるかと思います。
そして、夕方に訪れるメイン層が中高生。
つまり、おこづかい制で自由に使えるお金が少ない層となります。
特にR-BOXの入っているアルヴェは、夕方になるまで学生の姿はありません。
日中に見かける層は、おおよそゲームセンターとは無縁な世代の方々です。
じゃあ、なぜ同じ駅前なのにOPAとフォンテの中のゲーセンは生き残っているのか
それは、ゲームセンターに行くことが目的ではないからではないでしょうか。
あくまでついで。
本屋のついで。
服を見るついで。
CANDOのついで。
ヴィレッジのついで。
サンキューマートのついで
そんな、別の目的があってのゲーセン。
もっといえばプリクラがメイン。数百円で完結する世界になってしまっているんだと思います。
その点で言えば、アルヴェのR-BOXは不利でした。
ファミリー層を確保できず、大学生も取り込めず、日中にメイン層はおらず、夕刻の中高生にすべてを託すことになってしまったわけですから。
周りのテナントとのシナジーが見込めなかったのもきっと大きいんですよね。
まとめ:ゲームセンターが生き残るにはどうしたらいいのか
結論から言ってしまえば、ゲームセンター単体で生き残るのは不可能なんじゃないかと思います。
特に、独立した建物としてのゲームセンター。
イオンタウンやフレスポのような、「ショッピングモールだけど、他の店にいくには必ず外を経由しなければならない立地」だと厳しそうです。
あとは、周りのテナントとのシナジー。
メイン層の欲求がひとつの建物で完結できる環境が必要となってきます。
西武の地階にゲームセンターができたって困りますもんね。
我々(UFOキャッチャーに魅入られた狂気の世代)のような人間は、獲れるまで数千円つかうのが当たり前です。
ですが、数千円って中高生にはまだちょっと大金。
私にとっても大金です。
毎回毎回、「俺、なにやってんだろ……」と思いますし、ほんと沼です、沼。
けど、その「なにやってんだろ……」が、ゲームセンターにとってはありがたいお客さんなんですよね。
私はまだまだ「なにやってんだろ側」でいたいと思います。
だって楽しいじゃないですか、ゲーセンって。
それでは今回はこのへんで。
さるあみでした。