こんにちは、さるあみです。
秋田の酒米といえば、秋田酒こまち。
ですが今回は、ちょっと希少な酒米『愛山』を使用した一本を紹介したいと思います。
これだ!
※写真は暗いですが、記事の内容は明るいものとなっております。
希少性ではなく、まず、うまいんです!
愛山の良さがぐぐーーーっと出てます。
テーブルを挟んだ相手にすら届く吟醸香。これには本当に驚かされました。
瓶のくちを開けた瞬間に『あっ』とおもわず声がもれ、ぐいのみに注いで二度目の『あっ』がこぼれて出たくらいです。
香りの立ち方は、去年飲んだなかでも最たるものだったと思います。
酒を受けとめた津軽びいどろも喜んでいたに違いありません(笑)
そして味わい。
じゅわーーーっと広がる甘み。
適度な酸が残す、うまみの余韻。
どれもが豊かで、最初から最後まで『うまいお酒』でした。
そもそも『愛山』ってなに??
愛山といえば、希少な酒米として有名です。
安定した生産がむずかしくて生産数も減り、かつては兵庫の剣菱酒造のみでつくられていたと聞きます。
愛山の特徴は、その『心白』の大きさにあります。
酒米の中心。うまみの中心。それが大きい。
そのため、甘みや深み、そしてうまみがしっかりと出る質のいいお酒を生んでくれるのです。
すごい酒米じゃん!! と思われるかもしれません。
ですが、メリットばかりではなく、デメリットもあったのです……。
『心白が溶けやすい』
このデメリットは、雑味を生む材料となってしまいます。また、重みを生んでしまう原因ともなります。
そしてさらに、栽培の難しさ。こちらも敬遠される一因でした。
粒が大きく、穂の背が高いため、栽培難度は山田錦をも凌ぐそうです。
それならば山田錦でよかろう! あえて手は出すまい! そう考える酒造も多かったに違いありません。
ですが、優れた酒米が絶えることはありませんでした。
こうして、秋田県で『愛山』でつくったお酒が飲めている。
そんな幸運、ではなく、先人たちの努力と『絶やすまいという意志』に感謝を込めて。
乾杯。
こんな人におすすめ!!
- 酒米に歴史あり!を楽しみたい方
- 香り高い日本酒を楽しみたい方
- 辛口でないとダメという方にもおすすめしたい!
ラベル情報
- 原料米 愛山
- 味のタイプ 上品な甘さと心地よい酸味
- 精米歩合 55%
- アルコール度数 16~17度
- 日本酒度 +2
- 酸度 1.6
- おすすめ飲用温度 5~10℃
※メーカー様HPより抜粋
イオン秋田中央店さんでまだ売っていたように思います。通販サイトでもまだ扱っているところはありようです。
ぜひ、一度と言わず、二度、三度と飲んでいただきたい逸品となっております。
もし居酒屋で見かけることがあれば、迷わずGO!!
飲んで損なし。
買って損なしです。
県南が生んだ銘酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!!
よい晩酌を、よい日曜日を!!
![]() |
価格:3,888円 |